ツイートの3行目

小学校の先生です。ツイートは2行まで。3行目からをここに書いていきます。

【木】学級経営は「先生の人がら」と「仕組み」でできていてその割合は人それぞれ

 

 おはようございます。昨日の休み時間に、子どもたちが「定規とばし」をして遊んでいました。ご存知ですか。定規とばし。読んで字の如く定規をとばす遊びです。もしかすると「定規バトル」と呼んでいた地域もあるかもしれません。ジョギバトってやつです。

 もうすこし詳しくルールを説明いたしましょう。まずは、定規を机の上にセットします。そして、自分の手ではなく、ペンを駆使しながらその定規を動かします。相手の定規にぶつけたり、場合によっては相手の定規の上に自分の定規を重ねたり。最終的には、相手の定規を机の上から落としたら勝利です。

 この遊びは筆者が子どものころからありました。子どもたちにどうしてそんな遊びを知っているのかと尋ねると「フィッシャーズがやっていた」とのことでした。納得です。これ以上にないくらいに納得しました。そりゃあやるよなあ。どうも、インクです。

 

学級経営は「先生の人がら」と「仕組み」でできていてその割合は人それぞれ

 本屋さんの教育書コーナーに行くと、学級経営に関する書籍がところ狭しと並んでいます。それだけ多くの先生が悩んでいるということなのでしょう。

 筆者も初任のころは随分と読みました。某教育系雑誌を購読してみたり、先輩に勧められた本を手にとってみたり。本当にいろいろと読みました。

 そこから得られた結果は「どの本もピンとこない」というものでした。べつに本の内容を批判しているのではありません。単純に自分に合っているものをみつけることができなかったのです。

 今思えば、そりゃあそうなんですよね。先生の人がらもそこに集まる子どもたちも、クラスによってまるっきり違います。同じ先生が同じ話をしたとしても、響くクラスと響かないクラスがあるわけです。

 まあ、そんな違いを前提としながら、汎用性があるものをピックアップして伝えようとしているのが学級経営に関する教育書なのでしょう。表面的な話をそれらしく書いているだけのものが多くなってしまうのも仕方がないのかもしれません。

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 学級経営は「先生の人がら」と「仕組み」でできていると思っています。これらは相互に作用しています。その人がらだからこそ成立する仕組みがあり、その人がらだからこそ失敗する仕組みがあります。

 外部から取り入れてきた仕組みを利用するときには「自分の人がら」と合致しているのかをよく考えなければなりません。そして、合っていなかったときには早めに損切りすることも大切です。

 結局は子どもたちの目を通して、常に自分と向き合わなければならないわけです。「クラスは鏡」とはよく言ったもので、自分が無理をすればするほど、クラスもしんどくなってしまうのです。

 人が違うわけですから、当然「先生の人がら」と「仕組み」の割合も先生によって違います。人がらだけで子どもたちをまとめあげる先生もいますし、緻密な仕組みをつくりあげて信頼を得る先生もいます。

 どちらがよいとかわるいとかではなく、単純に自分に合った「人がら」と「仕組み」の割合がよくわかっているのです。その割合さえ掴めていれば、あとはその年の子どもたちに合わせて微調整をするだけです。 

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 先ほどの話とすこし重複するかもしれませんが、本当に厄介なのは「自分の人がらで成り立っている仕組みをそのまま他者に押し付ける」という行為です。

 ベテランと初任者の間で、これがまあよく起こるわけです。もちろん「アドバイス」という形で行われます。初任者はわざわざ教えてもらったわけですから、それを実行するしかありません。自分に合っていないと思っていても、実行するしかないのです。

 どうしても子どもたちの方に目線がいってしまうのですが、ベテランと初任者の間でいちばん大切なのは、お互いをよく知ることです。相手をよく知っているからこそ、適切なアドバイスが生まれます。

 「人がら」もわからないまま、適切な「仕組み」を提案することなんて不可能です。逆に言えば、初任者は「自分を知ってもらう」ために動かなければなりません。近くにいるベテランとの関係って、めちゃくちゃ大事ですからね。いいものをもらえるかどうかは自分次第でいくらでも変わるのです。

 本当に子どもたちのことを想うのなら、ベテランの先生にできるだけ自分のことを知ってもらって、自分に合ったアドバイスを引き出すべきでしょう。

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 仮に筆者が「人がら」を知らない相手にアドバイスをするとしたら「教室のモノを徹底的に減らして常に綺麗にしよう」くらいしか言えないかもしれません。子どもたちの机の横にぶら下がっているものも限りなく減らすのです。これなら、人がらに関わらず、すぐに実行することができるでしょう。

 どうでもいいことのように思えるかもしれませんが、これをするだけで案外変わることもあります。何かを変えたければ、まずは形から変えるのがいちばんです。形から変えていく中で、自分の人がらに合った仕組みを模索していけばよいのだと思います。 

taishiowawa.hatenablog.com

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【今後の予定】

①9月23日(水)こきけんよう Vol.11

②9月25日(金)らぱいんざWORLD with らいざさん、らぱんさん、mucchuさん

③10月17日(土)Coming soon ... 

④10月26日(土)Coming soon ...

 

【リスナー募集】 

①9月23日(水)こきけんよう vol.11

  毎週水曜日の定例会です。次回は21時スタートです。どうでもいい話をしています。週の真ん中、折り返し地点として聴きに来てはみませんか。声を出せる人はぜひとも一緒にお話ししましょう。水曜日に予定があるというだけで、目安になっていいものですよ。参加希望はツイッターのDMまで、よろしくお願いいたします。

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