【木】新しいタネを蒔くことを止めてはいけない
おはようございます。パソコンの iTunes には、中学生のころから集めてきた曲がたくさん詰まっています。とぎどき全曲シャッフルで再生することがあるのですが、まあ懐かしい曲が流れてくるわけです。
The Pillows の「 advice 」が流れてきたり、さよならポニーテールの「無気力スイッチ」が流れてきたり。BURGER NUDS の「 ANALYZE 」が流れてきたり、THE BLUE HERB の「路上」が流れてきたり。
ストリーミングなんて存在していない時代に、よくもこんなに多くの曲を集めたものです。当時は取り憑かれたかのように、音楽を聴いていましたからね。
ツタヤやタワレコに足繁く通ったり、新曲の初公開に合わせてラジオのチューニングを合わせたり。当時のような熱量はもうありませんが、きっとこのころのストックが今に生きているのだと思います。
こうして人は「時代遅れ」になっていくのでしょう。まあ「新しい曲=価値がある」というわけではありませんからね。ストックをリピートしながらも、必要があればいつでも掘り進められるようにだけはしておこうと思います。どうも、インクです。
新しいタネを蒔くことを止めてはいけない
新しいタネを蒔くことを止めてはいけない
— インク@青年求職家 (@firesign_ink) 2020年12月7日
ものごとが軌道に乗りはじめると、人は「現状維持」を求めるようになります。そりゃそうですよね。調子がよいのなら、それを維持しようとして当然です。しかし、なかなか上手くはいきません。
かの有名なウォルトディズニー爺さんも「現状維持では衰退するばかりである」と言っています。ゲーテ爺さんは「前進しない人は後退しているのだ」と言い、ナイチンゲール婆さんは「進歩しつづけない限りは後退していることになるのです」と言っています。
世を去った偉大な爺さん婆さんたちが口を揃えて言っているということは、まあ、そういうことなのでしょう。現状維持は衰退。学校の先生でいうところの「学級経営」にも、まったく同じことが言えますね。
ちょうど今くらいの時期は、良くも悪くも4月からの蓄積が、わかりやすく表に出はじめる時期です。せっかくなので「良い例」で話を進めましょう。
4月から蒔いてきたタネが芽を出し、子どもたちが効率よくものごとを進められるようになったり、先を見通して自ら動けるようになったりします。
しかしそんな状態に満足して、担任が「現状維持」を望んでしまうと、クラスの雰囲気はわかりやすく低迷していきます。できることが増えたことで、できないことが目立ちはじめ、そこで摩擦が生じます。
できている人ができていない人に強く言ってしまったり、そもそも言っている当人も、できているつもりになっているだけで実際はできていなかったり。
だからこそ、担任は新しいタネを蒔くことを止めてはなりません。不変箇所を意識しながらも、つねに可変箇所を確保しておく必要があるのです。
不変箇所は子どもたちの安心感に、可変箇所は子どもたちの好奇心や向上心に繋がります。不変箇所ばかりでは、子どもたちが安心感に甘んじるようになります。反対に、可変箇所ばかりでは、子どもたちが紐の切れた凧のように飛んで行ってしまいます。
このバランス感覚こそが「担任の力量」だというわけです。そして、これがまた難しいわけです。不変箇所にブレがあったり、可変箇所が合わなかったり。
今回はたまたま学級経営を例に挙げて話しましたが、たぶんこれ、あらゆるものごとに当てはまります。変わらなぎても変わりすぎてもダメなのです。
このようなことを考えるときは、いつもテレビ番組のテロップをイメージします。大抵のテレビ番組は画面の隅に、不変箇所があるんですよね。番組のタイトルだったり、いまのお話のテーマだったり。
そんな不変箇所があるからこそ、演者たちが堂々と可変箇所を担うことができるのです。視聴者にとっても同じです。不変箇所があるおかげで、安心して可変箇所を楽しむことができるというわけです。
だからこそ、蒔いた種が芽を出して不変的な土台になったときに、また新たな可変箇所が必要になってきます。そのためにタネを蒔くことを止めてはならないのです。現状維持では後退するばかりです。
【今後の予定】
①12月16日(水)こきけんよう Vol.23
①12月18(金)スナックらいざ Vol.8
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