ツイートの3行目

小学校の先生です。ツイートは2行まで。3行目からをここに書いていきます。

【日】簡単に言えばこの国には夢がない

 

 おはようございます。新学期には必ず、靴とメガネと教室掲示を変えるようにしています。昨日は2学期に向けて新しいスニーカーを買いました。

 学校の先生の靴選びって、けっこう難しいんですよね。汚れること、履き潰すことが前提です。だからといって、何でもいいというわけでもありません。先生の仕事の大半は立ち仕事ですからね。休み時間には子どもたちといっしょに運動場を走りまわることになります。そして何より、適当に選んでしまうとモチベーションにつながりません。

 こうして行き着いたのが、トレイルランニングシューズでした。ふつうのランニングシューズよりかは多少の重みが出てしまいますが、何よりタフです。防水性や透湿性を兼ね備えているものもあります。街履きだってできますし、人とカブる心配もありません。

 毎日つかう仕事道具のひとつですからね。こだわりをもって選びたいと思います。今日は筆記用具をさがしに行きます。どうも、インクです。

 

簡単に言えばこの国には夢がない

 大人になったら、自分もあんなふうになれるかもしれない。大人になったら、自分もことができるかもしれない。いまの大人の生き方が、子どもたちにとっての夢になり、未来への希望になります。

 しかし、現状を見渡してみてどうでしょう。大人たちの姿を見て、子どもたちは「あんなふうになりたい」と思ってくれるでしょうか。「自分も早く大人になりたい」と期待を抱くことができるでしょうか。もちろん三者三様ですので「大人」ということばでひと括りにすることはできませんが、すくなからず筆者自身は、身のまわりの大人たちの姿を見て、夢を抱くことはなかったなと思います。

 なんだか大人はみんなしんどそうですからね。家族のために好きでもない仕事をして、大変な家事をこなして、自分の時間を嫌々けずっているように見えてしまうというわけです。もちろんそこに幸せを感じる人もいるのでしょうが、やっぱり大人って大変そうなんですよね。

 「大人になりたくない」というピーターパン・シンドロームは、まさにこのような思いから生まれてくるのかもしれません。実際に大人になってみれば、金銭的な自由度が高まったり、意思決定の自由度が高まったりして、おもしろいことはたくさんあるんですけどね。なかなか子どもたちに見える形としては、表れづらい要素なのでしょう。

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 そんな夢のないこの国に、わかりやすい夢をもたらしたのが YouTuber と呼ばれる人たちでした。子どもたちからすれば、彼らは「大人の力をつかって全力で遊ぶ人たち」に見えました。コーラにメントスを入れたら「食べものを粗末にするな」と怒られるかもしれません。遊具で鬼ごっこをしたら「危ないでしょ」と注意されるかもしれません。でも、それらの行為に興味があることは事実です。

 そんな「できないけどやってみたいこと」を平然とやってのけたのが彼らだったのです。YouTuber が「なりたい職業ランキング」に入ってきたときに大人たちは苦い顔をしていましたが、そりゃあ入るよなと思いました。だって、この職業には夢がありますからね。好きなことをやっているだけで生きていけるかもしれません。何なら、人気者になって、大金もちにもなれるかもしれません。

 もちろん現実を見れば、そんなに簡単な話ではありません。いまトップを走っている YouTuber たちは、先行者利益も大きかったことでしょう。ただ、そんな人たちが夢を見せてくれるからこそ、子どもたちは未来を明るく見据えることができるのです。

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 そんなことを書きながら、自分自身の「学校の先生」という職業をふり返ってみると、どうしても「夢はないなあ」と思ってしまいます。明確なステージアップがあるわけでもありませんし、先輩や上司のようになりたいなあと思うわけでもありません。管理職になりたいだなんて、これっぽっちも思いません。

 もちろん、子どもたちの成長を見ることができたり、教え子が大人になって会いに来てくれたりと、やりがいを感じるできことはたくさんあるのでしょう。ただきっと、今日やっていることと10年後にやっていることは、それほど大きく変わっていないのだろうなと思うわけです。

 そりゃあ人手不足にもなりますよ。だって、夢がないんだもの。人を集めようと思ったら、やりがいだけではダメなのです。夢がなかったらダメなのです。そう考えると「安定性」はある意味「夢」とは対にあるものなのかもしれません。不安定で、守られていなくて。しかしその分、すべてが自由で、自分で決めることができて。そんなものにこそ「夢」は生じるのかもしれません。

 きっと、夢さえあればそれでいいというわけにもいかないのでしょうが、いまのこの国にはあまりにも夢が不足しているような気がしてなりません。

 だからまずは、自分自身が「夢を見せられる大人」にならなければならないのだろうなと思います。まずは自分、次に仲間集め、そして子どもたちへの還元です。おもしろい大人になるために、おもしろい大人に会いたいのです。

taishiowawa.hatenablog.com

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【お知らせ:21日】

 知らぬ間にこちらは第4回になりました。らぱいんざWORLD のお知らせです。今回のゲストは まーくん こと fanta さん(‪@fanta_omeru‬)です。

 例のごとく、これまでにいちども絡んだことがありません。これぞこの企画の醍醐味ですね。ちなみに、グレープよりもオレンジの方が好みです。

 こちらも同じくツイッターのDMにて、聞き手を募集していますので、ぜひ遊びに来てください。

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