【火】学校の先生はちゃんとしようとしすぎ

　おはようございます。ベルトループがついているパンツにはベルトを通したくなってしまいます。

　ウエストがぴったりだったとしてもです。ドローコードがついていて結ぶことができるイージーパンツ仕様だったとしてもです。ゴムが入っていて下がる心配がまったくなかったとしてもです。

　あの宙ぶらりんのベルトループが嫌なのです。タックインするならなおさらです。ベルトがぐるっと１周して、バックルが真ん中にくるからこそ均衡が保たれると思うんですよね。どうも、インクです。

学校の先生はちゃんとしようとしすぎ

学校の先生はちゃんとしようとしすぎ
— インク@青年求職家 (@firesign_ink) 2020年6月10日

　子どもの人生がかかっているから失敗は許されない。教育業界にはこのような風潮があります。だから学校は新しいことが嫌いです。失敗するリスクが発生してしまうからです。

　できるだけ無難に。できるだけ例年どおりに。できるだけ変えずに。できるだけそのままに。

　目の前の子どもたちはちがうのに。

　いつもどおりやって、うまくいかなければ「いつもどおりやったのに」という言い訳ができるんですよね。さらに言えば「いつもどおりやったから自分は悪くない」と責任を負わずに済むのです。

　そんな大人たちが、子どもたちの前に立つと「易きに流れるな」と偉そうに語ります。よくそんなことが言えるよなと思いながら、いつも黙って聞いています。黙認してしまっている時点で自分も結局はおなじなのかもしれません。

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　先生たちには自分たちが易きに流れているという自覚がありません。なぜなら「いつもどおり」に一生懸命だからです。

　この点に関して、学校の先生は本当に真面目です。内部の人間が言うのかだから間違いありません。「そこまでちゃんとやらなくてもいいのに」とついつい思ってしまうほど一生懸命に働いています。　

　ただ皮肉なことに、その選択自体がすでに易き道の上にあるのです。「リスクをとらない」という易き道です。ここで言う「易い」は「簡単にできる」とか「時間がかからない」という意味ではありません。「考える必要がない」という意味です。

　どうしてこの道から外れられないのかと言うと「それらしい理由」までもがパッケージ化されているからです。

　板書をノートに写すのは後で見返すため。授業でめあてを書くのは見通しをもたせるため。髪を染めてはいけないのは風紀を守るため。靴下を白で統一するのは清潔感を保つため。

　以前こちらの記事でも書いたとおりです。理由は「存在していること」が大切なのであって、内容なんてなんだっていいのです。わけのわからないルールほど、内容が吟味されることはなくなります。存在していればそれでいいのです。あるということが大切なのです。

　人は理由があると安心します。だから「本当に？」を考えなくなってしまいます。本当に板書をノートに写す必要はあるの？本当にめあてを書かなければならないの？本当に髪を染めたら学業に支障が出るの？本当に靴下は白でなくてはならないの？

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　リスクが生じるのはもちろんですが、何かを変えることってめんどくさいんですよね。うまくいくかどうかもわからないのに、いろいろと準備をしなければなりません。頭をつかわなければならないし、時間を費やさなければなりません。

　でもね。それが先生の仕事ではありませんか？子どもにとっての「よりよい」を常に追及する。それが先生なのではないでしょうか。

　実験なしに追及なんてできません。失敗なしに追及することもできません。リスクを背負って挑戦するからこそ得られるものがあるのです。

　べつに成功したって失敗したって、どちらでもいいではありませんか。うまくいったのなら続ければいいし、うまくいかなかったのなら分析して改善すればいい。ただそれだけのことなのです。

　学校の先生はちゃんとしようとしすぎです。もっと適当でいいんです。もっとゆるくていいんです。そんなに一生懸命働いていたら考えることもできません。疑うこともできなければ、リスクをとるゆとりもありません。

　勝手に子どもたちの人生に大きな影響を及ぼしているつもりになってはいけません。先生なんて、たまたま通うことになった学校にいた大人でしかありません。「子どもの人生がかかっているから」を、リスクをとらない理由にするのはもうやめにしませんか。

taishiowawa.hatenablog.com

【お知らせ】

　らいざさん（@rize_up_high）とらぱんさん（@lapinHSP）に、ゲストであるイスップさん（@bstogs）を加えて、みんなでおしゃべりをする会「らぱいんざWORLD」を開催します。現在、聞き手および、この４名への質問を募集しています。興味があってもなくてもぜひ遊びにきてください。あなたのご参加をこころよりお待ちしております。

　日程：２０２０年６月２６日（金）２１時から

　場所：ＺＯＯＭ

◯ 聞き手募集 → 下のツイートにリプ or ＤＭ

　（現在８名からお聞きしています）