おはようございます。数週間前から曜日についてツイートすることをやめてみました。日常会話の中でも、できるだけ口に出さないようにしてみました。
本来なら日々は地つづきであり、分けて認識しようとするせいで、無駄な一喜一憂が生じてしまっているのかもしれないと思ったからです。
体感でしかはかることができませんが、わりとなだらかに時間が経過したのではないかと思っています。言わないというだけで完全に時間から脱却できるわけではありませんが、もうすこしつづけてみようと思います。どうも、インクです。
学級経営のカギは中間層
学級経営のカギは中間層
— インク@青年求職家 (@firesign_ink) 2020年7月21日
クラス全員で何かを目指そうとすると、必ずやる気に差が生じます。めちゃくちゃがんばる子、ぼちぼちがんばる子、がんばろうとすらしない子。30人も集まれば、そりゃあいろいろな子がいます。
もちろんそこには「得意/不得意」も大きく関係してくるのわけですが、今日はひとまずモチベーションという点だけで話を進めようと思います。
やる気にばらつきが生じたときに、わたしたちはどうしても「がんばろうとすらしない子」を責めようとします。「みんなでがんばろうと決めたのに!」とか「まわりのみんなはがんばっているのに!」とか。
しかし、その子からすれば、そんなことは知ったこっちゃありません。べつに自分から「クラスのみんなでこれがしたい!」と言ったわけでもありません。流されてここに行き着いただけです。
「それならはじめから異を唱えておくべきだ!」と言いたくなる気もちもわかりますが、まあ過ぎ去ったことをつついても仕方がありません。
ここで考えなければならないのは「どうしてその子はがんばろうとすらしないのか」ということです。もちろん理由は子どもによって違うでしょう。「どうせ自分には無理だから」と悲観的になっていたり「興味がないからやりたくない」と思っていたり。
ただ、そんな中でも、多くの子どもに当てはまる理由があります。それは「すこし上を見上げれば『ぼちぼちの子』がたくさんいるから、まあべつに大丈夫だろ」というものです。
今日のタイトルにもあるとおりです。学級経営のカギを握るのは中間層の子どもたちです。彼らがクラスの大半を占めることで「がんばろうとすらしない子」たちがまったく焦らなくてもいい状況が生まれてしまうのです。反対に、この中間層の子どもたちをグイっともち上げることさえできたら、その集団は大きな力をもつことになるでしょう。
中間層の子どもたちが、できていない子を責めはじめたらもう最悪です。もちろん「責める」と言っても罵倒するようなことはないでしょう。罵倒ではなく、子どもたちの言うところの「注意」という形で、だれかを責めはじめてしまうのです。
そうすると「どうしてオレだけに言うんだ!」とか「言い方がキツい!」とか「お前には言われたくない!」とか。問題はいくらでも膨れ上がります。
さらに厄介なのが「注意」って、まるでいいことであるかのように扱われることがあるんですよね。「できていない子に教えてあげている」とか「相手のために言ってあげている」とか。
しかしこれらの「注意」は、言い換えると「その子のせいにしている」ということでもあるわけです。他者に対して苦言を呈することで、自分は問題ないと、そう思ってしまうのです。
ひとことで言うなら「当事者意識」というやつです。どこまでの子どもたちが、他人ごとではなく自分ごととして捉えられるかということです。もしかすると、学校の先生の力量がもっとも試されるポイントなのかもしれません。
ちなみに、もうおわかりかとは思いますが、これは子どもに限った話ではなく、大人の集団においてもまったくおなじことが言えます。ひとりひとりが当事者意識を強くもった集団のパフォーマンスはとんでもないものになるでしょう。
ことばで言うのは簡単ですが、実はこれ、めちゃくちゃ難しいですからね。生まれも育ちも、なにもかもがちがう人間が集まって、熱量を共有しようと思ったら、それ相応の手間と時間を要します。しかも学校のように、当人たちが自分の意思で選択をして集まったわけではないのであればなおさらです。
要するに、バラつきは前提です。どれだけはじめから門をせまくしたとしても、人が集まる限りバラつきは発生します。あとはそのバラつきを、どのようにして大きなエネルギーに変えていくかの勝負です。
そう考えると、学級経営って本当に奥が深いです。途中でも述べたように、くれぐれも熱量が低い人たちを責めるようなことをしてはいけません。そんな人たちを動かすためにはどうすればよいのか。それをよく考えて、動かすべきピースを動かしていくのです。
【お知らせ:明日】
第2回「らぱいんざWORLD」の開催が決定しました。らいざさん(@rize_up_high)と らぱんさん(@lapinHSP)といっしょに、ゲストを招いておしゃべりします。第2回ゲストは、第1回ゲストである イスップさん(@bstogs1)にテレホンショッキング形式で紹介していただいた にょんさん(@EyzNo)です。ちなみに筆者はまったくといってもいいほど絡みがありません。おもしろくなることは間違いありませんが、はたしてどうなることやら。
現在、聞き手を募集していますので、興味のある方もない方も、イヌもサルもキジも、画面の前のあなたも、ぜひご参加ください。参加希望はツイッターのDMにてお受けしております。自分なんかが行ってもいいのかなという考えは捨てましょう。あなたのご参加をこころよりお待ちしております。