ツイートの3行目

小学校の先生です。ツイートは2行まで。3行目からをここに書いていきます。

【日】学校の先生はもっとおもしろい仕事であるはずなんだ

 

 おはようございます。コロナウイルスのせいで、おでかけができない状況が続いています。でかけるなと言われると、でかけたくなるのが人間というものです。しかし、迂闊にでかけられないのも事実です。自分が感染することももちろんこわいですが、なによりも自分が高齢者にウイルスをうつしてしまうことが最もこわいなと思います。高齢者が運転免許を自主返納するのと同じです。若者だって、できることをしなければなりません。若者と高齢者とでは、現状における不安感はまったく違うでしょうからね。終わりが見えないマラソンは苦しいものです。お互いがほんのすこしの配慮をしながら生活できたらいいですね。どうも、インクです。

 

学校の先生はもっとおもしろい仕事であるはずなんだ

 「学校の先生=ブラック」 というイメージが、随分と世間にも定着してきたような気がします。「小学校の先生をしています」というと、ひとこと目に「大変ですよね」と言われます。そう言われるたびに「なんだかなあ」と思います。たしかに大変なのは事実ですし、改善すべきポイントはいくらでもありますが、それでもやっぱり学校の先生っておもしろい仕事ですよ。こんなにおもしろい仕事もなかなかないのではないかと思っています。

 変に「忙しいんでしょ」と思われすぎてしまうと、より社会から切り離されてしまうような気がしてなりません。忙しい人には話しかけないでおこうと思いますからね。どうせ忙しいからやめておこう。そんなふうに思われてしまいます。ただでさえ小さなムラである学校に、外部の情報が入らないとなると、これはもう致命的です。

 だからこそ時間的ゆとりが必要なのです。先生たちの心のゆとりは、子どもたちの心のゆとりに繋がります。そのためにはやはり、業務量を減らさなければなりません。時間的ゆとりをつくり出して、心のゆとりを生み出さなければならなのです。...... なんてことは、もう散々いろいろなところで言われているでしょう。ここについて詳しく知りたければ、他の方の記事を読んでいただけたらと思います。

 今日は、このような不平不満ではなく、改善案でもなく、単純に「先生という仕事の魅力」についてお話しできたらと思っています。ただし「子どもたちの成長を感じられる」とか「子どもたちと一緒に自分も成長できる」とか、そんなありきたりなことを書くつもりはありません。もっと「仕事」に寄った内容で書きたいと思います。本日も最後までよろしくお願いいたします。

 

f:id:taishiowawa:20200322071758p:plain

 

1.すぐに実行できる

  やろうと思ったことをすぐに実行できる。これは学校の先生という職業の大きな魅力だと思っています。一般企業なら、企画書を書いて、上司の許可を得て、ハンコをもらって、なんやかんやあって、ようやく実行に移すことになります。しかし学校の先生は、思いついたら即行動に移すことができます。

 もちろん、その過程で、同じ学年の先生に相談したり、管理職の先生に相談したりということはありますが、基本的に「許可がなければできない」ということはありません。どれだけ反対されようとも、担任がやろうと思えばある程度のことはできてしまいます。

 だからこそ、昨日思いついたことを今日やってみるなんてことも往々にしてあり得ます。さらに言えば、明日も明後日も授業は続いていくので、今日うまくいかなかったことはすぐに改善して再チャレンジすることができます。要はトライ&エラー&改善を比較的簡単に行えるということです。

 働く上でいちばん辛いのは、トライする機会すら与えられないことだと思っています。当然ながらトライの機会がなければエラーも改善もありません。変化のない毎日がくり返されるだけです。その点で言えば、学校の先生は毎日がトライの連続です。そこには変化がありドキドキがあります。これは間違いなく先生という職業の魅力だと言えるのではないでしょうか。

 

f:id:taishiowawa:20200301074752p:plain

 

2.個性を生かすことができる

 やろうと思ったことをすぐに実行できるということは、自分の個性を反映させやすいということでもあります。ギターが弾ける先生は、ギターを弾きながら子どもたちと歌っています。演劇をやっている先生のクラスの音読は本当に見事です。 絵が得意な先生のクラスの黒板はいつも華やかです。おしゃべりが得意な先生のクラスからは笑い声が絶えません。

 先ほどと同様、働く上でいちばん辛いのは、自分の武器が通用するのかどうかを試す機会すら与えられない状態です。だれがやっても同じ結果になるような仕事を、ロボットのように行わなければなりません。

 その点、学校の先生は自分の武器を思う存分発揮することができます。毎日がその機会です。どこかの記事でも書きましたが、筆者はパワーポイントが大好きなので、日々の授業でめちゃくちゃ活用しています。

 「足並みをそろえる」という対抗勢力も存在していますが、基本的にはいろいろな先生がいるからこそおもしろいと思っています。向いているとか向いていないとか、そんなことは関係ありません。むしろ、向いていないと思っている人にこそ、学校の先生になってほしいなと思っています。

 

f:id:taishiowawa:20200301074752p:plain

 

3.1年目から同じ土俵で戦える

  初任者が担任をもつことについては、いろいろな意見が飛び交っています。筆者としては、1年目から担任をもたせてもらえたことは本当にありがたかったなと思っています。なぜなら、はじめから他の先生方と同じ土俵で戦うことができるからです。

 もちろん、学級外の仕事のことを考えると全然「同じ」ではないのですが、それでも立場は「同僚」です。1年目だろうが10年目だろうが、担任はみんな「同僚」です。「戦う」という表現が正しいのかはわかりませんが、このフラットな関係がとてもいいなと思います。

 こんな職場そうそうないのではないでしょうか。1年目から「やってごらん」とチャンスを与えられるのです。くり返しになりますが、働く上でいちばん辛いのは機会すら与えられない状態です。そういう意味で、先生という仕事は本当に魅力的だと思います。

 

f:id:taishiowawa:20200301074752p:plain

 

 昔から人に相談することが苦手です。なぜなら、やりたかったことができなくなってしまうからです。それはやめておいた方がいい。それはこうした方がいい。そう言われて、結局新しいことは何もできなくなってしまいます。

 しかし、こうやって書いていると、先生という仕事は比較的自由なのかもしれないなと思いました。上司が喜ぶ企画を考える必要はありません。素直に自分がやってみようと思ったことをやってみればいいのです。企画書を出す必要もありません。今日やろうとおもったら今日やってみればいいのです。1回のミスで企画がポシャることもありません。今日うまくいかなければ、改善して、明日もう一度試せばいいのです。

 4月から先生になるみなさんへ。世間ではいろいろと言われていますが、学校の先生は間違いなく魅力的な職業です。だからこそ今は「こんなことがやってみたい」を蓄積しておいてください。そのアイデアを1年目から実行できるのが学校の先生という職業です。