ツイートの3行目

小学校の先生です。ツイートは2行まで。3行目からをここに書いていきます。

【水】いざ、新天地へ

 

 おはようございます。4月1日だからといって、絶対に嘘はつきません。エイプリルフールに乗じて嘘をつくのは、調子にのっている人間だけだと思っています。それがおもしろければまだいいのですが、どうせつまらない嘘ばかりつくのでしょう。

 ツイッターはとくに危険地帯と化すはずです。くだらない嘘が乱立することでしょう。みなさんも十分にお気をつけください。おもしろくもないのに「おもしろい!」と評価することだけは、絶対にしてはいけません。ただでさえ調子にのっている嘘つきが、さらに調子にのってしまいますからね。

 いいですか。まずはこんな日だからといってつまらない嘘をつかないこと。そして、他人のつまらない嘘を間違っても評価しないこと。このふたつを心に刻んで、今日という日を共に乗り越えましょう。健闘を祈っています。どうも、ジョニー・デップです。

 

いざ、新天地へ

 ちょうど1年前にこのツイートをしました。このときが人生ではじめての異動でした。新しい職場。新しい同僚。新しい管理職。なぜだかまったく緊張しなかったことを覚えています。むしろ、ただただ楽しみでした。前任校では随分と窮屈な思いをしていたので、どの学校でも同じなのかということを確かめたかったのだと思います。

 実際のところ、新天地に来てカルチャーショックを受けました。学校によってこんなにもちがうものなのか。規模がちがうとか、ルールがちがうとか、そんな話ではありません。人がちがうのです。本当に。

 校長先生が職員室を練り歩き、先生方とくだらない話をして笑っています。学年発表では、まるでアカデミー賞が発表されるかのように盛り上がります。職員会議ではほどよく笑いが生まれ、夕方には職員室が閉まります。なんだここは。自分が知っている職員室ではない。そう思わざるをえませんでした。

 

 同じ場所にとどまらなくてよかった。

 

 決して自分で異動を希望していたわけではありませんが、同じ場所にとどまらなくてよかったと本当に思いました。「楽しそうな職員室だったから」というのももちろんなのですが、もし異動していなければ「学校によってこんなにもちがう」という事実を知ることができなかったのです。長く居続ければ居続けるほど、前任校の職員室が当たり前になり、疑うことすらできなくなっていたでしょう。比較対象をもっているということは本当に大切だなと思いました。

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  あれからちょうど1年。また同じツイートをする日がやってきました。そうです。今年もまた新天地へ赴くことになったのです。しかも随分と遠くに。

 委員会からいいようにつかわれているわけです。そんな人事に対して正直反感はありますが、人気者だから仕方がありません。「お願いですから来てください」と言われるのなら行ってあげようではありませんか。片道1時間半かけて。

 すみません。愚痴のようになってしまいましたね。正直なことを言うと、移動時間があるのはすこし嬉しくもあります。最近、本を読む時間がなかなか確保できていませんでしたからね。行き道は読書、帰り道はブログという習慣をつくることができそうです。

 また、前述したとおり異動そのものはかなり前向きに捉えています。さらに新しい職員室を知ることができるわけですからね。どれだけ前の職員室がよかったとしても、やはり同じ場所に長く居続けるべきではありません。この年齢にして三つの職員室を知っているという事実はなかなかの強みになるのではないかと思っています。

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  すこし話は変わりますが、学校の先生が関わる相手は3種類に分けられます。1に子ども、2に保護者、3に他の先生です。もちろんいちばん大切なのは子どもとの関係なのですが、実は他の先生との関係もかなり重要なのではないか思うようになりました。 

  どれだけ子どもがしんどくても、どれだけ保護者がしんどくても、まわりの先生が味方でいてくれれば案外なんとかやっていけるものです。これまでの内容は「環境の変化」という点で書いてきましたが、関係性を築くためにはこちらの努力も必要です。環境のせいにばかりしているわけにはいきません。

 明日から子どもが来るまでのバタバタの日々の中で、いかに他の先生との関係をつくれるかが大切になってくるような気がしています。高校デビューや大学デビューのような無理をする必要はありません。取り繕うのではなく、本来の自分を知ってもらうための努力ができたらいいのではないかと思います。

 デスクの上に気になるものを置いてみるのもいいかもしれません。パソコンのデスクトップの画像をすきな画像に設定しておくのもいいでしょう。チョコレートをひと粒わたしてみるのもありですね。新しい環境で友だちをつくろうと努力する子どもたちとまったく同じです。

 なんのために他の先生との関係性を築くのかというと、やりたいことを好きなようにやるためです。関係性がない状態で好きなようにやってしまうと「自分勝手な人」になってしまいます。しかし、関係性がある状態で好きなようにやると「自分の意志をしっかりともってがんばっている人」になります。まったく同じことをしているのにです。

 変に尖ると前者の道に進みがちです。そうなってしまっては損です。あくまでも目的が「やりたいことを好きなようにやる」なのであれば、他の先生をどんどんと手段としてつかっていけばいいのです。いかに味方にできるか。ここが勝負です。新天地へと旅立つ皆様、不安も多いとは思いますが、まずは目の前の1日です。共にがんばりましょう。

taishiowawa.hatenablog.com

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<今年度やろうと思っていること>

・他の先生との関係づくりに力をそそぐ

・紙をとことん捨てる

・机の上に書類を入れるボックスを置かない

・一筆箋を実施する

・はやく帰る