おはようございます。先日「満島ひかりさんが気になっている」と書いたら、その記事を読んでくださった方から『カルテット』というドラマを勧められました。２０１７年に放送されていたテレビドラマです。
あの笑っているような泣いているような絶妙な芝居が、本当にお見事です。話が進む中で思ったのですが、やはりいちばんの魅力は「声」ですね。
人の魅力の中でも「声」ってとても大きな要素だと思っています。何なら「見た目」よりも大きいのではないでしょうか。それくらい「声」って大切です。
これもまた人に教えてもらったのですが、満島さんが中島みゆきさんの「ミルク３２」をカバーしている動画が YouTube に残っています。公式ではないのでリンクは控えますが、とりあえず聴いてみてください。「ちょっと飛ばさないでよ」を３回くらい聴くことになると思います。どうも、インクです。
自分が世界をどのように観ているのかを表現しつづけるしかない
自分が世界をどのように観ているのかを表現しつづけるしかない
— インク@青年求職家 (@firesign_ink) 2020年10月23日
かつては「できるだけ遠くにすべてを景色に」が自分の中でのキーワードでした。そう思っていないと、何でもないなだらかな日々に躓いてしまうのです。
あらゆるものをぐんと遠ざけて、あとは時間が経つのを待ちます。何ごとも時間が経てば、必ず終わりがやってきます。当時はこの終わりだけが希望でした。
しかし、そんな終わりを迎えたら、すぐに新たな始まりがやってきます。そして、またそれらをぐんと遠ざけて、過ぎ去るのをただひたすらに待つのです。
待って、待って、待ちました。その先には何にもありやしないのに。景色が変わっていくだけで、終わりを待ち続けることには何も変わりやしないのに。
そんな「待つ生活」が死ぬまでずっと続くと思っていました。ここから５０年、６０年、命が尽きるのをずっと待ち続けなければならないわけです。
５年や６年くらいなら簡単に待つことができます。これまでもそうしてきました。しかし、位が１ケタ変わるとなると、そう簡単にはいきません。これからの未来に、とにかく嫌気がさしました。とてもじゃないけど、乗り越えられる気がしなかったのです。
しかも、まわりの人たちはそんな道を、いとも簡単に進んでいきます。何ならとても楽しそうに、スキップしながら進んでいくような人もいます。
そんな道で、何度も何度も躓いてしまうのです。まわりの人をマネて、走ってみたり、スキップしたりしてみましたが、ただただ傷が増えるだけでした。
そんな人間にとって、唯一の光が「遠くにいる誰かがつくった作品」でした。小説だったり、音楽だったり、漫画だったり、お笑いだったり。
それらの作品には、つくり手自身の「躓き」が、大いに反映されていました。言い換えるなら「躓き」が「作品」として、プラスに昇華されていたのです。
もちろん、そこに表現されている「躓き方」は、自分のものとは違うのかもしれません。ただ、そんな作品が「躓きながらでも前を向いて生きていける」という物的証拠としての役割を果たしたのです。
大人たちが残してくれたそんな物的証拠の存在は、間違いなく励みになりました。大人たちが何もつくらず、何も残してくれていなかったとしたら、道半ばにしてギブアップしていたかもしれません。
別につくり手たちは、そんなつもりで作ってはいないのでしょう。自分自身が世界をどのように観ているのかを、ただ表現していただけなのでしょう。
しかしそんな表現が、どこかのだれかの拠りどころになり、次の１歩を踏み出す理由になるわけです。
「自分が世界をどのように観ているのか」を切り取り、表現していくということは「生きていける」という事例をこの世に残していくということです。
そんなことを考えていると、どれだけ下手くそでも、どれだけ認められなくても、表現している人はカッコいいなと思うようになりました。
かつては小馬鹿にしていたアイドルだって、つまらないギャグをしてスベっているお笑い芸人だって、小さな箱でノルマに苦しめられているミュージシャンだって、自分の見方を表現しようとしている時点で、本当はめちゃくちゃカッコいいのです。
これからは、そんな大人たちに敬意をもった上で、自分が世界をどのように観ているのかを表現しつづけるしかないのだろうなと思いました。
【今後の予定】
①１１月１８日（水）こきけんよう Vol.１９
②１２月４日（金）らぱいんざWORLD Vol.９
【リスナー募集】
①１１月１８日（水）こきけんよう Vol.１９
毎週水曜日の定例会です。次回も２１時スタートです。どうでもいい話をしています。週の真ん中、折り返し地点として聴きに来てはみませんか。声を出せる人はぜひとも一緒にお話ししましょう。水曜日に予定があるというだけで、目安になっていいものですよ。参加希望はツイッターのＤMまで、よろしくお願いいたします。
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