ツイートの3行目

小学校の先生です。ツイートは2行まで。3行目からをここに書いていきます。

【水】メディアのことばと日常のことばを同じものだと思ってはいけないよ

 

 おはようございます。最近ひさしぶりに TikTok を開いてみました。かつての TikTok は黒歴史製造マシーンだったのですが、どうやら最近は YouTube のように、ひとつの文化になりつつあるようです。

 動画の再生時間が限りなく短い分、その人の「イタさ」がわかりやすく表れるのでしょう。「イタさ」が愛されることで根強いファンがついているのだと思います。もちろんその逆も然りですねどね。

 「ついついずっと観てしまう」という意味がすこしわかったような気がしました。タテ型動画にはまだまだ可能性がありそうですね。どうも、インクです。

 

メディアのことばと日常のことばを同じものだと思ってはいけないよ

 世の中には「イジられキャラ」と呼ばれる人が存在します。他者からイジられたときに、輝きを放つ人たちのことです。ちなみに筆者は、イジられキャラではありません。むしろ、イジりづらいタイプです。

 誰かをイジろうと思ったら、その相手のことをよく知っておかなければなりません。どうイジったら、どんなリアクションを返してくれるのか。これが想像できて、はじめてイジることができるのです。

 相手のことをよく知りもしないのにイジりはじめると、それはいわゆる「いじめ」になります。まあ、このあたりのことについてはいろいろな人が語っていると思うので、今回は控えることにしましょう。

 少なくとも「いじり」から笑いを生み出そうと思ったら、相手のことをよく知っておかなければならないということです。まわりの人によく知られていないからこそ、筆者はイジりづらいわけですね。

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 この「いじる」という文化は、やはりメディアによる影響も大きいのではないかと思っています。バラエティ番組で言えば、もはや「お決まり」ですからね。

 MCから「いじる」という手段をとってしまったら、それはもはや「インタビュー」になるのかもしれません。「いじり」という名のフリによって、ほかの出演者たちはチャンスを得て、輝きはじめるのです。

 この「メディアにおけるいじり」と「日常におけるいじり」は大きく違います。「メディアにおけるいじり」には「誰かに見せる」が前提にあります。

 イジる側もイジられる側も「誰かに見せる」というおなじ目的をもっています。言ってしまえば、両者は協力関係にあるわけです。敵どうしではありません。

 その点「日常におけるいじり」は、両者の目的がバラバラです。時には「誰かに見せる」が目的になることもあるのかもしれませんが、イジる側とイジられる側で共通理解がはかられている場合は稀でしょう。

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 だからこそ、メディアのことばと日常のことばを同じものだと思ってはなりません。双方を比べると、そもそもの前提が大きく異なっているのです。

 バラエティ番組の出演者たちと同じように、誰かをイジってしまうと、相手が嫌な思いをします。何度も言うように、それではイジメになりかねません。

 「バカ」とか「アホ」ということばもおなじですね。これらのことばが悪いわけではありません。つかいこなせもしない素人が、つかってしまうから「そんなことばを言ってはいけません」になるのです。

 関係性や言い方次第では、愛のある「バカ」があり、極めて優しい「アホ」があります。本来ならその両方を知ってこそ、はじめて「他者を傷つける可能性があることば」だということがわかります。

 これらのことばを禁止して、すこしでも聞こえたら、犯人をさがして叱りつける。このやり方はいかがなものだろうと、昔からずっと思っています。

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 すこし話がズレてしまいましたね。もういちど「いじり」の話に戻りましょう。イジりの大原則は「イジられた側が得をする」ということです。

 関西で言うところの「おいしい」という感覚です。イジられた側がおいしい思いをしなければ、それはもはや攻撃とも捉えられかねません。

 ただし、この「相手が得をしているかどうか」の判断も、常に疑いつづける必要があるでしょう。「イジっているつもりだったのに、相手は嫌な思いをしていた」というケースは山のようにありますからね。

 どれだけ「愛があった」と主張したところで、コトが起こってからではどうしようもありません。そのイジりで、本当に相手はおいしい思いをしていますか。まわりの人を含めたみんなが幸せになれていますか。

 先ほどの「バカ」や「アホ」と同じように、「イジりなんて禁止にしたほうがよい」と言うつもりは、まったくありません。ただイジる前には、いまいちど立ち止まって、終わったあとに相手と手を繋ぐことができるかどうかを考えた上で、ことばを選ぶことができたらよいのかもしれません。

taishiowawa.hatenablog.com

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【今後の予定】

①11月18日(水)こきけんよう Vol.19

②12月4日(金)らぱいんざWORLD Vol.9

 

【リスナー募集】

 ①11月18日(水)こきけんよう Vol.19

 毎週水曜日の定例会です。次回も21時スタートです。どうでもいい話をしています。週の真ん中、折り返し地点として聴きに来てはみませんか。声を出せる人はぜひとも一緒にお話ししましょう。水曜日に予定があるというだけで、目安になっていいものですよ。参加希望はツイッターのDMまで、よろしくお願いいたします。

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