ツイートの3行目

小学校の先生です。ツイートは2行まで。3行目からをここに書いていきます。

【日】やりとりの文字数が長くなるとどこを拾ってどこを捨てるかが大切になるな

 

 おはようございます。本日もまたまたコラボ企画です。ツイッターをフォローしてくださっている方なら知っていただいているでしょう。今日は えむおー(@Mo24555713)さんとのコラボ企画「400字アドリブ文通」の完結編です。

 ツイッター上では、全6通のうち4通目までを公開していました。4通目の段階で、すでにとんでもないことになっていましたが、最後の2通でさらにとんでもないことになっています。

 この企画ははじめてでしたが、文通っておもしろいですね。我ながら400字という制限も絶妙だったなと思っています。もちろん、1通目からすべて載せていますので、今はじめてこの企画を知っていただいた方も楽しめるかと思います。本日もどうぞよろしくお願いします。どうも、インクです。

 

やりとりの文字数が長くなるとどこを拾ってどこを捨てるかが大切になるな

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  SNSの利用者が増加したことにより、ショートメッセージのやりとりが主流になりました。ラインにせよツイッターにせよ、何百字ものメッセージをやりとりすることは、ほとんどなくなったと言ってもいいでしょう。

 もちろんその理由は、やりとりのタイムラグがほとんどゼロになったというところにあります。待つ必要がなくなったからこそ、ひとつのメッセージに情報を詰め込まなくてもよくなったのです。要するに、日常生活における会話により近づいたというわけです。

 そんな中で、読みものとしてのブログを毎朝更新しています。ひとつの記事が、およそ2000〜3000字程度になっています。ふだんのショートメッセージとはまったくの別物として捉えていただければといいなと思い、このくらいの文字数で書いています。

 そんなブログとショートメッセージとのちがいは、なにも文字数だけではありません。書き手と読み手の関係性にも大きなちがいがあると言えるでしょう。どれだけコメントをいただけたとしても、ブログはあくまでも一方的なコンテンツです。書かれたものを読む。これがブログです。一方、ショートメッセージは書き手と読み手の力関係がほとんどおなじです。書き手だった者は直後に読み手に変わり、読み手だった者は直後に書き手に変わります。

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 このようなことを考えているうちに思いついたのが、今回の企画でした。要するに、ショートではないメッセージのやりとりをしてみようというわけです。ラインでもツイッターでもブログでもない。それが「400字アドリブ文通」です。強いて言うなら、かつての電子メールに近いのかもしれません。

 相手と関係性の中で生み出されるものであり、かつ400字という文字数があるため、話がどんな方向に進んでいくのかがお互いに予想することができません。ある程度の意図をもってメッセージを送ったとしても、そのメッセージをどう受け止めるのかは相手次第です。

  そんな他者性や偶然性が、この企画のおもしろさだと思っています。まあ、百聞は一見に如かずですね。5月12日(火)からスタートした実際の文通を見て、この実験がどのような結果に終わったのかを、ご自分の目で確かめてみてください。それでは改めて、えむおーさん(@Mo24555713)とのコラボ企画「400字アドリブ文通」スタートです。

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 ご無沙汰しています。当時のわたしは、まさか えむおーさん にお手紙を書く日がくるだなんて思ってもいませんでした。たしかあれは、雪が降るさむいさむい12月のことでした。

 駅のホームでかじかんだ手を、自分の吐息で温めながら電車を待っているときでしたよね。えむおーさんがわたしに声をかけてくれたのは。

 

 「やっぱりApple製品っていいですよね」

 

 今となっては失礼な話ですが、あのときは「あ、ヤバい人に絡まれた」と思いました。すみません。だって、Apple製品なんて身につけていなかったんですから。なんの脈絡もなく、急にそんなことを言われたら戸惑って当然です。

 あれから10年が経った今、まさかそんな えむおーさん にお手紙を書くことになるだなんて。しかもMacBookで。

 きっとこのお手紙を読まれて驚いたのではないでしょうか。いろいろな意味で。わたしは元気です。えむおーさんはいかがお過ごしでしょう。f:id:taishiowawa:20200422024657p:plain

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  お久しぶりです。お手紙ありがとうございます。嬉しい気持ちと同時に、とても驚いています。なぜならインクさん、大きな勘違いをしているんですもの。

 私達の出会いは熱い空気がじっとりと汗ばんだ全身を包む8月。信号待ちをしていた私に声をかけたのはインクさんの方でしたね。

 

 「私をフォローするか、しないか。それが問題だ」

 

 今となっては失礼な話ですが、あの時は「あ、ヤバい人に絡まれた」と思いました。すみません。だって、いきなり見せられた note が人類にはまだ早すぎると言えるほど理解不能な内容だったのですから。

 しかし、いつからか私はあなたの書く文章の虜になってしまいまったようです。ああでもないこうでもないと読者の想像力を掻き立てる表現はまさに庵野監督そのもの。

 さて、そろそろお手紙のお返事を書かなければなりませんね。私はこのとおり元気です。ところで、インクさんは教員のTwitter活用法にはどんなものがあると思いますか?

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 お返事ありがとうございます。こちらの勘違いがあったようですみませんでした。12月のえむおーさんと8月のえむおーさんは、また違うえむおーさんですもんね。何度もくり返していると、ついつい1周目と2周目がわからなくなってしまうものです。どうかこのたびの粗相をお許しください。

 さて「教員のTwitter活用法」というひとつの話題をいただきましたので、昨晩からいろいろと考えてみました。夕飯をつくりながら、お風呂にはいりながら「教員としてできることはなんだろう」とずっと考えていました。

 そんなとき、ふとひとつの閃きが天から舞いおりてきました。頭の中で革命がおきたかのようでした。こんなこともあるものですね。1日中考えていてよかったなと思いました。

 ああ、この閃きをえむおーさんに伝えたい。すこしでもはやく伝えたい。ああ、言いたい。ああ、言いたい。そんなことを思っていると便箋が埋まってしまいました。ああ、はやく言いたいな。

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 フフフ。間違えてしまうのも無理はありません。インクさんはあちらの世界の住人ですもの。念のために確認しますが、インクさんはこの世界では小学校の先生ということになっています。お間違いなく。

 さて「教員のTwitter活用法」について閃きが舞いおりたとお話がありました。私は、インクさんの出した結論についてとても興味があります。withコロナと言われる現在において、教員とSNSは切っても切れない関係となってしまったのですから。

 そうです。とうとうこちらの世界でも教師がオンラインを使って子供たちとやりとりをする時間軸に突入してしまいました。インクさんがあちらの世界で起きてしまった事件をなんとか防ごうと戦ってくれていたのに。運命には逆らえないのですね。

 しかし安心してください。まだ例の事件は起きていません。どうかこの世界の私たちに「教員のTwitter活用法」を教えてください。今ならまだ間に合うのですから。 

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 いま葛藤の最中にいます。先日ひらめいた「教員のTwitter活用法」をここに書いてしまうと、この世界の未来を変えてしまうかもしれないからです。並行世界の未来を変えてしまうと大きな罪に問われます。こうして えむおーさん と文通をすることも、金輪際できなくなってしまうでしょう。

 それでもやっぱり伝えたい。それでもやっぱり伝えたいのです。えむおーさんのご好意を裏切るわけにはいきません。この文通企画をいつも読んでくださっているみなさんの期待を裏切るわけにもいきません。よし。たった今、決意しました。今日ここで「教員のTwitter活用法」をお伝えします。

 改めて、文通のお相手をしてくださった えむおーさん、そしてこの企画を楽しんでくださったみなさん。本当にありがとうございました。とても幸せな人生でした。そんなみなさんに最後にお伝えさせてください。教員のTwitter活用法は ・・・ 教員のTwitter活用法は ・・・・・・−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

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 インクさんから最後の手紙をもらって、あれからまた幾らか時が過ぎました。届くことのない手紙と知りつつもなぜかこうして筆をとって返事を書いています。

 結局、例の事件は防げそうにありません。あれから色々と試してみたものの、どうやら教師オンライン時代という時間軸に突入してしまったこの世界もあの事件を迎えるしかないようです。

 しかし、インクさんの犠牲は無駄ではなかったと信じたい。自らの存在をかけて伝えようとしてくれたことはもう既に我々の胸の奥底に刻まれました。たった400字3往復の手紙のやりとり。だがこの世界の私達にとっては、かけがえのない、充実したやりとりでした。

 私達は言葉を用いて世界を切り取り、伝え、時代を発展させていきました。もうまもなく例の事件が起きます。しかし私達は覚悟を決めました。この企画を見てくださっている皆さんと共に、afterコロナを乗り越えていきます。ではまたいつの日か会えると信じて。

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 文通を行っている間は、暗黙の了解として、お互いに感想を述べることを控えていました。途中にショートメッセージのやりとりをはさんでしまうと、今回の企画の意味がなくなってしまいますからね。

 きっとお互いに言いたいことは山ほどあったはずです。まさかこんな方向に進んでいくだなんてだれも思っていませんでしたからね。結局「教員のTwitter活用法」なんて、ひとつも話してませんし。いつのまにかパラレルワールドの住人になっているし。

 実はこの文通が終わったあとに、さらにつづけて3往復ほどの「感想文通」を行いました。そこでお互いに思いの丈をぶつけています。やっぱり企画終了後のアフタートークはおもしろいですね。あのメッセージはこうでああでと、真面目にお話ししています。

 その内容は、明日 えむおーさん(@Mo24555713)のブログにアップされる予定になっています。この記事を少しでもおもしろいと思ってくださったのなら、ぜひ遊びに行ってみてください。コラボ企画のおもしろさは、やっぱりアフタートークにあります。

 それでは、最後になりましたが、今回コラボをしてくださった えむおーさん(@Mo24555713)、そして最後まで読んでくださったみなさん、本当にありがとうございました。今回の企画は、前回の「相手に聞きたい5つの質問」よりもお手軽にできるかと思いますので、次なる挑戦者をお待ちしております。ぜひいっしょに遊びましょう。

taishiowawa.hatenablog.com

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【お知らせ①】

 えむおーさんのブログにアフタートークの内容がアップされています。今回の企画の本当のおもしろさはここにあります。ぜひ読んでみてください。

www.mo-page.com

 

【お知らせ②】

 最近はひっそりと note も更新しています。これもまた、ラインでもツイッターでもブログでもできないようなことをやっています。短い時間でサクっと読めると思いますので、ぜひ覗いてみてください。

note.com