おはようございます。先に言っておくと、今日の記事は手抜きです。なぜなら、書いていた文章がすべて消え去ってしまったからです。「消えてもいいよ」だなんてひとことも言っていないのに、やつらは勝手に消えました。なんの前触れもなく。別れのあいさつもなく。振り返ったときには、もう跡形もありませんでした。きっと公開するべきじゃなかったということなのでしょう。手遅れになるその前に、神様的な人が消してくださった的なことなのでしょう。マジ卍です。チョベリバです。どうも、インクです。
新聞のコラージュってとてもいい学習になる
新聞のコラージュってとてもいい学習になる
— インク@小学校の先生 (@firesign_ink) 2019年4月26日
身バレを防ぐためにも、普段はあまり実践については書かないようにしているのですが、そろそろ時効かと思いますので、昔の実践をひとつご紹介しようと思います。「新聞コラージュ」という活動です。今、ドヤ顔でご紹介しましたが、別に珍しい実践ではありません。子どもたちと一緒にやってみておもしろかったからご紹介するだけです。
昨今、新聞をとる家もすくなくなってきました。しかし、新聞ってとてもおもしろいです。まさにことばの宝石箱や。「え、本も同じでしょ」と思った方もいるかもしれませんが、大きなちがいがひとつあります。新聞は切ることができます。「いやいや、本も切ろうと思えば切れるよ」と思った人。もう一度よく考えください。新聞は切ることができます。
そんな新聞の特徴を生かした活動が「新聞コラージュ」です。まあ、百聞は一見にしかずということで、実際の作品を見ていただくことにしましょう。
いかがでしょう。実際の作品を見れば、どのような活動なのかはおわかりいただけたかと思います。要は組み合わせの妙です。1冊の新聞という限られた範囲の中からことばを探し、選んで、組み合わせます。短いことばの組み合わせなのですが、まあ個性が出ておもしろいです。ちなみに上の5つはこちらが見本でつくった作品です。子どもたちの作品ではありません。子どもたちの作品の方がもっとおもしろかったです。
この活動のおもしろさをさらに際立てているのが、ビジュアルイメージです。いわゆる「フォント」というやつです。それぞれのことばをまったくちがう記事からもってきているので、字の大きや、向き、書体がバラバラなのです。「ツライ痛みに効きます!少しだけ」の「少しだけ」なんて、遠慮がちなようすが伝わってきておもしろいですよね。「ひざ」が行書体なところや、「馬サブロー」が囲み字なところとかも、じわじわと効いています。
そして、何よりもこの活動は、やっていてとてもおもしろいです。何かのことばをつくろうと思って新聞からさがすのではなく、とにかくパラパラとめくって材料を集め、あとで組み合わせるという手順をとるので、書くことが苦手な子どもでも取り組むことができます。
先ほど「子どもたちの作品の方がもっとおもしろかったです」と書きましたが、いくつかご紹介しようと思います。さすがに写真を貼るわけにはいかないので、フォントのおもしろさがなくなってしまいますが、ことばだけご紹介します。それではどうぞ。
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天才だと思いませんか。まさにこの活動だからこそ生まれてくることばばかりです。ひとつひとつのことばが長ければいいというわけでも、組み合わせる数が多ければいいというわけでもないことがよくわかります。また、助詞の役割を考える学習になっていることにも気がつくでしょう。
実はこの活動、普段の「話す」「書く」とやっていることはほとんど同じです。ことばを選んで、組み合わせて、表現する。その材料を「頭の中」からさがすのか「新聞の中」からさがすのかという違いです。新聞の中からさがすことによって「選ぶ」という部分に焦点が当たるようになります。ことばは選んでつかうもの。そこに気がつけばこの活動は成功だと言えるのではないでしょうか。おもしろさは保証しますので、学校の先生やお子さんがいらっしゃる読者のみさなまはぜひやってみてください。自分ひとりでやるのも案外おもしろいですよ。
ふう。この記事は消えなかったので、公開しても問題がないということなのでしょう。もう神様的な存在の人よ、本当にマジでガチでリアルに勘弁してくれよって話です。 今度消そうものなら貴様の存在を消してやるからな!
ということばも、さがして、選んで、組み合わせて書いているというわけです。知らんけど。