おはようございます。今日も爽やかな朝ですね。スッキリと目覚めることができました。喉も痛くはありません。コーヒーはいつもどおりおいしいですし、喉も痛くはありません。ばんごはんの残りのお鍋を食べました。やはりあたたかいものはとてもありがたいですね。喉にも優しいです。え、痛くないですよ。これっぽっちも痛くありません。本当です。そんな。喉が痛いはずがないじゃないですか。どうして急にそんなことを言い出すんですか。喉はまったく痛くありません。どうも、インクです。
スベっているネタに「おもしろい！」とコメントする人が一番わるい
スベっているネタに「おもしろい！」とコメントする人が一番わるい
— インク@小学校の先生 (@firesign_ink) 2020年1月27日
「なんのために勉強するのか」ときかれたら「おもしろいものを見逃してしまわないようにするため」と答えます。無知であることが原因で見逃してしまうおもしろさって、世の中に山のようにありますからね。ただでさえ、一生をかけても集めきれないおもしろさがこの世界には存在しているのに、目の前にあるおもしろさを見逃しているようでは話になりません。要するに、おもしろいものをちゃんと「おもしろい」と判断できる基準が大切だということです。
そのために必要になるのが「おもしろくない」という感情です。おもしろくないものを「おもしろくない」と判断できるということは、おもしろいものを「おもしろい」と判断できるということでもあります。たとえば、新品の鉛筆を見てわたしたちが「長い」と判断できるのは「短い」鉛筆を知っているからです。「短い」鉛筆を知らなければ「長い」と思うことすらできません。「おいしい」と思えるのは「まずい」を知っているからです。「楽しい」と思えるのは「悲しい」を知っているからです。ものごとは常に表裏一体であり、一方を知ることは他方を知ることにもなるのです。
だからこそ、スベっているネタに対して「おもしろい！」とコメントする人が一番わるいです。当人が「おもしろかったんだ」と勘違いしてしまうからです。なんでもかんでも褒めるというのは、かなり危うい行為だと思っています。大人たちから褒められ続けて、勘違いしたまま成長してしまったらどうなると思いますか。結局さいごに困るのはその子自身です。これまでは褒められてきたことが「通用しない」ということに、大人になってはじめて気がつくことになるのです。その子はまったく悪くありません。正しい評価をしてあげられなかったまわりの大人が悪いのです。
だからといって、そう簡単に誰かに向かって「おもしろくないよ」とは言えませんよね。棘が立ちますし、何よりも「お前はどうなんだ」と言われてしまいます。本当に「おもしろくないよ」を伝えるためには、それ以前の信頼関係がかなり重要になってきます。「あの人がおもしろくないと言っているということは本当におもしろくないんだな」と思われなければ、ただの悪口になってしまいますからね。少しでも悪口だと思われてしまったら「おもしろさなんて人それぞれじゃないか！」だなんて論点のズレた反論をされて、ただただ時間が無駄に過ぎ去ることになってしまうでしょう。
と、ここまでつらつらと書きましたが、何か具体的な策をもっているわけではありません。むしろ、筆者自身もまだまだ探っているところです。なんならひとつの目標でもあります。
やさしい「おもしろくないよ」が言えるようになりたい
やさしい「できていないよ」が言えるようになりたい。やさしい「ぜんぜんだめだよ」が言えるようになりたい。やさしい「センスがないよ」が言えるようになりたい。やさしい「やめたほうがいいよ」が言えるようになりたい。
くり返しになりますが、褒めればいいというわけではありません。「おもしろいね」ということばからは、一時的な喜びが生まれるかもしれませんが、長い目で見たときにそのひとことの積み重ねが世間とのズレを生み出すかもしれません。そして、これもまたしつこいですが、最後に苦しむのはその子自身です。
筆者の体感でしかありませんが、最近はこの「おもしろくないよ」をちゃんと伝えてあげられる大人が減っているような気がします。子どもに嫌われることを怖がっているのでしょうか。もしくは、人に言ってあげられるだけの自信がないのでしょうか。信頼している大人から「全然だめだよ」と言われるからこそ、反骨精神をもってさらにがんばる。子どもたちにとって、そんな経験が必要なのではないでしょうか。
明日２月８日と明後日９日は、京都に出没します。久しぶりにPeople In The Boxの波多野さんに会いに行きます。おひまな京都人はぜひお会いいたしましょう。お会いできないのなら、せめて京都のおすすめスポットを教えてください。コテコテの観光地以外が知りたいです。京都のおすすめスポットを教えてくれないのなら、せめておこづかいをください。３万円くらいで大丈夫です。よろしくお願いします。
