ツイートの3行目

小学校の先生です。ツイートは2行まで。3行目からをここに書いていきます。

【金】分からないフリをして「へえ!」と大げさなリアクションをとる芸人も大変だろうな

 

 おはようございます。ついに金曜日がやってきました!今日を乗り越えれば3連休ですよ!...という生活をいつまで続けるのでしょうか。いい加減に曜日を気にする生活からはおさらばしたいものです。どうも、インクです。

 

分からないフリをして「へえ!」と大げさなリアクションをとる芸人も大変だろうな

  歳をとればとるほど、バラエティ番組に出演している芸人さんのすごさを感じるようになりました。自ら損な立場を買って出て、番組を回す姿は本当にプロだなと思います。

 以前キングコングの西野さんが「Voicy」というラジオアプリで、自身が出演した「ダウンタウンなう」について言及していました。そこでは、やはりクラウドファンディングの話が上がっていたのですが、坂上忍さんが徹底してクラウドファンディングというシステムをよく知らないという立場をとっていたのです。もちろん、それは視聴者の視点に合わせるためです。全員がクラファンを理解していることを前提に話を進めてしまうと、知らない視聴者はおいてけぼりになります。さらに言えば、質問するという形をとることで、ゲストである西野さんが自然に説明することができるようになるのです。

 そもそもメディアの最前線で活躍している人間がクラウドファンディングをよく知らないはずがないのです。それにも関わらず、視聴者は「坂上忍が西野の話のこしを折っている」などというコメントをたくさん寄せたようです。

『ダウンタウンなう』の坂上忍さんの仕事(2019年9月27日放送)/ Voicy - 今日を彩るボイスメディア

 この事実を踏まえると、画面の中で行われている芸人さんたちの役割演技を本気にしている視聴者があまりにもたくさんいるということになります。芸人さんたちからしたら、それでいいのかもしれませんが、あまりにも不憫だなと思います。それ以前に、視聴者のメディアリテラシーはどうなってんだという話です。

 そして、そんな話を出演者本人が説明しなければならない世界ってとんでもねえなと思いました。目の前にある情報のすべてには、作り手の意図が込められています。テレビ番組だって、新聞だって、ラジオだって同じです。世の中に、発信者の主観が一切含まれない情報なんて存在しません。その意図が読み取れない受信者は、いつか悪い人に騙されてしまうのではないかと思います。

 

 

 学校でもメディアリテラシーに関する授業が行われることがありますが、メディアの危険性を訴えるばかりで、「おうちの人との約束を守って使おうね!」と 終わるものが多いような気がします。生きた時代が違うおうちの人と約束をしてもあまり意味がありません。

 きっと情報を鵜呑みにしてしまう多くの人は、自分自身が情報を発信してこなかったのだろうなと思います。受信者としての立場しか経験したことがないから、発信者の意図に気づくことができないのです。やはり、発信と受信は相互作用します。どちらかだけに偏ると、リテラシーは衰えます。

 本当ならもっと自由に子どもたちにパソコンを触らせたいんだけどな。「危険だから」と言って触らせないことが一番危険だということに早く気づいてくれないものかしら。それでは、今日も一日がんばりましょう。