おはようございます。風邪気味です。なんの躊躇いもなく鼻水が出てきます。伝わりますか。抵抗することができないタイプの鼻水です。まるではじめから約束されていたかのように出てきます。
喉にも少しの痛みがあります。そもそもを言ってしまえば、はじまりは喉でした。前日まではなんともなかったのに、目が覚めるとそこに痛みがありました。
はじめに「風邪気味」だと述べましたが、はたして「風邪気味」と「風邪」の境目はどこにあるのでしょう。当人の信じる力の問題でしょうか。
そうなのだとしたら、筆者はまだ風邪ではありません。風邪気味です。いいですね、気味って。利便性が高そうです。どうも、インク気味です。
広げりゃいいってもんではないし狭めりゃいいってもんでもないし
広げりゃいいってもんではないし
— インク@青年求職家 (@firesign_ink) 2020年10月25日
狭めりゃいいってもんでもないし
今日の記事のタイトルは、いろいろな先生の授業を見ていて思うようになったことです。広げりゃいいってもんではないし狭めりゃいいってもんでもないし。
授業がうまくいかないときは、このふたつのどちらかに当てはまるのではないかと思っています。「子どもたちに委ねるというテイをとりながら、指示や発問が漠然としすぎていて、何を考えればよいのかがよくわからないパターン」か「予定通りに授業を進めたいがあまりに、指示や発問が細かすぎて、考える余地がないパターン」かのどちらかという話です。
どちらが良くてどちらが悪いという話ではありません。ひとつの授業の中で「どこを広げてどこを狭めるのか」を選ぶことが重要だという話です。
さらりと書きましたが、これがまあ難しいわけです。「子どもたちに任せよう」と思うがあまりに、広すぎるままポーンと問いを投げてしまったり。「全員に正しく伝えなきゃ」と思うがあまりに、1から12までをすべて先生が説明してしまったり。
ここのバランスをとるためにも、まずは「自分がどちらに偏りやすいタイプなのか」ということをよく知っておかなければなりません。
勝手なイメージですが「教育書などをよく読んで、いろいろな知識を仕入れているけれど、まだ自分のものにはできていない先生」が前者のパターンに、「経験を積んで自分のスタイルを確立しはじめた先生」が後者のパターンに多いような気がします。
授業の発問とはズレてしまうのですが、昨日まさにこの「声かけの広さ」が試される場面がありました。2人の子どもが言い合いをしており、放っておくとケンカに発展しそうな状態になっていたのです。
ここで筆者はふたりに近づき、このように声をかけました。「話し合って解決しようとしているのはとてもすばらしい。だから、絶対に手は出すな。もし、話がまとまらなければ先生のところにおいで」と。
これだけを伝えて遠くから見ていたのですが、上手に話しながら自分たちで解決し、すぐに遊びに行ってしまいました。実はこれがものすごく大切です。
言うまでもありませんが、先ほどの声かけの意図は「自分たちは話し合って解決しようとしているんだ」と子どもたち自身に思い込ませることです。
「ひとりが一生懸命話しているのに、もうひとりがはぐらかす」というのが、ケンカになるお決まりのパターンですからね。「話す」という場さえ整えてあげれば、自分たちの力で解決することができるのです。
広すぎる声かけから生じる「乱れた場」で話し合わせても、ひもが複雑に絡まっていくだけです。逆に、狭すぎる声かけから生じる「ごめんねの儀式」をしたところで、子どもたち自身の力にはなりません。
まさに「広けりゃいいってもんではないし狭めりゃいいってもんでもないし」です。目の前の子どもたちに合った広さの「枠」を用意してやることこそが、大人である先生の役割なのです。
これぞまさに「主体的・対話的で深い学び」の前提です。枠をつくることを放棄して、子どもたちを迷子にしてはいけません。反対に、枠を頑丈にしすぎて、子どもたちに窮屈な思いをさせてもいけません。
どこまでを定め、どこからを定めないのか。ああでもないこうでもないと、ネジをひねりながら調節することこそが、学校の先生という仕事の醍醐味なのではないでしょうか。
【今後の予定】
①10月28日(水)こきけんよう Vol.16
②11月6日(金)らぱいんざWORLD Vol.8
【リスナー募集】
①10月28日(水)こきけんよう Vol.16
毎週水曜日の定例会です。次回は21時スタートです。どうでもいい話をしています。週の真ん中、折り返し地点として聴きに来てはみませんか。声を出せる人はぜひとも一緒にお話ししましょう。水曜日に予定があるというだけで、目安になっていいものですよ。参加希望はツイッターのDMまで、よろしくお願いいたします。
②11月6日(金)らぱいんざWORLD Vol.8
らいざさん、らぱんさんと共に行っている「らぱいんざWORLD」も気がつけば8回目になりました。今回は前回ゲストの mucchu さんのご紹介で くま吉さん が来てくださいます。いつものごとく、何の情報もありません。年齢も性別も所在地もわかりません。もしかしたら人間ですらない可能性だってあります。
そんな方をゲストに呼んで、いつもどおり何の役にも立たない話をします。説明をしようにもこれ以上に説明することがありません。ぜひ、遊びに来てね! リスナーとしての参加希望はツイッターのDMまで、よろしくお願いします。
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