おはようございます。教育実習シーズンですね。筆者も学生のころに小学校と中学校へ行ったのですが、どちらもとても楽しかった記憶があります。
教育実習って、学校の先生という仕事のいいとこどりですからね。すでに落ち着いているクラスで子どもたちと遊んだり授業をしたりすることができます。
ただ、言い換えるなら「重要なところは何もやらせてもらえない」ということでもあります。まあ、一時的なものですから、そりゃあそうなんですけどね。
実習生はこの事実をよく理解した上で参加しなければなりません。その上で、全力でやりたいことをやりましょう。こんなにも好条件で試せる機会なんてあまりありませんからね。どうも、インクです。
企業を背負って話さないといけないから選考する側も大変だろうな
企業を背負って話さないといけないから選考する側も大変だろうな
— インク@青年求職家 (@firesign_ink) 2020年9月8日
先生の仕事の中でも特に好きなのが個別懇談会です。短い時間ですが、保護者の方と1対1で話をすることができます。これがまあおもしろいわけです。
種類は違えど、子どもたちを大切に思う気もちは同じですからね。はじめから熱量を共有して、話を進めることができます。何よりも、聞いたら聞いた分だけ話をしてくださるのがとてもありがたいわけです。
学校では絶対に見せないような顔を家では見せていたり、新しくできるようになったことの影には家での猛特訓が隠れていたり。そんな話を聞くたびに子どもたちは本当にかんばっているんだなと思うのです。
ただし、そんな個別懇談会の中でもひとつだけ厄介だなと思っていることがあります。それは、自分が「学校の先生」であるということです。
「何を言っているんだ」と思ったでしょう。「学校の先生」であるからこそ、個別懇談会を行なっているわけですからね。「学校の先生」は個別懇談会の前提条件です。それがなければ何もはじまりやしません。
しかし、それが厄介なのです。保護者の方々は個人としての筆者ではなく「〇〇小学校の先生」としての筆者に会いにきます。そして「〇〇小学校の先生」と話をして、それぞれのおうちへと帰っていきます。
極端な話、下手なことを言ってしまうと「〇〇小学校の先生は」という主語で語られてしまいます。「いやいや、そんなものは社会人として集団に所属するかぎり当たり前でしょう」と思いますよね。いわゆる「責任」というやつです。そうなのです。当たり前なのです。だからこそもどかしいのです。
よく似た関係に「面接」があります。面接官は企業の看板を背負ってことばを選びます。一方で志願者は、採用されようと必死に取り繕います。
「人と人」というよりかは「面接官と志願者」という役割演技に近いのかもしれません。本当に知りたいことは「その “人” と共に働きたいかどうか」なんですけどね。立場が乗っかると「人と人」からはどうしても遠ざかってしまうのでしょう。
そういう意味でも人事って本当に難しいのだろうなと思います。どれだけ砕けた話がしたいと望んでも、立場から逃れることはできませんからね。蓋の中身を見たいのに、蓋の中身を見せたいのに、どこまでいっても外装を見せ合うしかないのです。
先ほどの個別懇談会の話ではありませんが、下手なことを言ってしまうと「あの企業の人は」という主語で、意図に反する噂を立てられかねませんからね。
そうなると結局「役割演技をしておいた方が自分にとってよい」になってしまうんですよね。まったく「立場」というものは本当に厄介です。
プライベートで出会った相手としか「人と人」という関係性で対話することができないのでしょうか。むしろいっしょに仕事をする相手と「人と人」の関係になれた方がよいのではないでしょうか。
べつに「上司」と話したいわけでも「先輩」と話したいわけでも「人事担当者」と話したいわけでもありません。「あなた」と話がしたいのです。なんとか引き出せないものかしら。まずは自分が「人」でいることからはじめなければなりませんね。
【今後の予定】
①9月11日(金)らぱいんざWORLD with らいざさん、らぱんさん、へいなかさん
②9月16日(水)こきけんよう Vol.11
③9月25日(金)らぱいんざWORLD with らいざさん、らぱんさん、mucchuさん
【リスナー募集】
①9月11日(金)らぱいんざWORLD :明日
普段のらぱいんざWORLDは、テレホンショッキング形式でゲストに来ていただいているのですが、今回からゲストを公募する形式のらぱいんざWORLDをはじめます。今後は、テレホンショッキング形式とこの公募形式を交互に行なっていく予定です。
そして、直近の第5回らぱいんざWORLDに来てくださるのが へいなかさん(@Heino_naka)という方です。法務教官として少年院でお仕事をされているということ以外はほとんど何も知りません。まあ、いつものことですね。
おもしろくなることは間違いないと思いますので、ぜひ遊びに来てください。ZOOMにて行います。聞き手としての参加を希望される方はツイッターのDMまでご一報ください。