おはようございます。昨日は人生ではじめて麻雀をプレイしました。オンラインではなく、実際に卓を囲んで行う麻雀です。あまりよいイメージをもたれないゲームですが、これだけハマる人が多いということは、それだけの魅力があるということなのでしょう。
まわりの人に教えてもらいながら、すこしずつルールを覚えていったわけですが、まあ奥が深いゲームですね。トランプで言う「ポーカー」に似た要素があったり「大富豪」に似た要素があったり「ババ抜き」に似た要素があったり「7並べ」に似た要素があったり。ものすごく頭をつかうゲームだなと思いました。
経験者と互角に戦うためにも、ひとまずは役を覚えなければなりません。ピンフー、タンヤオ、スーアンコウ、イーペーコー、チートイツ。この麻雀ならではの用語たちの存在も、多くのファンを抱える理由のひとつなのでしょう。知っている人たちだけで通用する言語というものは、その場に一体感のようなものをもたらしますからね。どうも、インクです。
生きて会えるだけすばらしい
生きて会えるだけすばらしい
— インク@青年求職家 (@firesign_ink) 2020年9月27日
先日、道徳の授業で「命の大切さ」を主題とする教材を扱いました。「命は大切なものだ」ということを改めて実感させられたら目標達成というわけです。
簡単なようでとても難しい主題です。子どもたちは「命が大切」を当たり前だと思っていますからね。大人たちから口うるさく教えられてきたおかげで、その命題を疑うことを知りません。「疑わない」ということは「考えない」ということと同義です。どうやってこの当たり前を揺すぶろうかと頭をひねりました。
最終的に絞り込んだ問いはふたつです。ひとつ目は「命ってなに?」という問い、ふたつ目は「本当に?」という問いです。考えるだけ考えて、結局はシンプルになりましたね。以下で、この問いを用いた授業の流れをもうすこし詳しくご説明いたします。
はじめに「大切なものはなに?」という問いを投げかけました。「ゲーム」と答える子がいたり「おもちゃ」と答える子がいたり「家族」と答える子がいたり「友だち」と答える子がいたり。本音というよりかは、模範解答を述べているというような印象でした。 当然その中には「命」という答えもありました。
そこで、全員に向かって「命は大切?」と聞いてみました。そりゃあ、全員が頷きます。言ってしまえば、この時点でこの授業の目標は達成されているということになります。だって、全員が「命は大切だ」と思っているわけですからね。しかし、こんなところで終わっても何もおもしろくありません。
そこで「命ってなに?」という問いを投げかけました。すると、ちゃんと戸惑ってくれていました。「心臓? いや、心臓=命ではないか」とか「脳みそ? いや、脳みそでもない気がする」とか。「植物に命はある?」とか「机に命はある?」とか、立て続けに発問し、できる限りの揺さぶりをかけました。
その上で「君たちはそんなよくわからないものを大切だと思っているの? 本当に大切?」と聞いてみました。すると「たしかによくわからないけど、大切なのは間違いない」という答えが返ってきました。「ひとつしかないから」が大きな理由にあるそうです。
この時点で「ここから先は徹底的に否定してみよう」と思い「アンチ命は大切」という立場に立って子どもたちと意見を交わしてみることにしました。
まずは紙を1枚とりだして、子どもたちの前でふたつに破って見せました。「この破れ方をした紙はこの世界にひとつしかないけれど、この紙はあなたの命とおなじくらい大切?」と尋ねてみたのです。
もちろんこんなものは屁理屈ですが、子どもたちの思考の輪郭をはっきりさせるには充分です。「紙は代わりが効くけど、命は効かない」とか「紙はテープやのりでくっつけられるけど、命はそういうわけにもいかない」とか、いろいろな意見が出てきました。
あくまでもこちらはアンチですから、次いで「じゃあ、遠くの外国に住んでいる人はあなたにとって命がないのとおなじ?」や「病気で意識がない人は命がないのとおなじ?」という問いを投げてみました。
子どもたちは一生懸命考えた結果、こんな結論にたどり着いていました。「命があるというということは可能性があるということだ」という結論です。どれだけ遠くに住んでいても会える可能性がある。どれだけ意識がなくても回復する可能性がある。「命は可能性のことなのかもしれない」だそうです。
もちろんこの答えが正しいとか間違っているとか、そんなことを言うつもりはありませんが、とてもすてきな答えを導き出したなと思いました。同じ時代に命をもって生きている限り、可能性は誰にだってありますからね。
奇跡だなんて簡単なことばで片付けたくはありませんが、生きて会えるということは本当にすばらしいことだと思っています。会いたい人には会いにいかなければなりませんね。命があるうちに。
【今後の予定】
①9月30日(水)こきけんよう Vol.12
②10月17日(土)Coming soon ...
③10月26日(土)Coming soon ...
【リスナー募集】
①9月30日(水)こきけんよう Vol.12
毎週水曜日の定例会です。次回は20時30分スタートです。どうでもいい話をしています。週の真ん中、折り返し地点として聴きに来てはみませんか。声を出せる人はぜひとも一緒にお話ししましょう。水曜日に予定があるというだけで、目安になっていいものですよ。参加希望はツイッターのDMまで、よろしくお願いいたします。