ツイートの3行目

小学校の先生です。ツイートは2行まで。3行目からをここに書いていきます。

【月】危うくない若さなんておもしろくない

 

 おはようございます。ついにこの日がやってきましたね。ツイッター上ではみんなウダウダと言いながらも、子どもたちの前に立てばちゃんと「先生」になるわけです。くだらないことばかり呟いているあの人も、不満ばかりのあの人も、門をくぐればひとりのプロへと姿を変えます。夏休みにうしろ髪を引かれながらも、子どもたちのために全力を尽くします。

 昨日の記事では「この仕事には夢がない」だなんて書きましたが、先生がすごいのは事実です。この仕事をしているだけで、本当に尊敬します。

 今週こそ、笑顔が大切です。嘘くさいつくり笑いをしろと言っているわけではありません。笑顔でいられる環境をつくることが大切だという意味です。

 教室はもちろんですが、職員室もおなじです。絶対にバタバタとしますが、そんな中でどれだけ笑顔でいられる空気をつくることができるかです。

 ひとりのひょうきん者が道化師として盛り上げるという意味ではありません。大人として、全員が協力して安心できる空気をつくり出すのです。そういう意味でも、やっぱりあいさつは大切なんですよね。第一声を大切に。どうも、インクです。

 

危うくない若さなんておもしろくない

 大学時代、なんでもない講義の中で、先生がこんなことを言っていました。「ひとりでも生きていけるということを前提に、恋愛ができるといいですね」と。

 どのような文脈で、だれに言ったのかはまったく覚えていません。何なら、今となってはその先生の顔も名前もまったく思い出せません。それでも、なぜだかこのことばだけがやけに耳に残っています。

 当時の筆者は「そのとおりだな」と思ったのと同時に「ひとりであることが前提にある恋愛ってなんだか寂しいな」とも思いました。

 もちろん「ふたりでひとつ」にこだわりすぎると、束縛がどうのとか、メンヘラがどうのとか、ややこしい方向に進んでいってしまいます。

 ただ、はじめから「ひとり」を前提にするのであれば、もはやお付き合いをする必要さえないのではとも思ったのです。本来、恋愛と生活は対にあるものなのかもしれません。それを何とか生活に落とし込む中で「ひとり」であることが大切になっていくのです。

 80年代の漫才ブームを牽引したとされる島田紳助さんは「若いうちにたくさん恋愛をして知識を得て、大人になり知恵を働かす。予防接種みたいなもん。しとかな大人になったら死ぬぞ」と言っていました。若いうちだからこそ何とかなる危うさをたくさん経験しておけということなのでしょう。

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 今回はたまたま「恋愛」を例に挙げましたが、思春期の過ごし方は人生においても重要な要素だと思っています。ちなみに、筆者の思春期は、まあ鬱屈としていましたね。今でもそこそこ暗い人間ですが、当時は対人関係がもっと下手くそで、もっと閉じこもっていたように思います。しかし、そんな時間がいまの自分をつくています。あのころの自分を恥じるつもりもありませんし、後悔するつもりもありません。

 大人になったら簡単に「あのころは若かったなあ」だなんてことばで済ませようとする人たちがいます。もしかすると、今ふり返れば「大したことのない悩みだったな」と思うのかもしれません。もしくは、黒歴史をはやく忘れてしまいたいと思っているのかもしれません。

 そんな大人たちを見て、せっかくの大切な期間をそんなふうに切り捨ててしまうのはなんだか悲しいなあと思うわけです。筆者が高校生のころに「今の自分を恥ずかしがって笑うような大人にはなりたくないな」と思ったことを今でもはっきりと覚えています。

 大人になった今、こんな記事を書いているわけですから、まあ高校生のころの自分が望んでいた姿にはなれているのかもしれません。ただ、言い方を変えれば、結局根っこにあるものは当時と何も変わっていないということなのでしょう。

 まあ、今の自分が許してやらなければ、かつての自分はいつまで経っても報われませんからね。「危うい若さ」は消費されるものではなく、大人に向かって蓄積されていくものであるはずなのです。

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 こんなことを書きながら、ふと高校から大学にかけて書いていた日記帳を開いてみました。存在すら忘れていたので、思わず読み耽ってしまいました。日記というものは自分以外の読者を想定せずに書くものですので、当時の自分に失礼のないよう、ここで公開することはしません。ただ、とにかく「はやく終わればいいのに」と思っていたみたいです。

 そんな危うい若さの先で、今こうして前向きに生きています。当時は本当にギリギリでした。あのころの危うさが今やってきたとしたら、とてもじゃないけど乗り越えられなかったでしょう。恋愛の例における紳助さんのことばとおなじです。何とか予防接種を受けられて、生き延びることができたのです。

 これからは、そんな危うさに飲み込まれるのではなく、向き合いながら楽しんでいけたらいいなと思っています。危うくない若さなんておもしろくありませんからね。いろんなところに足を運んで、いろんな人に会って、各地で予防接種を打ちながら「おもしろい大人」を目指したいと思います。

taishiowawa.hatenablog.com

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【お知らせ ①:19日】 

 2週間ぶりのこきけんようです。学校がはじまる地域も多いかとおもいます。週の真ん中、水曜日。折り返し地点の目印として、ラジオがわりに聞きにきてはみませんか。もちろん学校の先生でなくとも、いちども絡んだことがなくとも、だれだって大歓迎です。参加希望はツイッターのDMまで。ぜひぜひ。

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【お知らせ ②:21日】

 知らぬ間にこちらは第4回になりました。らぱいんざWORLD のお知らせです。今回のゲストは まーくん こと fanta さん(‪@fanta_omeru‬)です。

 例のごとく、これまでにいちども絡んだことがありません。これぞこの企画の醍醐味ですね。ちなみに、グレープよりもオレンジの方が好みです。

 こちらも同じくツイッターのDMにて、聞き手を募集していますので、ぜひ遊びに来てください。

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