ツイートの3行目

小学校の先生です。ツイートは2行まで。3行目からをここに書いていきます。

【水】ひとりだけ何もしていないという状況をみんな恐れている

 

 おはようございます。今年から通勤にバスを利用しています。ただでさえ本数が少ないのに、昨日は10分遅れでやってきました。バス道でトラックがパンクしていたそうです。

 こればかりはどうしようもないわけですが、やはり朝の10分が失われるというのはなかなかの痛手です。そんな日に限っておなかも痛いし。

 このような事態を想定しようにも、1本前のバスに乗ろうと思ったら今よりも30分はやく家を出なければなりません。30分はさすがにさすがです。

 こうなったら残された道はただひとつ。潔いあきらめです。どうしようもないものをどうにかしようとしてもどうしようもありません。いざというときは堂々と遅れてやるんだい。どうも、インクです。

 

ひとりだけ何もしていないという状況をみんな恐れている

 中高生のころは屋外でスポーツをしていたので、練習後のグランド整備がつきものでした。ブラシやトンボを引っ張ってグランドの土を均していくアレです。

 以前どこかの記事にも書きましたが、筆者はこのグランド整備がわりと好きでした。キレイになっていくのが目に見えてわかりますからね。いかに隣の人との重なりを少なくしながら効率よく進んでいくかが勝負です。端から端までひとりで整地してみたいと思うこともありました。

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 そんな整地ですが、上下関係の厳しい部活だったので「後輩は先輩と交代する」という暗黙のルールがありました。後輩は率先して「かわります!」と言わなければならないわけです。

 先ほども言ったように、筆者は整地がすきだったのでなんの苦でもありませんでした。ただ今日はそんな話ではありません。「かわります!」と言ったら、優しい先輩はこんなことを言ってくるのです。「いいよいいよ!先に着替えて!」と。

 その先輩は「後輩にやらせるだなんて偉そうな態度をとりたくない」と思ったのでしょう。はたまた筆者とおなじように整地が好きだったのかもしれません。

 しかし、それでは困るのです。後輩としては、とてもとても困るのです。だってこのままでは「先輩が一生懸命グランド整備をしているのに、先に着替えて休憩している生意気な後輩」になってしまいます。どれだけ「先輩にいいと言われた」と訴えたって絶対にこちらが悪者になってしまいます。

 本当に後輩のことを思うのなら、かわってあげることこそが先輩の優しさなのかもしれません。先輩はさっさと着替えてゆっくり休めばいいのです。

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 ところがそうなると、先輩はこんなことを思いはじめるわけです。後輩にばかりやらせて申し訳ない。自分たちもグランドをつかったのだから自分たちも整地するべきだ。そもそもグランド整備に先輩とか後輩とか関係ない。

 このように、先輩と後輩の思いが交錯することで、単純なはずのグランド整備が心理戦のようになってしまうのです。これらの原因は、ひとりだけ何もしていないという状況をみんなが恐れていることにあります。言い換えるのなら、ただただ休むことが下手なのです。

 仕事がないのなら休めばいいのに。やることがないのなら帰ればいいのに。グランドの端っこで突っ立っていたって何の役にも立ちません。大きめの石を拾うとか、でこぼこになっている箇所を足で均すとか、そんな新しい仕事を増やさなくていいのです。

 むしろせっかく他の人がやってくれているのだから、休まない方が失礼ではありませんか。代わりにがんばってくれている時間が無駄になってしまいます。

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 みんなが終わるまで待つことが優しさだと思っているんですよね。職員室でもよくあります。「学年の先生が家庭訪問から戻ってくるまで帰れない」とか「学年の仕事をしてくれているから自分だけが帰るわけにはいかない」とか。ほんとに意味がわかりません。

 むしろ待たれていた方が嫌ではありませんか。変にプレッシャーを感じてしまいます。筆者なら「むしろはやく帰ってくれ」と思います。ただでさえ、ひと仕事を終えて疲れたのに、その後さらに気をつかわなければならないわけですからね。とてもじゃないけどやってられません。

 なんならむしろ待つ方が失礼だと考えることもできます。「その人だけに任せるのは心配だと思っている」と捉えることもできますからね。もちろん手伝えることがあるのなら手伝えばいいと思いますよ。でもね、手伝わない方が効率的なことも案外たくさんあるのです。

 その人の頭の中ですでに手順が組み立てられているものとか、完成後にどうせ共有することになるものとか。途中段階で説明する時間をいちいちとるせいで、むしろ効率がわるくなることもあるわけです。

 どうしても気になるのであれば、念のために「お手伝いすることはありますか?」と聞いておけばいいと思います。そして「ないよ」と言われたら間髪入れずにこう言うのです。「それではお先に失礼します」と。ポイントは間髪入れずに言うことです。「あなたが手伝うことはないって言ったでしょ」と言わんばかりに、食い気味に言うのです。そして、これまた間髪を入れずに荷物をもって立ち去ります。これで完璧です。ぜひ実践してみてください。それでは最後にひとことだけ。

 

 いいから帰れよ。

 

taishiowawa.hatenablog.com

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【お知らせ】

 お疲れの皆様こんにちは。3人でべらべらとしゃべります。週末の楽しみとしておひとついかがでしょう。 参加を希望される方はツイッターのDMまで。

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