ツイートの3行目

小学校の先生です。ツイートは2行まで。3行目からをここに書いていきます。

【金】シンプルは複雑を越えて行き着く先だぜ

 

 おはようございます。毎週水曜日にZOOMで「こきけんよう」という定例会を行なっています。あらかじめ決めておいた6つのテーマの中から、その場でひとつを選んで話をします。

 今週は「心にのこった本」ということで、本の紹介をしました。人に何かを勧めることって「この人はこれをおもしろいと思っているんだ」と思われるということなので、とても難しいんですよね。

 変なものを勧めてしまうと、自分の信用までもが自動的に下がってしまいます。だからこそ、本当にいいと思ったものしか勧められないというわけです。そんなことを思いながら以下の4冊をお勧めしました。ひまな人はぜひ読んでね。どうも、インクです。

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シンプルは複雑を越えて行き着く先だぜ

 シンプルな洋服。シンプルな靴。シンプルな文房具。シンプルなインテリア。シンプルなものって、洗練されていて、おしゃれで、カッコよく見えます。

 しかしそんな「シンプル」は、よく見ると2種類に分けられます。ひとつ目が「シン」でふたつ目が「プル」です。ごめんなさい。疲れが出ています。

 ひとつ目が「精選を越えた先にあるシンプル」で、ふたつ目が「精選なんてしていないシンプル」です。要するに、たくさんあるものの中から不要なものを削ってできあがったのか、そもそも選ぶものすらなかったのかという違いです。

 パッと見ではおなじくらいの数のものが提示されているのかもしれませんが、その質には雲泥の差があります。精選されて磨き上げられた3つと、たまたま手元にあった3つとではわけが違うのです。

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 最近流行りのミニマリストにも同じことが言えます。たくさんのものを知った上で、精選してのこったものには価値があるのかもしれませんが、はじめからそれしかないのなら結局はただのハリボテです。

 前々から言っているのですが、やはり「シンプル」や「ミニマリスト」は、行き着く先であって目指すものではないと思うんですよね。

 たとえば、今日の記事の冒頭で「本の紹介」について述べましたが、まさしくこの話に当てはまります。馬鹿みたいに本を読む人が勧める4冊と、5冊しか本を読んだことがない人が勧める4冊とでは、どちらの方が読みたいかという話です。

 なにも知らない人が一生懸命ものを減らそうとしても、それはただの無知でしかありません。「選択する労力を減らすんだ」と言いますが、その「選択」にこそ人間が表れるのではないでしょうか。

 その労力を本当に他のところへ回して成果を出しているどこぞのスティーブならまだしも、ほとんどの人はそんな段階に達していません。

 むしろジョブズなんて、まさに目指したわけではなく行き着いた人でしょう。自分にとって大切なものを徹底的に精選した結果としてあのようなライフスタイルになったのです。

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 筆者は洋服が好きなのですが、ファッション業界なんてまさにハリボテシンプルの温床です。シンプルとオシャレが同義だとでも思っているのでしょうか。

 「無地でベーシックならそれでいいだろ」みたいな洋服をよく見かけます。無地でベーシックなら全部おなじだと思っているのかもしれませんが、まったくの別物です。モノを見れば、ハリボテのシンプルなのか行き着いた先のシンプルなのかはすぐにわかります。

 ビジュアルが先行されるファッションならなおさらです。本物のシンプルなんて、そんなに簡単にできるものではないのです。

 逆に考えると、世にある複雑なものには、まだ「シンプルに行き着く余地」がのこされているということなのかもしれません。

 本当に突き詰めていくと、ものごとは案外シンプルな形になるのかもしれません。それを表しているのが、かの有名なフリーザですね。最終形態であんなにツルンとしたシンプルなデザインになるだなんて誰も思っていなかったでしょう。

 フリーザがはじめからあの形なら、あれほどの恐怖はなかったと思います。ツノが生えたり、ムキムキになったり、恐竜みたいになったり。そんな過程を経たからこそ、あのシンプルが本物になるわけです。

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 きっとすでにいろんなところで語られているのでしょうが、今日のテーマは本当に「フリーザのデザイン」ですね。最初から最後まですべてがフリーザに集約されます。

 それぞれの分野にはそれぞれのフリーザがいます。大切なのは本物のフリーザと偽物のフリーザを見分ける目です。残念ながらスカウターはありません。

 自分の目でよく見て判断するしかないのです。偽物のフリーザを見てぶるぶる震えているのはあまりにも滑稽です。フリーザになるために全身タイツを着ることも滑稽です。本当にフリーザになりたければ、選択を積み重ねて53万を目指すしかないのです。

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