おはようございます。中高生のころ、授業中にお腹が鳴ることがとても嫌でした。何せ自意識過剰な育ち盛りです。お腹をぐっとへこませてみたり、逆に膨らませてみたり、どうにかして音が鳴らないようにがんばっていました。
ちなみに、みなさんはどうしてお腹が鳴るのかをご存知ですか。腸の活動によって、お腹の中の空気が動くから、あの「ぐう」という音がなるんですって。
ごめんなさい。冗談です。本当はお腹の中で小人がじゃんけんをしています。もしくは、雷様がどんどこ太鼓を叩いています。これらは科学的に証明されています。生物学的にも物理学的にも問題ありません。
本気で音を出したくなければ、小人や雷様と仲良くなるしかありません。何を言っているのか自分でもわからなくなってきたので、このあたりでやめておこうと思います。どうも、インクです。
「後悔しないように」という考え方はあまり好みでない
「後悔しないように」という考え方はあまり好みでない
— インク@小学校の先生 (@firesign_ink) 2020年7月11日
死ぬ前に後悔しないように、やりたいことをやろう。よく耳にすることばだと思います。タイトルにもあるとおり、筆者はこの考え方があまり好きではありません。「やりたいことをやろう」でいいではありませんか。なんだ「死ぬ前に後悔しないように」って。
結局は「やりたいことをやる」ということに対して、後ろめたさを感じてしまっているのでしょう。何かしらの理由がなければ動くことができないのです。
だからこそ、万人に共通する「死」を引き合いに出して「やりたいことをやる」ための言い分にします。「いずれはどうせ死ぬんだから」と自分を言い聞かせ、他者にも同意を求めようとしているのです。
すみません。すこしトゲが出てしまいましたね。先ほども述べたように、筆者が好まないだけであって、このような考え方をする人自身を否定するつもりはありません。それで自分を奮い立たせられるのなら、他人が口を出すことではありませんからね。
死ぬ前に後悔しないように。そもそも「後悔」って何なのでしょう。みなさんは、ふだんの生活の中で後悔をよくしますか。筆者はまったくと言ってもいいほど後悔しません。嘘ではありません。本当です。
もちろん、そんなにいい暮らしをしているわけではありませんよ。すべてが思い通りにいくなんて、そんなに都合のいいことはありません。
失敗することなんていくらでもありますし、うまくいかないことなんて山のようにあります。知らぬ間に誰かを傷つけてしまうこともありますし、気がつけば自分が傷ついてしまっていることもあります。
それでも、後悔することはありません。べつに「今を生きているんだ」とか「前しか見ていないんだ」とか言って、カッコつけたいわけではありません。
本当に後悔することがないのです。どうしてなんでしょうね。昔のことを悔いても仕方がないと思っているからでしょうか。はたまた、後悔してもいいことがないと思っているからでしょうか。
もしかすると後悔するほど一生懸命生きていないだけなのかもしれません。はたまた大切にしようと思えるものに出会っていないだけなのかもしれません。
「後悔」は、期待と執着から生まれますからね。期待どおりにならなかったときに「こうしておけばよかった」と後悔し、執着しているものから離れなければならなくなったときに「こうしておけばよかった」と後悔することになるのです。
反対に、期待と執着さえもたなければ後悔することもなくなります。ただし、本当の意味で期待と執着をゼロにすることなんて、ほとんどの人ができないでしょう。期待は希望であり、執着は願いですからね。夢を見ずに生きていくことはできません。
それを前提とするならば、あとは期待し執着するものを、自分で選んで調整するという道に進むしかありません。期待と執着を、意識下におくのです。
たとえば、今年の抱負は「人に会う」だと意気込んでいますが、その相手には何にも期待はしていません。「この人との出会いが自分に刺激をあたえてくれるだろう」とか「おもしろい話を聞かせてくれるだろう」とか、そんなことは一切考えていません。
なんならロクに何にも考えずに人と会ってます。もしかすると、むしろ失礼なのかもしれません。それくらい、相手には何も期待していません。その人との時間をどのように過ごすのかは、結局自分次第ですからね。すべては自分の問題なのです。
はじめから期待していないので、執着することもありません。流れゆく時間の中で、本当に大切にするべきものをゆっくりと選んでいけばいいのです。何にもしなければ人は勝手に離れていきますからね。長く付き合いたい相手は自分で選べばいいというわけです。
要するに「死ぬときに後悔しないようにやりたいことをやる」ではなく「無駄な後悔に足元をすくわれないように期待と執着を精選する」の方がよいのでないかという話です。きっとこの精選ができるようになれば、やりたいことをやるときにも大きな力になるのではないでしょうか。
【お知らせ:明日】
こきけんよう。先週は水曜日がなかったのでお休みでしたが、今週はいつもどおり開催です。筆者を含めた4人が、その場でトークテーマを決めて40分間べらべらとしゃべります。ええ、よくわからないでしょう。それでいいのです。よくわからなくてもとりあえず聞きにきてみればいいのです。「学校の先生じゃないんだけどいいのかな」とか「絡んだことがないけどいいのかな」とか、そんなことは考えなくてもいいのです。参加希望はツイッターのDMへ。あなたのご参加を心よりお待ちしております。