ツイートの3行目

小学校の先生です。ツイートは2行まで。3行目からをここに書いていきます。

【月】なにかを否定することは簡単

 

 おはようございます。サングラスをよくかけるのですが、最近はもっぱらただの怪しい人です。やっぱりどう考えてもサングラスとマスクの相性はよくないんですよね。帽子をかぶれば銀行強盗の完成です。

 それでもやっぱりサングラスをかけます。なぜならカッコいいからです。かけた自分がカッコいいわけではありません。サングラスそのものがカッコいいのです。たしかにはじめは抵抗がありました。「日本人はサングラスが似合わない」とか「サングラスをかけているやつはイキっている」みたいな変な風潮がありますからね。多少なりとも気恥ずかしさのようなものを感じていたのは事実です。

 ところが、長らくかけているうちにそんなことはどうだってよくなりました。だって、カッコいいんだもの。カッコよく見られるためにかけているわけではありません。UVカットなんて二の次です。

 せっかくボーナスも出たことですし、今季も変なサングラスを1本新調しましょうか。毎年夏になるとサングラスが1本ずつ増えていくというのもアリですね。またさがそうと思います。どうも、インクです。

 

なにかを否定することは簡単

 なにかを否定することはとても簡単です。誰かが言っていることに違和感を感じたら、そのまま声に出せばいいだけです。「おかしいぞ!」と言いさえすれば、まるで自分自身の意見を述べているかのような気になれます。

 国語の授業でも「ふたつのものを比べながら自分の意見を述べる」という学習があります。いちばんベタなところで言うと「紙辞書か電子辞書か」で意見文を書かせるアレです。テーマとしてはつまらないですが、そこは一旦置いておきましょう。

 このような意見文を書くときに、よく「選ばなかった方をひたすら否定する文章」を書く子どもがいます。「紙辞書は重い」とか「電子辞書は書き込めない」とか。比較対象を下げることで、選んだ方をもち上げる。もちろんそれもひとつの手段です。何なら、ちゃんと比較できている時点で第一段階はクリアなのかもしれません。

 しかし、このような意見文はあまりおもしろくありません。あくまでも「自分はどちらを魅力的に思うのか」を述べることが目的ですからね。比較対象のネガティブキャンペーンが目的ではありません。それにも関わらず、どうして子どもたちがこのような否定する文章を書くのかというと、はじめにも述べたとおり、なにかを否定するのはとても簡単だからです。

 仕組みは悪口や陰口とおなじです。だれかを「バカだ」と言うことで「自分はバカじゃない」と主張しているのです。その姿はあまりにも愚かです。だれかを否定しなければ、自分の価値をたしかめることができないというわけです。

 そうなってしまっては、だれも幸せになれません。否定はあくまでもひとつの手段です。否定が中心になってしまってはあまりにもつまらないのです。

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 「ようし、それならどんどん肯定しようぜ!」と言いたいところなのですが、実は肯定ってめちゃくちゃ難しいんですよね。人と人は絶対にちがいます。そのちがいに触れようと思ったら、どうしても否定が先に出てくるのです。要するに、なにかを肯定しようと思ったら、いちど否定を乗り越えなければならないということです。

 ここをよく勘違いして、表面的な肯定で満足している人がいます。まるで自分がいい人であるかのような顔をしているので、なかなかにタチが悪いです。

 きっとこの人たちも「否定では幸せになれない」というおなじ思いからスタートしているのでしょうが、否定を無視することが肯定だと思ってしまっています。くり返しになりますが、肯定は否定を乗り越えた先にあるものなのです。

 そういう意味でも、Mー1で名をあげた「ぺこぱ」は、この否定と肯定の関係性を上手に漫才に組み込み脚光を浴びました。ぺこぱの漫才は、ただ肯定しているからおもしろいわけではありません。肯定の前に否定を乗り越えているからおもしろいのです。人々の中には「ツッコミとは否定することだ」という前提がありますからね。この前提がなければ、あれほどの笑いは生まれなかったでしょう。

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 このように考えると「はじめはとにかく否定してみる」というのもひとつの手なのかもしれません。そもそもの否定ができなければ肯定もできないということになりますからね。「否定を乗り越えた先に肯定がある」ということを自覚した上で、否定することができたらいいですね。そうすればきっと否定自体の質も上がるのではないでしょうか。

 筆者は最近になってようやくこんなふうに考えるようになったので、こうして記事にしているわけですが、ずっと昔から否定を乗り越えた肯定をしてきた人たちがいるはずです。もっとはやくに気がつくべきだったのでしょう。ただ否定しても仕方がありません。ただ肯定しても仕方がありません。否定の先にある肯定を。あの人を殺すより、おもしろいことをしよう。

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taishiowawa.hatenablog.com

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【お知らせ ①】

 週の真ん中の定例会。「こきけんよう」も第3回になりました。次回は8日(水)の20:15スタートです。マイナーチェンジをくり返しながら「気楽さ」と「おもしろさ」を同時に成立させられたらと思っています。40分1本でスパッと終わりますので、折り返しの目印にぜひ遊びに来てください。参加希望はツイッターのDMへ。

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【お知らせ ②】

 Coming soon ......

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