おはようございます。本日は らぱんコラボ第2弾「相手の図解を読み解こう」のコーナーです。前回のコラボ企画(【土】おもしろいは連鎖する - ツイートの3行目)のアフタートークにて、今回の企画が決定しました。
「図解」と言えば、完全に らぱんさん(@lapinHSP)のフィールドです。図解をはじめてもうすぐで80年になるとおっしゃっていました。さすがにそんな方に勝つことはできませんが、相手のフィールドでいかに頑張って立ち回っているのかを楽しんでいただけたらと思います。本日も最後までどうぞよろしくお願いします。どうも、インクです。
SNSとの距離感は必ずしも利用時間に比例しない
SNSとの距離感は必ずしも利用時間に比例しない
— インク@小学校の先生 (@firesign_ink) 2020年5月20日
昔からパワーポイントが大好きです。列にも行にもとらわれずに、図やテキストを好きな場所に配置することができます。ただし、当たり前ではありますが、いくら自由といえども機能面には限界があります。そんな決められた機能の中で、いかに自分のイメージを表現しきることができるのか。この試行錯誤の連続こそがとてもおもしろいのです。
自治体の研修会などへ行くと、未だに文字が羅列されたスライドをよく見ます。「書いてあることと言っていることが一緒じゃん!」というスライドを何枚も見てきました。とりあえず映しておけばいいと思っているのでしょう。美学がまったく感じられません。
こんなことを言っているとハードルが上がってしまうのですが、今回つくっていて難しいなと思うポイントがありました。それは「プレゼン資料」と「図解」は若干ちがうのかもしれないというところです。
当たり前ですが「プレゼン資料」は、プレゼンのためにつくられるものです。言い換えると、おしゃべりを補足するために存在します。一方で「図解」は、たぶんですが、おしゃべりを前提とはしていません。ある意味「それさえ見れば概要が把握できる」という特徴をもっているのでしょう。
ただ、今回の企画は「自分がつくった図解を相手が読み解く」というところまでがパッケージになっています。要するに「ことばが付随すること」が前提になっているわけです。そう考えると、どちらかといえば「プレゼン資料」に近いということになるのでしょうか。補足としてのスライドだけをつくって、メインとなるおしゃべりの部分を相手に委ねたらいいのかな。
すみません。前置きが随分と長くなってしまいましたが、こんなことを考えながら今回の企画をスタートさせたということをわかった上で読んでいただけたらと思います。それでは、いいかげん本編に参りましょう。らぱんコラボ第2弾「相手の図解を読み解こう」スタートです。
【インクコラボ第二弾】@firesign_ink
— らぱん@繊細すぎる中学校教員 (@lapinHSP) 2020年5月22日
図解テーマ「ツイッターとわたし」 pic.twitter.com/WnGcUxLuzd
これが、らぱんさんが作成した図解です。すみません。言うのを忘れていましたね。今回は「ツイッターとわたし」というテーマで、お互いに4枚ずつ図を作成しています。
図解には、文章以上にその人のこだわりが表れるものだと思っているのですが、まさにですよね。パッと見ただけでも、なかなか強めのこだわりが見て取れます。そんなこだわりの中でも、はじめに目についたのはここでした。
そうです。フォントです。おそらく らぱんさんもパワーポイントで作成したのではないかと思っているのですが、パワポのデフォルトのフォントは「MS Pゴジック」です。上の画像で言うと「目的?」は「MS Pゴシック」になっていますね。
一方で、丸数字はすべて「DFP 太丸ゴシック体」になっています。要するにフォントをつかい分けているということです。ちなみに、この記事の小見出しにつかっているフォントも「DFP 太丸ゴシック体」です。
もしかすると「ほとんど同じじゃないか」 と思っている方がいらっしゃるかもしれませんが、フォントの力を侮ってはいけません。ましてや、今回のようなビジュアルを重視する企画の場合はなおさらです。
もちろん今回はテキストがメインではありません。ナンバリングなんて完全にサブの情報です。そんなサブの情報にまでこだわりが隠れているということが言いたかっただけです。
もっとたくさん言いたいことはあるのですが、話しはじめるとキリがないので、のこりの細かいこだわりは1枚ずつ見ていくことにいたしましょう。
この1枚にも強いこだわりが見て取れますよね。4枚すべてに当てはまることですが、らぱんさんの図には「奥行き」があります。イラストとイラストを重ねて、大きさを調整することで遠近感を生み出しています。左下に配置されている行列のイラストが、その遠近感をさらに助長していますよね。もしかすると絵を描く感覚にちかいのかもしれません。
真ん中にいる人物以外はモノトーンになっていることや、タイルのような模様の背景がつかわれいることなどは、もはや説明する必要もないかと思います。きっとこの人物たちが全員カラーだったとしたら、もっとごちゃっとした図になってしまっていたでしょう。
さあ、そんな人物たちですが、それぞれが何かの象徴として配置されています。行列は俗に言うところの「お年玉キャンペーン」でしょうか。きっと、並んでいる人たちはみんな、わずかな確率に願いを込めてリツイートした人たちなのでしょう。
ほかにも、ひとりで演説する人、虚無に浸る人、オタ芸をする人、噂話をする人、コレクションを披露する人が見られます。ツイッターを長くやっていれば、ここにいる全員にいちどは出会ったことがあるのではないでしょうか。
そんな中に、ひとつだけ特殊なイラストが混ざっています。それはど真ん中に配置されている「ハチ公」のイラストです。うしろに駅があるのでここは渋谷駅なのでしょう。ハチ公といえば「待ち合わせ場所」の象徴ですね。
この図を見る限り、真ん中の人物はこの「待ち合わせ場所」としての「ハチ公」をさがしているわけではなさそうです。目的地がみつからずに迷っているというよりかは、目的地そのものがまだ決まっていないといったところでしょうか。
この4枚が時系列順に並んでいるとするならば、らぱんさんはきっと、特に明確な目的をもつことなくツイッターをはじめたということなのでしょう。
すこし言い過ぎかもしれませんが、この図をひとことで表すなら「天国と地獄」といったところでしょうか。ツイッターにはいいところもわるいところもあって、そのバランスをとることが難しいという話でしょう。まさに今日の記事のタイトルにもある「SNSとの距離感」です。
個人的には「SNSとの距離感」と「利用時間」は必ずしも比例しないと思っています。距離感がうまくとれなくなる原因は「手段として利用できていない」ということにあるのではないでしょうか。目的をはっきりとさせないまま長く利用してしまうと、わるいところが色濃くうつり、負わなくてもいいダメージを負ってしまうことになります。
反対に、目的さえはっきりとしていれば、その目的に関係のないことばはまったく気にならなくなります。気にならなくなるというよりかは、気にする必要がなくなるという方が正しいでしょうか。そもそもの目的に関係がないわけですからね。
ただ、目的がはっきりしていたとしても、ツイッターに頼りすぎてしまうのは、それはそれでこわいなと思います。ひとつの手段として大切にしながらも、「別になくなってもかまわない」と思っているくらいがちょうどいいのかもしれません。
これはツイッターに限らず、何にでも当てはまることですね。「自分にはこれしかない」と思い込んでしまうと、失うことを恐れ、リスクを背負った挑戦ができなくなってしまいます。全力で楽しみながらも、どこかには「別になくなってもかまわない」という気もちをもっておくことが大切なのかもしれません。
そんなこんなでツイッターをつづけた らぱんさんも、今ではフォロワーを4000人以上抱える大きなアカウントへと成長しました。これもまたイラストの配置が上手ですよね。手前に現実としての人物を置き、奥にイメージとしての人物を置く。とても映像的な配置だなと思います。アニメとかでありそうですよね。こういうシーン。
服装の変化もおもしろいですね。そんなに重装備ではじめたんですね、ツイッター。途中で苦しい時期もあったようですが、現在地ではわりと軽快なリズムで足を進めているようです。雲の先には一体どのような景色が広がっているのでしょう。
筆者のアカウントも最近になってようやくフォロワーが増えてきましたが、増えたからこそ4000人という数のすごさがわかるようになりました。 数がすべてだとは思いませんが、やはりある程度の人数がいなければできないこともあるのだろうなと思います。
まだこのアカウントに気がついていない人はそろそろ気づいた方がいい
— インク@小学校の先生 (@firesign_ink) 2020年4月28日
こんなにたくさんの方が反応してくださったのに、まだ気づいていない人がいるようですね。まあ、時間の問題でしょう。らぱんさんとはまたちがう山を登っていますが、もうすこし高いところまで登ったら、その高さだからこそできることを一緒にできたらいいなと思っています。
1枚目では「目的?」と言っていましたが、軽快なステップを踏む今の らぱんさんは一体どのように考えているのでしょう。次が最後の1枚です。ツイッターとわたし。締めくくりの1枚はどのような図になっているのでしょうか。
さすが最後の1枚です。4枚の中でもいちばん難解かもしれません。まずはやっぱり色味が特徴的ですね。上部に配置されている信号の3色と、中央部に配置されているふきだしの3色が縦に一致しています。
よくこんなにぴったりなイラストがみつかりますよね。ふきだしの上に重ねているのでしょうか。みつけ出す らぱんさんもすごいですが、バリエーションをとりそろえる いらすとや もやはりすごいですね。
単純に考えると、ふきだしの中のイラストがツイッター上でのできごとで、下部のイラストがその時々の らぱんさんの様子でしょうか。そう考えると2枚目の図と重なるところもあるのかもしれません。
かわいいですよね。ネコちゃん。うん。かわいい。自らネコちゃん動画を漁ることはありませんが、TLに流れてきたらやっぱり見てしまいます。ひと昔前に流行りましたよね。きゅうりに驚いて飛び上がるネコちゃんの動画。アニマル動画はいつの時代でもキラーコンテンツなのでしょう。
さあ、ネコちゃん休憩はこのくらいにしてラストスパートといきましょう。青色のイラストはまさに今話したような、ネコの動画に癒される らぱんさんで間違いないでしょう。そして黄色のイラストは、難しめの情報を真剣に読み込む らばんさん。これもおそらく合っているでしょう。
なんじゃこれ。 赤信号のこのイラストは一体全体なんじゃこれ。何度も言うけれど、まずはやっぱり いらすとやさんがすごいよ。なんて検索すればこのイラストがでてくるんだ。
おそらくですが、表情がひとつずつちがうので、情緒不安定的なアレでしょう。赤信号のときには感情が揺れ動くということなのでしょうか。
み、みつけた!! まさかの「情緒不安定」で検索したらでてきました。タイトルは「表情が豊かな人のイラスト」だそうです。ちょっと豊かすぎる気もしますが。
すみません。話が脱線しましたね。みつけたことが嬉しすぎてついつい書いてしまいました。結局のところ、らぱんさんはこの青・黄・赤を行ったり来たりしているのでしょう。
ちなみに筆者には、この動きがまったくと言っていいほどありません。ツイッターは好きですし、最近は力を入れて頑張っていますが、途中にも書いたように「別になくてもかまわない」と思っています。ハナから何も期待していないのでしょう。
だからこそ、こうしておもしろい企画を実現させることができたり、おもしろい人たちと繋がれたりするのは、ただただラッキーでしかないと思っています。こう思える時点で、もしかするとそこそこ向いているのかもしれません。
べつにどちらがどうと言うつもりはありませんが、どうせならおもしろく利用できたらいいなと思います。これからもいろいろと企んでいきましょう。
いやあ、終わりましたね。今回はもうすこし軽めに書こうと思っていたのですが、なんだかんだとだらだら書いてしまいました。改めて断っておきますが、今日書いたことはすべて筆者の想像です。作成者の意図はまた後日公開されるかと思いますのでお楽しみに。
前回のコラボで行った「相手に聞きたい5つの質問(【土】おもしろいは連鎖する - ツイートの3行目)」に比べて、お題をつくることに手間暇をかけているので、きっと当人たちにとってはよりおもしろいものになったのではないでしょうか。
らぱんさんの方で更新されているこちらの図解の考察もとても楽しみです。ちなみにこちらからはこんな図を提出ています。
【らぱんコラボ第2段】@lapinHSP
— インク@小学校の先生 (@firesign_ink) 2020年5月22日
図解テーマ「ツイッターとわたし」 pic.twitter.com/BskWQbmify
すこし簡単すぎたかもしれませんね。図解というよりかは紙芝居みたいになってしまいました。らぱんさんは一体どのように解釈してくれたのでしょう。
最後になりましたが、読んでくださった皆様、そしてコラボしてくださった らぱんさん、本当にありがとうございました。さあ、次は何をしようかな。
【らぱんさんの考察】
【前回のコラボ記事】