ツイートの3行目

小学校の先生です。ツイートは2行まで。3行目からをここに書いていきます。

【日】自分の過去を否定する勇気を

 

 おはようございます。昨日は『鬼滅の刃』を観ていました。まだ途中なのですが、これまでのヒット作のいいとこどりが本当に上手だなと思いました。まずは人類の敵となる「鬼」の存在ですが、これは最近の流行なのでしょう。『進撃の巨人』でいうところの「巨人」であり、『テラフォーマーズ』でいうところの「テラフォーマー」です。さかのぼれば『ドラゴンボール』の「ピッコロ」や「フリーザ」も同じ部類に含まれるでしょう。ただ「もともとは人間だった」という設定を考えると「巨人」がいちばん近いのかもしれませんね。

 そして、鬼と化した妹の「禰豆子」を人間に戻そうとするという設定。これは『鋼の錬金術師』の「アルフォンス・エルリック」そのものです。すこしズレますが『NARUTO』の「うちはサスケ」とも重なるところがあるような気がします。もちろん作者である吾峠呼世晴先生が、実際にこれらの漫画を意識していたかどうかなんてわかりません。仮に無意識だったとしても、とても上手だなと思います。

 このようなヒット作のエッセンスをとりいれながらも、なかなかに新しかったのは、主人公「炭治郎」の性格です。『ONEPIECE』の「ルフィ」や『HUNTER×HUNTER』の「ゴン」のように純粋でいいヤツなのですが、決してバカではありません。ちゃんとものを考えた上でいいヤツなのです。読者に応援されるためにも主人公はある程度バカであることが王道とされているのでしょうが、「炭治郎」はそれ以外の部分で読者から応援されるキャラクターなのだろうなと思います。

 そんなことを考えていると「自分はなんて応援しづらいキャラクターなのだろう」と思いました。客観的に見ても応援したくはなりません。人に「応援したい」と思ってもらえるかどうかってとても大切ですね。オラ、一生懸命がんばっぞ。だから応援してくれよな。全集中 水の呼吸 壱の型:ゴムゴムの螺旋丸!どうも、インクです。

 

自分の過去を否定する勇気を

  歳をとればとるほど人が頑固になっていくのは、それだけの過去を積み重ねるからです。過去を積み重ねれば積み重ねるほど、その過去を否定することができなくなっていきます。これまでやってきたやり方を変えられなくなっていくのです。

 うまくいっていたのかうまくいっていなかったのかは関係ありません。うまくいっていたら「うまくいっていたから変える必要はない」と考え、うまくいっていなければ「うまくいっていなかったと認めたくない」と考え 、どちらにせよ変わろうとすることはないのです。

 「変わらない」というのはおそろしいことです。なぜなら、まわりは変わりつづけているからです。どれだけ変わっていないように見えたとしても、時間が進む限りものごとは変化しつづけています。時代は変わり続けているのです。それにも関わらず自分だけがその場にとどまりつづけようとするとどうなると思いますか。そうです。

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 和名:時代遅れ。ひとりで川の流れをせきとめようとする生物。エスカレーターを降りるところで立ち止まる習性がある。10年前の自身の経験をもとに活動しており、新しいものを一切受け入れようとはしない。主食は思い込み。思い込みが不足すると、話を聞いてくれる若者を誘って居酒屋へと繰り出す。若者に「勉強になります!」と言ってもらうことで、自分の過去が間違っていなかったのだと思い込む。そしてその思い込みをエネルギー源として、また川の流れをせきとめようとする。

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 そんなことをくり返しているうちに、若者からは影でこう言われるようになります。あの人に何を言っても仕方がない。どうせ過去のやり方を踏襲するだけ。変に意見を言っても反発していると思われて話にならない。黙って「そうですね!」と言っておくのがいちばん。おだてておけば機嫌よく帰っていくから、適当にあしらっておこう。

 こうして時代遅れは加速し、ちがう意味で喜ばれながら定年退職していくのです。なんて悲しい人生でしょう。でも、あなたのまわりにもこんな人っていますよね。具体的な人物の顔が思い浮かんでいる方もいらっしゃるはずです。そんなあなたが今考えていることを当てましょう。今こんなことを思ったでしょう。

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  自分は大丈夫。自分は時代遅れではない。そう思ったでしょ。もしくは他の人のことばかり考えて、自分のことなんて考えなかったでしょ。そんな人も同じです。自分は大丈夫だと思っているから自分のことは考えなかったのです。

 いいですか。世の時代遅れは、全員「自分は大丈夫だ」と思っています。そうです。あなたと同じです。つまり、あなたはもうすでに時代遅れ。もしくは時代遅れ予備軍だということです。他の人に同意してもらうことで、なんとか自分の過去を肯定しなければ、前に進むことができない身体になりつつあります。「自分の過去は間違いではなかった」という証拠を必死に集めなければ、不安で不安で仕方がない身体になりつつあるのです。

f:id:taishiowawa:20200301074752p:plain  だからといって、自分の過去を否定することはそう簡単ではありません。積み上げてきた歴史が長ければ長いほど、それが間違っていただなんて思いたくはありませんからね。

 でもね、この記事の途中にも書きましたが「変わらない」ってとてもしんどいことですよ。川は流れているのです。その流れに逆らうわけですから、立っているだけれも体力をつかいます。水たちは「邪魔だ邪魔だ」と言いながら、変わらないあなたに肩をぶつけて、先へ先へと進んでいきます。あの人に言っても仕方がない。そう諦められて、みんなそこから去っていきます。

 ときどきこんなことを言う人がいます。自分は今のままでいいんだ。何も変えたくはないんだ。目標は現状維持なんだ。きっとこの人は、近いうちに苦しい思いをすることになるでしょう。くり返しになりますが、時間が流れつづけるこの世界で、現状維持ほど難しいことはありません。維持するためにつくった堤防を、水は遠慮なく浸食していきます。浸食されたら修理して、浸食されたら修理して、そして気づけば疲れ果て、水に飲み込まれてしまうのです。

 最悪の場合、死にます。冗談でも比喩でもありません。本当に死にます。そうならないためにも、変わり続けなければなりません。生きることは変化しつづけることです。

 あなたが一生懸命肯定しようとしているその過去は、本当に大切にしなければならないものですか。ただ否定したくないだけではありませんか。

taishiowawa.hatenablog.com

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 昨日はZOOMにて「教育を存分に語れるバー」第2回を開催しました。来てくださった皆様、ありがとうございました。20時すぎに始まり、日が変わる直前までやっていたので、かれこれ3〜4時間は話していたことになりますね。とてもおもしろかったです。

 特に「無人島に何かひとつだけ持って行けるとしたら何を持って行くか」という話や「宝くじで3億円当たったら何につかうか」という話がおもしろかったです。「ドラえもんのひみつどうぐをひとつだけもらえるとしたら何にするか」という話も最高でしたね。

 こんなご時世ですので、第3回もまた近いうちに開催できたらと思います。毎回リセットして、新しいテーマで話したいと思っているので、第1回・第2回と参加されていなかった方ももちろん大歓迎です。むしろどんどんきてください。一緒に「ビアンカ派かフローラ派か」という話で盛り上がりましょう。詳しい日程が決まれば、またお知らせします。まだツイッターをフォローしていない人は今すぐしておいてね。

 

第1回 これからの学校の在り方

2020年3月28日(土)【済】

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第2回 よい職員室とわるい職員室

2020年4月18日(土)【済】

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第3回 意欲を評価する?

4月中に開催予定 coming soon

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