ツイートの3行目

小学校の先生です。ツイートは2行まで。3行目からをここに書いていきます。

【水】ひねくれた人間が前を向くとおもしろい

 

 おはようございます。歓迎されるとなんだか申し訳ない気持ちになります。自分のために相手の大切な時間をつかわせてしまっているからです。それに見合った上手なリアクションができないことも原因だと言えるでしょう。もちろん嬉しいですよ。ありがたいことです。ただ、やっぱり申し訳なくなってしまいます。ごめんなさい。そしてありがとうございます。どうも、インクです。

 

ひねくれた人間が前を向くとおもしろい

 世の中には肯定からエネルギーを生む人と否定からエネルギーを生む人がいる。随分むかしの「ボクらの時代」で、バカリズムこと升野英知さんがおっしゃっていました。

 そのときの対談相手は、いとうせいこうさんと小林賢太郎さんでした。升野さん曰く、いとうさんは肯定からエネルギーを生む人なのだそうです。

 ヒップホップという音楽がおもしろそうだから日本語でもやってみよう。仏像がおもしろそうだからいろいろなところへ見に行ってみよう。たしかに、素人から見てもいとうさんは「肯定の人」なのだろうなと思いますよね。

 一方で、自分自身(升野さん)は否定からエネルギーを生むタイプだとおっしゃっていました。あいつの動きがムカつくからコントのネタにしてやろう。あいつのつまらないあのネタよりもおもしろいコントをつくってやろう。これもまた、素人から見ても升野さんは「否定の人」なのだろうなと思いますよね。

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 おわかりかとは思いますが、べつに「肯定の人」が良くて「否定の人」が悪いというわけではありません。それぞれがそれぞれの感情を昇華させ、おもしろいものをつくりあげているという事実には変わりないわけです。ためしに、「肯定の人」「否定の人」だと思われる著名人をもうすこし挙げてみましょう。完全なる独断と偏見ですので、そこんところご了承ください。(以下敬称略)

 

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 言うまでもありませんが、筆者は確実に「否定の人」です。最近「肯定」の要素も増えてきたような気がしますが、それでもやっぱり根は「否定の人」なのだと思います。

 自分がそうだからというわけではないのですが、個人的には「否定の人」の方が大きな可能性を秘めていると思っています。負の感情がもっている潜在能力ってとてつもなく大きいですからね。それをエネルギーに変えて上手に表現することさえできれば、意外性も相まって、大きな力を生み出すはずだと思っています。そのあたりのことも踏まえて、それぞれの強みをもうすこし掘り下げてみましょう。

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肯定の人 

  「肯定の人」の強みは、なんといっても人当たりのよさです。こちらの提案にもすぐに賛同してくれるため、気軽に声をかけることができます。また、肯定から入るおかげで、いろいろな経験を持ち合わせています。実体験を元にしたデータをたくさんもっているというわけです。そこに、人付き合いから得られる情報が加わるので、とても物知りな場合が多いです。

 要するに、吸収力がちがいます。寝返りをうっても安心です。本当はここからつづけてもうすこし書きたかったのですが、なにぶん自分が「肯定の人」ではないので、あまり思いつきませんでした。読者様の中に「肯定の人」はいらっしゃいませんか。読者様の中に「肯定の人」はいらっしゃいませんか。いらっしゃいましたら、至急、座席前方までお願いします。

 

否定の人

 「否定の人」の強みは、なんといっても疑り深さです。「否定する」「疑う」というと、なんだかマイナスなイメージをもちがちですが、「おかしなところに気がつきやすい」と言い換えることもできます。

 また、ものごとを否定的に捉える分「では、よい状態とはどのような状態なのだろう」ということを常に考えています。自分にとって「よい」とは何なのか。自分にとって「おもしろい」とは何なのか。よりよくするためにはどうすればよいのか。これらを深く考えて、自分と向き合っている時間は、「肯定の人」よりも長いはずです。

 だからもしかすると、はじめは「肯定の人」よりも絡みづらいのかもしれません。嫌がられたらどうしよう。自分のことも否定されたらどうしよう。そんなふうに思われてしまいます。しかし、一度ハマれば「否定の人」には深みがあるのでとてもおもしろいです。入り口が狭いからこその特別感のようなものも得ることができます。

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 「広く浅く」なのか「狭く深く」なのかという比較と似ているのかもしれません。それぞれにそれぞれのよさが存在します。もう片方のよさを上手に取り入れていけたらいいのですが、そこは結局、先ほど述べたように「肯定の人が否定のよさを取り入れる」よりも「否定の人が肯定のよさを取り入れる」方が効果を発揮しやすいと思います。

 「否定の人」が肯定しはじめたとき。ひねくれた人が前を向きはじめたとき。こだわりが強い人が不必要なこだわりを捨てはじめたとき。暗い人が顔を上げたとき。そんなときにもっとも大きなエネルギーが生まれます。先ほど名前を挙げた著名人なんてまさにそうです。今の時代性もあると思います。「否定の人」は、むしろチャンスなのではないでしょうか。

taishiowawa.hatenablog.com

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 例を挙げるときに芸人さんの名前を出しましたが、芸人さんはお客さんに対して「見せる用の顔」をつくるので、実際のところがどうなのかはもちろんわかりません。ただ最近の流れとしては、素の部分を見せることや、本音を語ることが許されてきているような気がしています。芸人さんのラジオや、カジサックチャンネルでやっていることなんてまさにそうですね。ネタを通しておもしろさを知ることもいいのですが、やっぱりその人自身の人間性を知ることができたらよりおもしろいなと思います。

 

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