おはようございます。昨日は風が強い日でした。うっかりすると帽子が飛んでいってしまうくらいの強さでした。風は冷たかったですが、気温はもうすっかり春です。春風を切って歩き、カフェでまったりコーヒーを飲みました。ミルクたっぷりのカフェオレです。ちゃっかりシロノワールも食べました。値段はきっかり1000円でした。いつもどおりしっかりおいしかったです。カフェを出ると、空にはくっきりとしたお月様が浮かんでいました。少しだけ欠けた月は、先ほど食べたシロノワールにそっくりでした。この休日はゆっくり休むことができたので、朝からお目々ぱっちりです。今日からはみっちり仕事をがんばろうと思います。どうも、ねっとりインクです。
風をあつめて蒼空を翔けたいんです
風をあつめて蒼空を翔けたいんです
— インク@小学校の先生 (@firesign_ink) 2019年12月31日
風は、まちに新しい空気を運びます。明日には明日の風が吹き、明後日には明後日の風が吹きます。風の噂によると、明々後日あたりにカレーの匂いがする風が吹くそうです。あくまでも噂ですからね。大風呂敷を広げているものだと思っておいてください。こんな噂ごときでたじろいではいけません。風は吹けども山は動せずです。ただ、万が一のときのために洗濯物は取り込んでおいた方がいいかもしれません。お気に入りの洋服がカレー風味になってしまうかもしれませんからね。
というわけで、今日は「風」というキーワードをもとに、連想される作品をいくつかご紹介していきたいと思います。改めて意識してみると、世の中には「風」に関する作品が案外たくさんあることに気がつきます。当たり前ですが「風」って大昔からありますもんね。目には見えないけれど確かにそこにあって、あったかと思えばいつのまにかなくなっていて。そんな「風」にはきっと大きな魅力があるのでしょう。魅力がなければこんなにもたくさんの作品が生まれることはありませんからね。「風」に魅せられた作品たちをとくとご覧あれ。
1.はっぴいえんど「風をあつめて」
1971年の楽曲です。50年前の日本にこんな曲があったのです。とんでもないです。本当に。風をあつめて、蒼空を翔けたいんです。蒼空を。
「はっぴいえんど」は1970年に結成された日本のフォークロックバンドで、日本語ロックの先駆者とも言える存在です。メンバーは細野晴臣、大瀧詠一、松本隆、鈴木茂の4人。今見れば、錚々たる顔ぶれです。あの音楽おじいちゃんたちの歴史はここから始まったんですね。
ちなみにどうしてこんなにも昔の曲を知っているのかというと、浅野いにおの漫画『うみべの女の子』にこの曲が登場するのです。きっと、この漫画が入り口で「風をあつめて」を知ったという若者は多いのではないでしょうか。
だからこそ、はっぴいえんどに関しては「にわか」でしかないのですが、知ってからはずっと聴き続けている大好きなバンドです。みなさんもぜひ聴いてみてください。
2.久石譲「風のとおり道」
音楽つながりでもう1曲。もはやこの曲はご紹介するまでもありませんね。「となりのトトロ」の劇中曲です。まっくろくろすけが家から出て行くあのシーンで流れています。「いい映画は音楽がいいんだ」と、はじめて思ったのがこの曲でした。お前は誰なんだという話ですが「よくぞ宮崎駿と出会ってくれた」と思います。
しかもタイトルが「風のとおり道」なんですよね。「風」には何かがあるんだろうなと思わざるをえません。これもまた、ただの「にわか」 でしかありませんが、大好きな曲のひとつです。1回でいいから生で聴いてみたいなあ。
と思って、グーグルで「久石譲 コンサート」と検索してみると、このような結果が出てきました。
まあ、そりゃあそうだよな......。そりゃあ、そうなんだけどさ......。せっかく同じ時代に同じ日本人として生まれているのになあ。一度でいいから聴いてみたいなあ。
ちなみにジブリ作品で一番好きなのは『風立ちぬ』です。あ、ここにも風。荒井由実の「ひこうき雲」もいいですよね。やっぱりいい映画は音楽がいい。
3.三浦しをん『風が強く吹いている』
原作を読んだのは中学生のころだったでしょうか。今でもはっきりと覚えているのですが、この本は父からススメられて手にとりました。しかし、そんな父はこの本を読んだことがありません。不思議な話でしょ。
当時は、バカみたいに本を読んでいたのでおこづかいのほとんどが本に消えていました。あの日もいつものように、父と家の近くの本屋さんに行きました。そこで「これなんかどうよ」とススメられたのが、『風が強く吹いている』だったのです。
当時は、何もわかっていなかったので、ほとんどは「ジャケ買い」か「タイトル買い」でした。宮部みゆきの『ブレイブ・ストーリー』がお気に入りだったような気がします。そんな少年は『風が強く吹いている』の装丁を見て「えぇ...」と思いました。このときに「えぇ...」と思った記憶が今でも鮮明に残っているんですよね。文庫版の装丁を担当された方、本当にごめんなさい。
当時の少年は、高校生になって、まさか自分が駅伝を走ることになるとは思ってもみなかったでしょう。まさか、一緒に走っていたチームメイトがアニメーション関係の仕事に就き「風が強く吹いている」の制作に携わるだなんて思ってもみなかったでしょう。風が強く吹いている。何かと縁が深い作品です。
これらの他にも、サカナクションの「多分、風」や、近いうちに確実に売れるであろうアーティスト「藤井風」、風で場面が転換していくあまんきみこの「名前を見てちょうだい」、ラーメンズの「風と桶に関する幾つかの考察」など、紹介したい作品はたくさんあったのですが、お開きの時間がやってきてしまいました。
「風」は動的でありながら、どこかに穏やかさも持ち合わせています。「風」はときに人を和ませ、ときに人を悲しませます。「風」は花を落とし、桶屋に利益をもたらします。
人にとって「風」って一体何なんw