ツイートの3行目

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【火】叱る前に叱らなくても済む仕組みをつくれ

 

 おはようございます。機能面で頭打ちのiPhoneが次に進むべき道は、寝起きの顔でもFaceIDを使えるようにすることだと思います。どうも、インクです。

 

叱る前に叱らなくても済む仕組みをつくれ

  叱ることで子どもを管理しようとする大人はたくさんいます。たしかに場合によっては、叱る必要もありますし、叱ることでしか伝わらないこともあります。しかし、基本的にはあまりつかいたくはない手段ですよね。叱る方も叱られる方も、いい気分になるものではありません。できれば、叱ることなく、前向きな感情で物事を進めたいものです。

 だからこそ、教師に必要なことは、叱らなくても済む仕組みをつくることです。たとえば、子どもが黒板にチョークで誰かを傷つけるような落書きをしていたら、教師は叱らなければならなくなります。しかし、教師がはじめからチョークをケースに入れて管理しておけば、落書き自体が発生しません。「そんなもの、ケースから出すだけなんだから別に変わらないでしょ」と思うかもしれませんが、この一手間があるだけで子どもたちの動きは大きく変わります。机の横にかかっているものを少なくするだけでも十分効果があります。教室のものを可能な限り少なくすると考えてもいいかもしれません。

 他にも、叱らなければならなくなる大きな原因が「時間」です。授業時間が始まっているのに、まだ喋っている。チャイムが鳴っているのに席についていない。学校ではよくある話です。だからといって、毎時間のように教師が「そろそろ時間だから座りなさい!」と言っていたら自分たちで時計を見て動けない子どもたちになってしまいます。そうならないためにも、第一に必要なことは教師自身が時間を守ることです。自分が担任をもったクラスでは、必ず4月に「先生も授業の終わりの時間を守るから君たちも始まりの時間を守りなさい」という話をします。そしてその約束を必ず守ります。休み時間が終わる2分前には、何も言わずに教室の前に立つようにしています。すると、子どもたちは何も言わずに席につくようになります。

 人にルールを守ってもらいたければ、まずは自分が守る。それができない教師が意外とたくさんいるものです。自分が時間を守らないのに、「早く座りなさい!」と怒鳴り散らしているようでは、そりゃあ子どもたちの不満もたまることでしょう。

 だから、叱ることがあったときには必ず考えるようにしています。今の場面で叱らずに済ませるために、あらかじめ打っておける手立てはなかっただろうか。学校という集団生活でトラブルが起こるのは当たり前です。トラブルが起こらないように起こらないようにビクビクしていたってなんの意味もまりません。トラブルが起こったときにすばやく手を打てるように、先手先手で網を広げておくのが教師の役割なのではないでしょうか。

 

 

 「叱る」というテーマでもうひとつ話すと、「あなたのために叱ってくれているのだから受け入れなさい!」というスタンスがとても嫌いです。たしかに「叱られ方」を習得することは、世渡りをしていく上で必要かもしれませんが、その内容を受け入れるかどうかはその人の自由です。「すみません。以後気をつけます」と叱られながら、心の中では「何を的外れなことを言っているんだこの人は」と思っていたっていいのです。「あなたのため」に言ってくれているかどうかなんて知ったこっちゃありません。受け入れることばは自分で選ぼう。今日も一日がんばりましょう。