おはようございます。勤務校が遠すぎて、ブログを更新する時間にはもう外に出ています。さすがに慣れてはきましたが、遠いことには変わりありません。
かつては本を読んでいたのですが、最近は翌日の記事を書きはじめるようになりました。おかげでフリック入力がすこしはやくなった気がします。
それでもやっぱり文章を書くときには、物理キーを押した方が書きやすいなと思います。きっとパソコンが台頭してきたときにも同じように言われていたのでしょう。「キーボードよりも手書きがよい」と。
用いている言語は同じなわけですが、やはり「手書き」と「キーボード入力」と「フリック入力」とでは、文章にも多少のちがいが生じるのでしょう。本当は内容に合わせてつかい分けられたらいいんですね。どうも、インクです。iPhoneから送信。
できるだけ遠くに旗を立ててその間のグラデーションを読みとる
できるだけ遠くに旗を立ててその間のグラデーションを読みとる
— インク@青年求職家 (@firesign_ink) 2020年9月12日
いつごろからか、子どもたちに「見通しをもたせる」ことが大切だと言われるようになりました。指導書を開けば、単元のはじめに「単元計画を立て、見通しをもたせる」というような文言をよく見かけます。
先のことを想定しておくことで、今やっていることの必然性を明確なものにさせたいのでしょう。点ではなく線で捉えさせようとしているわけです。
ところが、これがなかなかに難しいのです。ゆっくりと準備をしている余裕なんてありません。今からこれをやるよ。次はあれをやるよ。というように、現場は極めてスピーディーに動きつづけています。
直前に「こんなことをやるよ」と説明されて、その数秒後には「さあ、やってみよう」なんてこともザラにあります。そんなときに、子どもたちがうまくできなかったら「さっき言ったでしょ」と怒られてしまうわけです。それはあまりにも可哀想だなと思います。
だからうちのクラスでは、できるだけ「先のことを想像する時間」をつくるようにしています。「こんなときにこんな失敗をしそう」とか「こんなことをする人がいるとおもしろくなくなってしまいそう」とか。いわゆる「リスクヘッジ」というやつです。
大人たちは当たり前のようにやっているアレです。あらかじめ「うまくいかないパターン」を想像しておいて、そこを避けるルートを進むように計画を立てておくのです。もちろんそれでもイレギュラーなことは起こるでしょう。ただ、先に全体像を想像していたかどうかで、その対応も随分と変わってくるはずです。
本当に先を見通す想像力をつけさせたいのなら、事前に準備をするための時間と、その手立てを用意してやらなければなりません。なんの準備もなくやらされて、失敗したら「想像力を働かせろ」と言われるのは、あまりにも可哀想ですからね。
もういち段階レベルを上げるなら、その想像力に具体性を求めます。子どもたちがよく挙げる対策は「気をつける」とか「意識する」というものです。このような対策では、リスクを推測することができていたとしても、ヘッジを築くことができているとは言えません。「ミスを起こさないように気をつける」は、ミスを防ぐ対策として成立しえないのです。
ペーパーテストへの取り組みがもっともわかりやすいですね。文章問題で単位を間違えてしまうのなら「単位に丸をつけながら読む」という方法を試してみてもよいのかもしれません。問題を読み飛ばしてしまうことがあるのなら「線を引きながら読む」という方法を試してみてもよいのかもしれません。
そんな話をずっとしていると、先日「姿勢正しく座る方法」として「背もたれに紙風船を貼り付けておけばよいのではないか」という案が出てきました。思わず笑ってしまいました。さすがは子どもたちです。本当に実行するかどうかはさて置いて、このような案が出せるということがすばらしいなと思います。
見通しをもつ。そのための時間と手立てを。
【今後の予定】
①9月16日(水)こきけんよう Vol.11
②9月23日(水)こきけんよう Vol.12
③9月25日(金)らぱいんざWORLD with らいざさん、らぱんさん、mucchuさん
【リスナー募集】
①9月16日(水)こきけんよう vol.11:明日
毎週水曜日の定例会です。どうでもいい話をしています。週の真ん中、折り返し地点として聴きに来てはみませんか。声を出せる人はぜひとも一緒にお話ししましょう。水曜日に予定があるというだけで、目安になっていいものですよ。参加希望はツイッターのDMまで、よろしくお願いいたします。