おはようございます。「どこからでも切れます」と書いてあるのにどこからも切れない小包装に、だれもがいちどは出会ったことがあるはずです。
昔のシャンプーの開け口なんて、もはや開けさせる気がありませんでしたからね。びしょ濡れのままハサミをとりに行くということが何回もありました。
そう考えると最近の商品の開け口は本当にすごいなと思います。「どこからでも切れます」と書かれていたら、本当にどこからでも切れますからね。
いまだに切れないのは、スーパーで売られている安いお蕎麦のめんつゆくらいでしょうか。あれだけは絶対に切れません。切れ込みが入れてあるのに。
まあでも、簡単に切れすぎてしまうとそれはそれで困りますもんね。簡単に切れてはいけない小包装を、簡単に切れるようにする。実はとんでもなくすごいことなのかもしれません。どうも、インクです。
教室の掃除をはじめる前に色がついた砂のようなものを撒けばよいのではないか
教室の掃除をはじめる前に色がついた砂のようなものを撒けばよいのではないか
— インク@青年求職家 (@firesign_ink) 2020年9月5日
うちの学校では、給食をたべ終わったら、みんなで手分けして掃除をします。子どもたちは一生懸命がんばっているのですが、決して上手とは言えません。
掃除を終えたはずの教室に、目に見える大きさのホコリが落ちていたり。集められたゴミが回収されないままのこっていたり。嘘だろと思ってしまいます。
ただし、こんなところで怒ってはいけません。子どもたちが意図して手を抜こうとしているのなら話は変わりますが、少なくともがんばろうとはしています。
単純に掃除が下手、ただそれだけの話です。下手であることは、仕方がありません。大人と子どもでは「汚れる」という感覚がまるでちがいますからね。
子どものころ、床に落ちているホコリを気にしていましたか。洋服についたヨゴレやシワを気にしたことがありましたか。もちろん気にしていたという方も数人はいらっしゃるのでしょうが、ほとんどの子どもたちはそんなことを気にしちゃいません。
平気で床に寝転びますし、平気で水たまりに入ります。「汚れるから嫌だ」とか「汚れたから綺麗にしないと」という感覚をもっていないのです。
そんな子どもたちに大人の価値観を押しつけても仕方がありません。「綺麗になった方が気もちいいでしょ?」と言えば「うん」と頷くでしょうが、あれは子どもたちが空気を読んでいるだけです。
実際は、教室が土だらけだろうがホコリだらけだろうがべつに気にしちゃいません。掃除の時間だと言われるから掃除をしているだけであって「掃除をしたい」と思っているわけではないのです。
だからいっそのこと、掃除をはじめる前に色がついた砂でも撒けばよいのではないかと思います。「掃除をする」のではなく「色つきの砂を集める」のです。隅から隅までひと粒のこらず砂を集めたら、あら不思議。教室もピカピカというわけです。
「綺麗になると心も綺麗になる」とか「つかった場所を掃除するのは当たり前だ」とか。無理やりそんな道徳的価値観や正論めいた内容に落とし込まなくてもいいではありませんか。はじめにも述べたように、子どもたちはべつに何とも思っていないのです。
それならば「教室を綺麗にする」という目的を果たすために、もっとおもしろいゴールを用意してやればよいではありませんか。楽しんでいるうちに綺麗になっていればそれでいいではありませんか。
学校の先生は、このような「行動の理由を変える」ということがものすごく苦手です。何にでも立派で教育的な理由が必要だと思っていますからね。
しかも、いちど普及した理由をまったく疑おうとしません。「教室が綺麗になると心も綺麗になる」という理由が定着すると、そのまま子どもたちの前で偉そうに語りはじめてしまうのです。
本当に教室が綺麗になると心も綺麗になるのでしょうか。そもそも「心が綺麗になる」ってどのような状態でしょうか。さらに根本的なところを言及するなら、ここで言う「心」ってなんでしょうか。
べつに掃除をすることを否定したいわけではありません。なんなら筆者自身も掃除は大切だと思っています。ここで言いたいのはそんなことではなく「本当に考えて言っているか?」ということです。
立派に聞こえて、教育的だと思われていて、それらしければ、よいものだと思ってしまってはいませんか。自分が正しいことを言っているような気になれたら、それでいいと思ってしまってはいませんか。
教育業界でよくつかわれることばは、そのあたりをぼんやりさせるのが本当に上手ですからね。耳ざわりがよければいいわけではないのです。目の前でたしかに生きている子どもたちと結びついていなければ、なんの価値もないのです。いやむしろ、大人たちが「よい」と思い込んでいるその価値観が、子どもたちを檻の中に閉じ込めます。
ことばに騙されてはいけません。ことばに満足してはいけません。相手にするのは目の前にいる子どもたちです。あなたにだって子どもだったころがあるはずです。よく思い出してみてください。きっと子どものころのあなたが味方になってくれるはずです。
【今後の予定】
①9月9日(水)こきけんよう Vol.10
②9月11日(金)らぱいんざWORLD with らいざさん、らぱんさん、へいなかさん
③9月16日(水)こきけんよう Vol.11
③9月25日(金)らぱいんざWORLD with らいざさん、らぱんさん、mucchuさん
【リスナー募集】
①9月9日(水)こきけんよう vol.10
毎週水曜日の定例会です。まさかの10週目に突入しました。どうでもいい話をしています。週の真ん中、折り返し地点として聴きに来てはみませんか。声を出せる人はぜひとも一緒にお話ししましょう。水曜日に予定があるというだけで、目安になっていいものですよ。参加希望はツイッターのDMまで、よろしくお願いいたします。
②9月11日(金)らぱいんざWORLD
普段のらぱいんざWORLDは、テレホンショッキング形式でゲストに来ていただいているのですが、今回からゲストを公募する形式のらぱいんざWORLDをはじめます。今後は、テレホンショッキング形式とこの公募形式を交互に行なっていく予定です。
そして、直近の第5回らぱいんざWORLDに来てくださるのが へいなかさん(@Heino_naka)という方です。法務教官として少年院でお仕事をされているということ以外はほとんど何も知りません。まあ、いつものことですね。
おもしろくなることは間違いないと思いますので、ぜひ遊びに来てください。ZOOMにて行います。聞き手としての参加を希望される方はツイッターのDMまでご一報ください。