ツイートの3行目

小学校の先生です。ツイートは2行まで。3行目からをここに書いていきます。

【日】わがままを押し殺すことに慣れすぎている

 

 おはようございます。先日、コンビニのレジで「82円切手を1枚ください」とお願いしました。すると、店員さんが「84円切手ですかね」と聞いてきました。どうやら2020年の6月に手紙を送ろうと思ったら84円もかかるそうです。切手の値段はいつも分からなくなります。

 すると店員さんが続けてぼそっとこんなことを言いました。「こんなに小さい紙にも税金をかけてくるんですよ」と。このことばを聞いて、なんてすてきな人なのだろうと思いました。こちらの間違いをさりげなくフォローしてくれたわけです。しかも、一切わざとらしくありません。

 こちらも「切手の値段はいつも分からなくなるんですよね」と返事をして、気もちよく帰ることができました。これぞコミュニケーション能力だなと思わされました。ありがとうございました。また切手を買いに行きますね。どうも、インクです。

 

わがままを押し殺すことに慣れすぎている 

 最近「わがまま」の中にこそ可能性がつまっているのではないか思うようになりました。「自分の思いどおりに進めたい」とか「自分のやりたいようにやりたい」とか。「好きな人とだけ付き合っていたい」とか「だれにも邪魔されずに好きなことがしたい」とか。

 これらはすべて「わがまま」と呼ばれているわけですが、言い換えるなら「叶えたい夢」でもあるわけです。しかし、多くの人がこれらの夢を叶えようとはしていません。なぜなら、はじめから諦めているからです。そもそもの選択肢にふくまれていないのです。

 子どものころから「わがままはよくないこと」だと教えられているせいで、はなから叶えようとすらしていません。「自分の思いどおりに進めるためにはどうしようか」ではなく「他者と折り合いをつけて進めるためにはどうしようか」と考えます。「好きな人とだけ付き合っていくためにどうしようか」ではなく「嫌いな人とも上手に付き合っていくためにはどうしようか」と考えます。

 そもそもの前提に諦めがあるのです。まさに教育の賜物ですね。みんなで仲よく生きていくためには、自己中心的な「わがまま」は排除しなければならないというわけです。それぞれが少しずつ我慢することで均衡を保っていこうというわけです。そして、実際に社会に出てみれば我慢を必要とする場面に多く出会うことになります。「それを現実として受け止めるしか道はない」と思い込み、さらに「わがまま」から離れていくことになるのです。

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 だれも叶えようとしていないということは、言い換えればチャンスでもあるわけです。大勢が同時に「わがまま」を言うからややこしくなるのであって、ひとりが一生懸命「わがまま」を言えば、意外となんとかなるかもしれません。また、同じ「わがまま」を抱えた人と手を組むことはできたなら、実現に近づくことができるかもしれません。

 そもそも、いま所属している集団だって、はじまりには誰かの「わがまま」があったはずです。誰かの「わがまま」の中にいるからこそ、そこにいる人たちの「わがまま」は通用しなくなってしまうのです。通用しないという経験を積むうちに、それが当たり前となり、はじめから「わがまま」を通そうだなんて思わなくなってしまいます。

 そう考えると、教育って本当にすごいですよね。何百、何千、何万という子どもたちの前提を定めるわけですからね。疑う力をもって、外の世界を覗こうとしない限り、その前提の枠の中で生きるしかなくなってしまいます。言うまでもありませんが、この前提の共有があるからこそ、いまの社会は成り立っています。全員が前提を疑って、全員が「わがまま」を言いはじめると、たぶんとんでもないことになるでしょう。

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 それでも「わがまま」を通したい。そう思ってしまうわけです。誰かのためだとか、誰かの役に立ちたいだとか、そんなことは言いません。自分のために、自分の人生をおもしろくするために「わがまま」を通す努力をしたいのです。

 もしかするとうまくいかないかもしれません。教育によって植え付けられた前提がいかに正しかったのかを知ることになるかもしれません。

 べつにそれでもいいのです。結果がどうなろうとも、試してみる価値はありそうです。この前提さえくつがえせたら、あとはどうやって実現させるかです。どうすれば自分の思い通りに進められるだろう。どうすれば好きな人とだけ付き合っていけるだろう。どうすれば好きなことをしながら生きていけるだろう。どうすれば誰にも邪魔されないだろう。

 やらなければならないことは山のようにありますが、たった一度の人生です。「わがまま」に生きようではありませんか。

taishiowawa.hatenablog.com

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【お知らせ】

 #らぱいんざWORLD

2020.6.26.21:00

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