【火】子どもたちは「やったことがあるもの」から選ぶ
おはようございます。学校が遠いので、このブログが更新されているころには、もう家を出ています。当然、用意をするためにもっと早くに目覚めます。
ただ、ここ最近はギリギリに起きて急いで家を出るということが続いていました。朝から急ぐというのは、なかなかにしんどいわけです。
それが嫌で、昨日ははやめに寝て、今日ははやめに起きました。やはり朝にゆとりがあるというのはとてもよいものです。ゆっくりとコーヒーが飲めます。
しかし、そのためには夜の時間を犠牲にしなければなりません。早寝早起きというやつです。いっそのこと帰ったらすぐに寝て、3時や4時に起きるというのもアリなのかもしれません。どうも、インクです。
子どもたちは「やったことがあるもの」から選ぶ
子どもたちは「やったことがあるもの」から選ぶ
— インク@青年求職家 (@firesign_ink) 2020年10月18日
子どもたちといっしょに過ごしていると「材料の組み合わせから新しいものは生まれる」ということをつくづく思い知らされます。端的に言えば、子どもたちからは、なかなか新しい発想が出てきません。
なぜなら材料がないからです。組み合わせるための材料が不足しているのです。だからこそ、子どもたちは「やったことがあるもの」から選びます。
遊びを決めるときに、ドッジボールと鬼ごっこのくり返しになるのはそういうことです。すでに知っている遊びの中から選ぶしかないのです。
逆に言えば、新しいものを仕入れると、飽きることなく何度だってそれをやろうとします。もうさすがにいいでしょと思うくらい、くり返しやるのです。
ときどき「主体的な学び」を勘違いして、何もしない大人がいるという話を聞きますが、それではいつまでたっても子どもたちは前に進みません。
新しい材料を与えてやるのが大人の役割です。十分な材料をもった状態が前提として整ったときに、はじめて主体的なとり組みが生まれるのです。
ただし、これがまあ難しいわけです。子どもたちに与えようと思ったら、先生自身が材料をもっていなければなりません。しかもそこに、適切な材料の選択と、適切なタイミングの選択と、適切な渡し方の選択が加わってきます。簡単に言えば「場づくり」です。
どこにどんな材料を置いておけば、子どもたちが活用することができるのかを、徹底的に考え抜いてデザインしなければならないのです。
散々言われていることですが、今の業務をつづけているかぎり、デザインしきることはまあ難しいでしょう。用意できたはずの材料もそろわぬまま、なんとか今日を切り抜けていくことを考えるしかありません。
実は1から10までを事細かに教える方が簡単ですからね。決められた材料を与えて、つかい方も教えて。つかう場所とつかうタイミングを制限して。
すべてを管理下に置いてしまえば簡単なのです。仮にうまくいかなくても「教えたでしょ!」と言えますからね。「教えたのにどうしてできないの!」と、子どものせいにできてしまうわけです。
しかし、それらをつづけていても子どもたちは頭をつかって考えようとはしません。むしろ、考える機会を奪っているのと同義です。楽しさが前提にないものを「またやりたい」と思うはずがありませんからね。
知識が増えているように見えて、ものごとを考えるための材料は大して増えていないのです。再現の前提は好奇心です。好奇心がないものを再現しようとはしません。ましてや、新しいものを生み出すための材料になんてなるわけがないのです。
子どもたちは「やったことがあるもの」から選びます。もうすこし正確に言えば「やったことのあるものの中でもおもしろかったもの」から選びます。
今の子どもたちには「新しい材料を与える大人」があまりにも少ないような気がします。そりゃあ、すでにある材料で満足する方向へと動いていきますよ。そりゃあ、材料もないのに「新しいことに挑戦してみよう」だなんて思わないですよ。
おもしろい大人と子どもを繋げたい。そして、材料をたくさん集めて、せまい世界で苦しまないでほしい。と、そんなことを思うわけです。
【今後の予定】
①10月14日(水)こきけんよう Vol.15
②10月26日(土)キャリアアドバイザーと青年求職家が「仕事」と「教育」について語る会
【リスナー募集】
①10月14日(水)こきけんよう Vol.15
毎週水曜日の定例会です。次回は20時30分スタートです。どうでもいい話をしています。週の真ん中、折り返し地点として聴きに来てはみませんか。声を出せる人はぜひとも一緒にお話ししましょう。水曜日に予定があるというだけで、目安になっていいものですよ。参加希望はツイッターのDMまで、よろしくお願いいたします。
②10月26日(土)キャリアアドバイザーと青年求職家が「仕事」と「教育」について語る会
ツイッター職員室の中では、すこし変わった経歴をもっている木村彰宏さんことあっきーさん(@1130Kimura)とお話しさせていただくことになりました。「仕事」と「教育」について、たぶんまじめに話します。
あっきーさんっとはほとんど初絡みで、いちどオンラインでのエデュシークでちらっとお話をしたくらいです。何も知りませんが、おもしろくなることは間違いないでしょう。
ツイッターのDMにてリスナーを募集していますので、興味がある方は「あっきーさんと話すみたいなやつ、参加したいです!」とご一報ください。「ブログを見た」と言ってくださった方にはオリジナルステッカーをプレゼントします。嘘です。
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