ツイートの3行目

小学校の先生です。ツイートは2行まで。3行目からをここに書いていきます。

【日】新しく出会う人のいいところは過去の自分を知らないということ

 

 おはようございます。今、バスの中で書いています。もう少しで東京です。どこでも眠れるタイプなので、夜行バスでも快適な旅になりました。運転手さん、どうもありがとう。混雑が予想されますので、出待ちのファンの皆様はくれぐれも他の利用者の迷惑にならないようにお気をつけください。また、スケジュールの都合もありサイン・写真撮影等は受け付けておりません。くれぐれもご遠慮ください。それでは、皆様とお会いできるのを楽しみにしています。どうも、インクです。

 

新しく出会う人のいいところは過去の自分を知らないということ

 懐かしい人に出会うと「この人の前で自分はどんなキャラクターだったっけ?」と思うことがあります。別に人によってキャラクターを変えているわけでもないのですが、どうしても少し戸惑ってしまいます。相手の記憶の中にいる自分と合致するように、寄せていこうとしてしまうのです。

 きっと相手は、そんなこと気にしちゃいません。長い時間が空いているわけですから、ほとんど忘れてしまっていることでしょう。そんなことはわかっています。わかった上で気になってしまうのです。先日の記事でも例として挙げましたが、何も悪いことをしていないのに警察官とすれ違うときは歩き方がぎこちなくなってしまいます。あの現象と同じです。不可抗力です。わかっていても脳が勝手に指令を出してしまうのです。

 その点、新しく出会う人には気をつかう必要がありません。相手は自分の過去を知らないわけですから、出会ったその瞬間がスタートです。どんな黒歴史を抱えていようとも、暗い過去があろうとも、その人は自分のことを何も知りません。出会ったその瞬間から、その人の中に自分が描き足されていくのです。簡単に言えば、新しく出会う人の前なら、なりたい自分になりやすいということです。

 ふだん暗い人が、新しく出会った人の前で明るく振る舞ったって、「今日はやけに明るいけどどうしたんだろう」だなんて思われることはありません。その人にとっては「明るい」が、あなたの第一印象になるからです。だからこそ、新しい人との出会いは気楽です。変な自意識を抱く必要がありません。最悪嫌われたって、これまでの積み上げが何もないわけですから大した痛手も負いません。自分が好きなように振る舞えばいいのです。

 よく「人見知りだから」とか「コミュ障だから」とか言い訳をたれている人がいますが、このように考えたら楽に話せるような気がしませんか。むしろ、自分の過去をよく知っている人と話すときの方が緊張するのではないでしょうか。一番最悪な状況は、3人のうち1人が自分のことをよく知っているパターンです。せっかく自分のことを知らない人の前だから心新たに振る舞えるはずなのに、自分のことを知っているもう1人がいるせいで規制がかかってしまいます。こればかりはどうすることもできません。

 そんな人の目なんていちいち気にすんなよと思っている人は、きっと世渡り上手なのでしょう。わかるよわかる君の気持ちと思っている人はきっと生きづらい人生を送ってきたのでしょう。おそらく社会にいる限り、人の目を意識せずに生きていける人なんていません。「いやいや、オレは意識なんてしてないよ」と言っているあなただって、本当は意識しているはずです。意識していなければ、そんなセリフすら出てきませんからね。

 このように話していると、人の目を意識することがまるで悪いことのように聞こえてきますが、まったくそんなことはありません。むしろ人の目に対する感度が低い方が問題だと思います。「人の目を気にする」はあらゆる行動の前提です。大切なのはその先です。時には人の目を見て、期待されているとおりの行動をしても構いません。時には人の目を意識した上で、それを無視してもかまいません。それらの選択ができるのも、すべて人の目を気にすることができるからです。

 「人の目なんて気にせずに自分がやりたいことをやろう」というようなポジティブな文脈でつかわれることの多いことばなので誤解されがちなのです。正確に言うと「人の目を気にした上でどうするのかは自分で決めよう」です。本当に人の目を気にしない行動なんてただの自分勝手です。はじめに言ったとおり、そもそもそんなことはできないんですけどね。

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 夜行バスから降りたときの最初のミッションは、歯磨きができるところを探すことです。これが案外難しい。駅のトイレなんて常に混んでいますし、コンビニの半分店内のような水道で磨くわけにもいきません。一番ベストなのは多目的トイレなのですが、健康な若者が独占するわけにもいきません。夜行バスのプロたちは一体どこで歯を磨いているのでしょうか。ぜひ教えていただきたいものです。それでは、人見知りでコミュ障な筆者の大都市東京小旅行のスタートです。