ツイートの3行目

小学校の先生です。ツイートは2行まで。3行目からをここに書いていきます。

冷暖房すら整っていない学校に本当にAIが参入するのか?

 

 ヤマザキの薄皮パンシリーズの中では何味が一番すきですか。そうですか。僕も同じです。どうも、インクです。

 

フィクションに対して「現実でそんなこと起こるわけがない」という意見は的外れ

  「現実でそんなこと起こるわけがない」とフィクションの作品を批判する人に出会うことがあります。しかもそういう人は大抵なぜか自慢げです。特に村上春樹の作品はよく「そんなに頻繁にスパゲッティを茹でるやつなんていない」と言われていました。

 作品を批判すること自体は何も悪いことではありませんが、この類の意見はあまりにも的外れです。そりゃあ、そんなやついませんよ。だってフィクションなんだもの(厳密に言えば作品の中に“いる”んですけどね)。

 きっとそんな人の中には、「文学的文章はリアリズムに基づいて書かれるものだ」という思い込みがあるのでしょう。もしそうなのであれば、国語教育の課題だと言えるのかもしれません。リアリズムはあくまでもひとつの主義であって、文学的文章と同義でははないのです。ミュージカルにおいても同じことが言えます。「急に歌い出す意味がわからない」だなんて現実主義を気取った人が一定数いますよね。ふだんはまったく現実なんて見ていないくせに。

 そんな人たちは放っておけばいいと言われてしまえばそれまでですが、価値がわからない自分を棚に上げている感じが気に食わないんですよね。自分はあくまでも正論を言っているよという顔をしていますよね。すごく残念でもったいない考え方だなと思います。

 言ってしまえば、すべての作品は「現実」ではありません。ノンフィクションだってそうです。そこに描かれているものは「現実」をもとにした「虚構」です。言い換えると、作品内には「別の現実」があるのです。登場人物たちはその「別の現実」を生きており、その一部を切り取ったものが作品なのです。そんな作品たちを、内容ではなく、勘違いした定義づけで拒んでしまうのはあまりにももったいないと思います。

 

 

「昔は俺もそうだった」って言う人勘弁してほしい

  こんな人いますよねシリーズ第二弾です。「昔はおれもそうだった」っていう歳上、いますよね。そう言われるたびに「絶対にお前とはちげえよ」と思います。きっと、歳上という立場をつかって手っ取り早くマウントをとれるのがこのセリフなのでしょう。

 すこしズレますが、こんなことを言う人もいますよね。「一段上のステージで待っているよ」とか「少し先から応援しているよ」とか。これらを「かっこつけマウント」と命名します。ただのマウントとりならまだしも、そこにかっこつけが乗っかっているので、もはや一周回って少し可哀想になります。そこまでしてマウントをとりたいか。僕は別にあなたを追いかけてはいませんよ、と伝えてあげたいものです。

 中高生を見て「若いな〜」という大学生と結局は同じです。「私ももうおばさんだから〜」という20代や、「もうそんなに動けんわ〜」と身体のガタを過剰にアピールする40代も同類です。

 人の上に立ちたいけれど立てない。だから、せめても立てていると自己暗示をかけよう。俺は君よりも先を歩いているんだ!昔はおれもそうだった!

 

 

冷暖房すら整っていない学校に本当にAIが参入するのか?

 こんな人いますよねシリーズ第三弾です。「数年後には今ある仕事のほとんどがAIに取って代わられるんだよ」っていう人、いますよね。割と最新型のマウントの取り方です。世間よりほんの少しだけ先に知った情報を我が物顔で語る類の人たちです。そういう人に限ってAIのことをほとんど知りません。

 「近い将来」だとか「数年後」だとか言われていますが、AIが本格的に職業観を変えていくのには、うんと時間がかかるのではないかと思っています。とくに教育業界なんて最後の最後でしょう。

 かつてはこのように言われていました。「数年後にはひとり1台のタブレットが配布される」と。数年経った今、タブレットどころか、各教室に1台のプロジェクターすらありません。地域によっては教員数のパソコンがない学校があったり、この時代に冷暖房設備が整っていない学校があったりします。本当にこんな現場にAIが参入すると思いますか?いくらなんでも信じられません。

 そんな現状をすっとばして、AIだAIだと言ったところで何も変わりません。もちろんいずれは本当にAIが本格参入してくる時代はくるでしょう。そのような変化を想定しておくことは大切だと思います。しかし、だからと言って、今がどうでもいいわけではありません。AIは今ある諸問題をすべて解決してくれる万能ロボットではありません。

 いつかやってくるであろう日の話に目を輝かせるのも結構ですが、その前に今の状況と向き合わなければならないのではないでしょうか。AIを言い訳につかっているようでは、何事も前進しません。

 

 

そうですよね。薄皮シリーズと言えばピーナッツパンですよね。分かります。僕たち気があうかもしれませんね。