ツイートの3行目

小学校の先生です。ツイートは2行まで。3行目からをここに書いていきます。

忙しいフリなんて辞めて堂々と休もうぜ

 

 メガネの本数がついに2桁に到達しました。どうも、インクです。

 

分かりやすさを求められてボツになるアイデアってたくさんあるんだろうな

  ビジネスという要素を捨てきれない表現活動において、誰にでも理解できる「分かりやすさ」はとても大切です。しかし、分かりやすければそれでいいというわけではありません。「分かりやすさ」は時に「稚拙さ」や「つまらなさ」を引き連れてきてしまいます。

 だから、「分かりさすさ」の中に、小ネタとして「難しさ」が混ぜ込まれている作品が売れる傾向にあります。気づいた人だけが「おっ」となる仕掛けです。「難しさ」の配合が絶妙な作品ほど、様々な考察が行われ、受け取った人々によって作品の世界が広げられていきます。

 例をひとつ挙げるならば、まさに「エヴァンゲリオン」は、「分かりやすさ」の中に限界量の「難しさ」が配合されている作品だと思います。ほんの少しでも「難しさ」の割合が増えてしまっていたら、エヴァはこれほど大きな作品にはならなかったでしょう。

 「分かりさすさ」だけでも「難しさ」だけでも作品は受け入れられません。絶妙なバランスを保ってこそ作品は世に広まっていくのです。その感覚を研ぎ澄ませるためには、ひとりで深くまで潜り、死なずに陸に帰ってくることができなければなりません。深く潜ったまま帰ってこれずにボツになった作品や、深すぎて陸にいる人には見えなかった作品がこの世にはたくさんあるのだろうなと思います。

 

 

生きている人間が想像する自殺の原因なんてすべて間違っている

  だれかが自殺をしたとき、残された人々はその原因を考えようとします。仕事でのストレスであったり、学校でのいじめであったり。原因をはっきりさせることで少しでも安心したいのでしょう。そして、その原因を勝手に決めつけ、「そんなことで死ぬことはなかったのに」と言うのです。

 これだけは断言できます。生きている人間が想像する自殺の原因なんてすべて間違っています。きっとあなたが想像できる程度の原因ならば、その人は死んでいません。

 

 

 忙しいフリなんて辞めて堂々と休もうぜ

  小学校の先生へのよくある質問に、「夏休みは先生もゆっくりできるんでしょ?」というものがあります。それに対する先生のお決まりの回答は、「いや、それがね。夏休みは研修がたくさん入ってて休めないんですよ」です。

 まだまだ若手なので分かりませんが、もしかしたら重要な校務を担い始めると行かなければならない研修も増えるのかもしれません。しかし、現場を見ている限り、休もうと思えば休めます。公務員として税金から給料を頂戴している分、思いっきり休むことに引け目を感じる気持ちも分からなくはないですが、休もうと思えば休めます

 忙しい忙しいと、現状に対する文句をよく耳にしますが、きっと世の先生たちのどこかには「忙しいことを誇りに思う気持ち」があるのだと思います。忙しい中、なんとかやりくりしている自分への満足感です。俗に言う「やりがい」です。ある種、働き方改革でそれらが失われることに恐れを感じているところもあるのでしょう。

 先生の外の世界での経験は、教材研究につながります。先生の心のゆとりは、最終的には子どもたちに還元されます。もう忙しいフリなんて辞めて堂々と休もうぜ。

 

 

 先日TAAKKのデザイナーである森川さんに会ってきました。気さくなヒゲのおじさんでした。「デザイナー」と聞くと、なんだかおしゃれで気高いイメージがありますが、結局はみんな人間です。学校の先生も、コンビニの店員も、警察官も、官僚も、みんな同じ人間です。

 彼も人なり、我も人なり。我なんぞ彼を畏れんや。ということです。