おはようございます。この仕事をしていると、子どもたちと話しをすることがよくあります。そしてそれと同じくらい、子どもたちどうしの会話を聞くこともよくあります。先日ふたりの子どもが、給食をよそっている最中にこんな会話をしていました。
A「その入れ方だと効率わるいよ」
B「効率ってなに?」
A「はやさのこと」
B「効率相談所」
A「それ、法律」
この会話が妙におもしろくて、ついつい笑ってしまいました。わざと間違えているわけではないからこそおもしろいんですよね。天然の「効率相談所」は、なかなかのパンチ力がありました。
でも、もし本当にあったとしたら意外とクライアントを集めるかもしれませんね。効率相談所。いや、もしかすると既存のコンサルは、ほぼ効率相談所みたいなものなのでしょうか。どうも、インクです。
「忙しいから」を理由にはしたくない
「忙しいから」を理由にはしたくない
— インク@青年求職家 (@firesign_ink) 2020年10月15日
「あの人は忙しいから」という理由で、声をかけることをやめた経験はありませんか。忙しいから迷惑なのではないか。忙しいから無理なのではないか。
「忙しい」というイメージが定着すると、このように人から声をかけてもらえなくなってしまいます。一方で、いつも暇そうな人には気軽に声をかけることができます。「どうせ暇だろうから誘おう」となるわけです。それを受け入れるのか断るのかは別にして、単純にチャンスの数が変わってきます。
本当に「忙しい」をアピールしてもよいのは、誰も近づいてきてほしくないと思っている人か、忙しくても声をかけられる人気者かのどちらかです。
そのどちらでもない人が「忙しい」をアピールしたところで、よいことなんてひとつもありません。自らチャンスを捨てているようなものです。
それでも「忙しい」をアピールしてしまうのは、まさにSNSで見られる「共感欲求」と「マウンティング」なのでしょう。他者に忙しさを労ってもらったり、他者よりも自分の方が忙しいと思い込んだりすることで、安心感を得ようとがんばっているのです。
変な話ですが、人は忙しいと安心するんですよね。「やってらんないよね」だなんて言いながら忙しく働いている自分がいると、ホッとするわけです。
100歩譲って、それはもう勝手にすればいいと思います。その人が勝手に忙しいと思って、勝手に満足していればいいわけですからね。
問題は「忙しさに価値を置いていない人たち」に被害が及ぶということです。要するに「こちらはこんなに忙しいのに、どうしてあなたはそんなに忙しそうではないんだ」と言いはじめる人たちがいるのです。
「じゃあ、あなたも忙しくなさそうにすればいいじゃない」という話なのですが、残念ながら忙しい派がそちらになびくことはありません。忙しさが外的要因によって定められていると信じているのです。
こうして結局は、忙しくない派が気を遣わなければならなくなります。「忙しい派のことなんて気にせずに、堂々としていればいいじゃない」とおっしゃりたいのでしょう。たしかにそのとおりです。
しかし、忙しくない派が「気にしない」という努力をしなければならないこと自体がおかしな話だと思いませんか。どうして忙しくない派が頑張らなければならないのでしょう。どうして「空気を読まない」という努力をしなければならないのでしょう。
せめても忙しい派には「嫌々やっています感」を出さないでもらいたいところです。嫌ならやめるか、せめて減らす努力をすればよいではありませんか。
自分が安心するために「嫌々やっている感」を出して、その上で忙しくない派に影響を及ぼすのはあんまりです。勝手に忙しくしていてください。
と、こんなことを言っていますが、おそらく両者がわかり合うことはありません。なぜなら先ほど述べたように、忙しさは外的要因によって定まるものだと信じているからです。意思とは関係がないと思っている限り、この話が前に進むことはないでしょう。
「忙しいから」を理由にすることは、もうやめてしまいませんか。「忙しい」から得られる目前の安心感に頼っていると、永遠に抜け出せなくなりますよ。
ちなみに筆者はめちゃくちゃ暇です。暇じゃなかったら、毎日こんな文字数の記事を更新することなんてできませんからね。同じように暇なみなさんは一緒に遊びましょう。忙しいの、忙しいの、飛んでいけ。
【今後の予定】
①10月26日(土)キャリアアドバイザーと青年求職家が「仕事」と「教育」について語る会
【リスナー募集】
①10月26日(土)キャリアアドバイザーと青年求職家が「仕事」と「教育」について語る会
ツイッター職員室の中では、すこし変わった経歴をもっている木村彰宏さんことあっきーさん(@1130Kimura)とお話しさせていただくことになりました。「仕事」と「教育」について、たぶんまじめに話します。
あっきーさんっとはほとんど初絡みで、いちどオンラインでのエデュシークでちらっとお話をしたくらいです。何も知りませんが、おもしろくなることは間違いないでしょう。
ツイッターのDMにてリスナーを募集していますので、興味がある方は「あっきーさんと話すみたいなやつ、参加したいです!」とご一報ください。「ブログを見た」と言ってくださった方にはオリジナルステッカーをプレゼントします。嘘です。
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