ツイートの3行目

小学校の先生です。ツイートは2行まで。3行目からをここに書いていきます。

【月】難しいと思っていることはもっと簡単で 簡単だと思っていることはもっと難しい

 

 おはようございます。ひとり暮らしを長くつづけているのですが、めんどうくさい家事ランキング不動の1位が「皿洗い」です。ダントツの1位です。

 「どうせひとり分なんだし、使ったらすぐに洗えばいいじゃん」と思ったでしょう。まったくもってそのとおりです。激しく同意します。禿同です。

 しかし、それができません。これこそが王者たる所以です。1位にふさわしい堂々たる姿です。しかも、いちど放置してしまうと、弊害の尾を引きます。

 食器がシンクに残っていると、洗って使おうということよりも先に、いかにして食器を使わないかということを考えるようになってしまうのです。

 いちどこのサイクルに入り込んでしまうと、なかなか抜け出すことができなくなります。レンチンで済ませたり、ウーバーイーツで済ませたり。

 すると、ゴミも増えていきます。とにかくよろしくありません。今日、ここに宣言します。使った食器はその場ですぐに洗います。どうも、インクです。

 

難しいと思っていることはもっと簡単で 簡単だと思っていることはもっと難しい

 人生の中で直面する障壁のほとんどは「簡単なことを難しく考えてしまっている」か「難しいことを簡単に考えてしまっている」かのどちらかです。

 頭がよい人はひとつ目の障壁にぶつかりやすく、頭のわるい人はふたつ目の障壁にぶつかってしまいます。いちばんの理想は「簡単」と「難しい」を自由に行き来できる状態です。これがまあ難しいわけです。

 筆者の好きな随筆家に、寺田寅彦という人物がいます。漱石門下として木曜会に出入りしていた人物です。本業は物理学者であり、いわゆる理系なのですが、随筆を用いて学問領域の融合を試みていました。

 そんな寺田の代表作とも言える作品が『科学者とあたま』という随筆です。高校の読解問題などでよく利用されるので、読んだことのある方も多いかもしれません。すこしだけ引用してみましょう。

 頭のいい人は見通しがきくだけに、あらゆる筋道の前途の難関が見渡される。少なくも自分でそういう気がする。そのためにややもすると前進する勇気を阻喪しやすい。頭の悪い人は前途に霧がかかっているためにかえって楽観的である。そうして難関に出会っても存外どうにかしてそれを切り抜けて行く。どうにも抜けられない難関というのはきわめてまれだからである。(寺田寅彦『科学者とあたま』より)

 まさに、先ほど話していたことです。いつも頭がよければいいわけでも、いつも頭がわるければいいわけでもありません。つかい分けが重要なのです。

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 しかし、これがまた先ほど述べたように、とにかく難しいわけです。「できることを封じる」というのは、そう簡単にできることではありません。

 得意なことは存分に活かしたくなってしまいますからね。まわりの人にも「自分はできる」ということをアピールしたくなってしまいます。

 その点で、できることを上手に封印したのが、コントユニット「ラーメンズ」の小林賢太郎という人物でした。彼は多摩美術大学の出身で、絵を描くことが得意でした。また、実演販売のアルバイトをしていた経験から、マジックも非常に得意だったそうです。

 ところが、ラーメンズとしてコントをつくる際にはそれらのふたつを完全に封印しました。小道具の数も限りなく減らし、俗に言う「スタイリッシュなコント」の先駆者的存在になりました。

 自分にできることをあえて封印することで、頭をフル稼働させたのです。たしかに自分ができることばかりをやっていると、新しい広がりが生まれることはなくなってしまいますもんね。

 ちなみに、小林賢太郎さんはラーメンズとして人気を博したあと、ソロ活動「ポツネン」で、得意な絵やマジックを存分に利用しています。幅をぐんと広げたあとに、とっておきの武器が追加されるわけですからね。まさに鬼に金棒というわけです。

 このように「自分ができること」と「ものごとの難易度」を冷静に見極め、自分が進むべき道を選んでいかなければなりません。自分で書きながら、なんて難しいことを言っているんだろうと思いました。これは間違いなく「難しいこと」に分類されます。あとは、この「難しいこと」にどう向き合っていくかです。

 きっと、この「難しい」を理由にして辞めていく人もたくさんいるのでしょう。それもまたひとつの道です。ただ、そんなときにこそ「頭が悪い人」として「楽観的」にとり組めたらと思います。

 この青年求職家の世迷い言を読んで不快に感ずる人はきっとうらやむべきすぐれた頭のいい方なのでしょう。またこれを読んで会心の笑みをもらす人は、またきっと羨むべく頭の悪い立派な方なのでしょう。これを読んで何も考えない人はおそらく挑戦の世界に縁のない方なのだろうと思われます。


 

【今後の予定】

①10月14日(水)こきけんよう Vol.14

②10月16日(金)らぱいんざWORLD Vol.7

③10月26日(土)Coming soon ...

 

【リスナー募集】

①10月14日(水)こきけんよう Vol.14

  毎週水曜日の定例会です。次回は20時30分スタートです。どうでもいい話をしています。週の真ん中、折り返し地点として聴きに来てはみませんか。声を出せる人はぜひとも一緒にお話ししましょう。水曜日に予定があるというだけで、目安になっていいものですよ。参加希望はツイッターのDMまで、よろしくお願いいたします。 

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②10月16日(金)らぱいんざWORLD Vol.7

 らぱいんざWORLDも気がつけば第7回になりました。「テレホンショッキング形式」と「逆オファー形式」でゲストに来ていただいているのですが、今回は後者になります。どこで知っていただいたのかはわかりませんが、めがね旦那さん@megane654321が来てくださることになりました。

 珍しくこの話が決まる前から相互フォローだった方なのですが、いつもどおりほとんど何も知りません。絡んだことがあったりなかったり。めがねがカブっているということくらいでしょうか。まあ、これまたいつもどおりおもしろくなるのでしょう。

 こちらにおいてもツイッターのDMにて、リスナーを募集します。華の金曜日に耳だけ傾けてみませんか。あなたのご参加を心よりお待ちしております。 

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