おはようございます。最近は「あちこちオードリー」という番組にハマっています。オードリーのふたりがいる簡易的なスタジオにゲストを呼んで、本音を語り合うというテレビ東京の番組です。
これまでは道化師としての役割が求められてきたお笑い芸人の素に近い部分が見られて、まるでラジオ番組かのようなおもしろさがあります。そして、改めて芸人さんってすごいなと思わされました。
誰がつくっているのかと思えば、案の定「ゴッドタン」のプロデューサーである佐久間さんでした。オールナイトニッポンを中心に、ご本人の露出も増えてきていますよね。このような製作側にいる人のお話が聞けるというのもまたおもしろいなと思います。
第7世代と呼ばれる芸人さんたちが勢いをもっている時代ですが、そんなときだからこそ場数を踏んで色気を増したミドル世代にスポットが当たる番組が増えてくれたらなと思います。どうも、インクです。
人に何かを借りたときの「100万円な」に対するベストな切り返しってなんだ?
人に何かを借りたときの「100万円な」に対するベストな切り返しってなんだ?
— インク@青年求職家 (@firesign_ink) 2020年5月21日
お笑いにおけるひとつの型に「フリ、ボケ、ツッコミ」というものがあります。「ボケ」と「ツッコミ」はよく耳にするかと思いますが、これらを成立させるためには、ひとつ手前の「フリ」がかなり重要になってきます。このまま説明をつづけてもおそらくわかりづらいかと思うので、いきなりではありますが具体例を見てみることにしましょう。
A「昨日は飲みすぎたわ」←フリ
B「どのくらい飲んだの?」
A「烏龍茶10杯」←ボケ
B「いや、お酒じゃないんかい!」←ツッコミ
上記の例のような場合において、Aさんは自分自身がボケるために自らフリを述べています。言い方を変えるなら、AさんはBさんから「どのくらい飲んだん?」という問いや「いや、お酒じゃないんかい!」というツッコミを引き出しているというわけです。はじめからBさんにはこう言ってもらいたいというプランをもった上で、フリはじめているのです。
そりゃあ、このフリをされたらこう尋ねるしかありませんし、このボケられたらこうツッコむしかありませんよね。実際にこのやりとりがおもしろいのかはさて置き、このようなフリのもとでボケが成り立ち、ボケのもとでツッコミが成り立っているわけです。
この記事で言うならば、はじめに述べた「あちこちオードリー」の話が「フリ」としての機能を果たしているということになりますね。
A「昨日は楽しかったな」
B「飲みすぎて二日酔いやわ」←フリ
A「俺は五日酔いマイナス三日酔いやわ」←ボケ
B「いや、それ二日酔いや!」←ツッコミ
このように、相手がフリをパスしてくれるというパターンもあります。お互いの信頼関係があれば、ツッコミまでの流れを想定した上でフリを入れることができるようになります。「フリ、ボケ、ツッコミ」はひとりではできませんからね。阿吽の呼吸で、お互いに協力しながらつくり上げていくものなのです。
両者は運命共同体です。片方の能力で巻き返すことのできる可能性は充分にありますが、下手なフリをしようものなら巻き込み事故が起こる可能性も高まります。何の罪もない友人をスベらせてしまうかもしれません。それが繰り返されるようなことがあれば、あったはずの信頼もだんだん薄れてしまいます。
だからこそ「フリ、ボケ、ツッコミ」には優しさが必要です。先ほどのふたつの例におけるやりとりは、優しさで溢れています。「フリ」のあとの流れがあらかじめ用意されていますからね。「こう言えばいいんだ」がわかりやすく提示されています。要するに、走り出した側がちゃんと責任を担おうとしています。受け手は決まった返しをしていれば、それだけでひとつの流れが生まれるようになっているのです。
それに対して、今日の記事のタイトルにもなっている、何かを借りたときの「100万円な」というボケは、決して優しいとは言えません。なぜなら、その場がおもしろくなるかどうかを相手に委ねてしまっているからです。しかも、ボケとしてはつかい古されており、大抵の場合はおもしろくなんてなりません。
A「ちょっと消しゴム貸してくれる?」
B「100万円な」
A「・・・」
あなたがAさんなら、なんと返しますか。「いや、高すぎるやろ!」でしょうか。はたまた、裏をかいて「そんなに安くていいの?」でしょうか。いずれにせよ、あなたがダメージを食らってしまうような気がします。タチの悪いことに、どんな返しをしようとも相手はノーダメージですからね。ボケるだけボケておいて、ツッコミにまで責任をもとうだなんてはじめから考えていないのです。
ひどいときには「高級な消しゴムだから」とか「トイチな」とか、くだらないボケを重ねてきます。ここまでくるともはや地獄です。バットを渡されることなく、バッターボックスに立たされているようなものです。手で打ち返そうものなら、ひどい怪我をしてしまうでしょう。あとのことを考えていない「フリっぱなし」や「ボケっぱなし」は、それだけ危険で卑劣な行為だということです。
ちなみに言い忘れていましたが、今日の記事は有料です。ここまで読んだ方には、もれなく料金が発生します。ちなみにお値段は2千億万兆円です!お振込を忘れないように、よろしくお願いします!
【今後の予定】
①9月23日(水)こきけんよう Vol.11
②9月25日(金)らぱいんざWORLD with らいざさん、らぱんさん、mucchuさん
③10月17日(土)Coming soon ...
④10月26日(土)Coming soon ...
【リスナー募集】
①9月23日(水)こきけんよう vol.11
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