ツイートの3行目

小学校の先生です。ツイートは2行まで。3行目からをここに書いていきます。

【月】何かを変えたいのなら形から入るのがいちばんの近道だったりする

 

 おはようございます。「今日はこの本を読もう」と1冊だけを鞄に入れて出かけたのですが、本屋さんで新しい本を買ってそちらを読みはじめてしまいました。あるある探検隊。あるある探検隊。

 新しく買ったのは、前からずっと気になっていたハ・ワンさんの『あやうく一生懸命生きるところだった』というエッセイ本です。普段ならあまり手にとらないタイプの本なのですが、タイトルがあまりにも好みでついつい買ってしまいました。

 あやうく一生懸命生きるところだった。もう内容なんてなんだってかまいません。この本はタイトルにすべてが詰まっています。筆者もブログの記事を更新するたびに、ツイッターでタイトルのようなコピーのような1文をつけて告知をしているのですが、なかなかこんなにいいタイトルは思いつきません。

 「あやうく」ということばがいいですよね。「一生懸命」と「生きる」で「生」の字が重複しているのもまたいいわけです。いちどでいいからこんなタイトルをつけてみたいものですね。どうも、インクです。

 

何かを変えたいのなら形から入るのがいちばんの近道だったりする

 根本的なところに触れようと思ったら、話はどうしても抽象的になっていきます。どれだけ鋭い視点であろうとも、抽象的な話だけでは、目の前の世界にわかりやすい変化は起こりません。

 「いや、このブログこそ、いつも根本的なところに触れようとしてああだこうだと言っているではないか」と思ったかもしれませんが、このブログはそもそもの目的がちがいます。

 「誰かのためになろう」だとか「教育業界に一石を投じてやろう」だとか、そんなことは一切考えていません。筆者自身がおもしろいと思ったことを、ただただ書き連ねているだけです。それをおなじようにおもしろがってくれる人がひとりでもいたら、それだけで満足です。

 たびたび言ってはいますが、このブログの内容そのものではなく、ここから広がっていくものにこそ価値があると思っています。実際に、こうやってブログを書いていなければ、絶対に出会うことがなかったであろう人たちとの接点もたくさんできてきました。

 そして何よりも、そんな人たちと話をすることが単純に楽しいわけです。なにせ、自分が書いた文章を読んでくれている人たちですからね。余計な探り合いをとっぱらって、はじめからまるで知り合いであったかのような感覚で話をすることができるのです。

 要するに筆者は、だれかの目の前に広がっている世界を変えるために文章を書いているのではなく、自分自身の目の前に広がっている世界を変えるために文章を書いています。いや、「変えるために書く」というよりかは「書くこと自体が変えること」なのかもしれません。

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 先日の記事にも書いたように、筆者は新学期になると、必ずメガネとスニーカーと教室掲示を変えるようにしています。どれだけ頭の中で新学期の作戦を練っていたとしても、目の前の世界にすぐに変化として現れるわけではありません。

 どれだけ新学期への意気込みを熱く語ったところで、子どもたちには半分も伝わりやしないのです。だからこそ、目に見えるところにわかりやすい変化を加えます。べつに担任のメガネがかわったところで学習に集中できるようになるわけでもありませんし、学級経営がうまくまわるようになるわけでもありません。

 それでもやっぱり何かを変えたいのなら、形から入るのがいちばんの近道だったりするわけです。賢い人ほど、うんうんと頭の中で考えてしまいます。そして、因果関係がはっきりしたものしか、目の前の世界にある事物と結びつけようとはしません。

 とにかく変えてみりゃあいいのです。教室の机のレイアウトを変えてみてもいいし、書類をごそっと捨ててみてもいいでしょう。服を新調してもいいですし、普段の麦茶を緑茶に変えてみてもいいでしょう。そこに理由なんてものはいりません。とにかく変えてみりゃあいいのです。 

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 ときどき「性格を変えなきゃ」だなんてことを言っている人がいますが、それは無理です。はっきりと言います。無理です。はやく諦めた方がいいでしょう。変わりもしないものを「変えなきゃ」と思い込んでしまうのは、ただただしんどいだけです。

 そんなところに労力をかけるくらいなら、先ほどから言っているように、目の前にあるモノをわかりやすく変えていきましょう。目に見える世界が変わっていけば、自ずとほかのものもすこしずつ変わっていきます。はじめに話していた「ブログから広がっていくもの」と同じです。

 真っ白なページに文字を打ち込んだからこそ、出会うはずのなかった人たちとの出会いがありました。メガネを変えたからこそ生まれるコミュニケーションがありました。教室掲示を変えたからこそ生まれるわくわく感がありました。要はそういうことです。

 どうしても「考えが環境を変えていく」というイメージがありますが、実際はその逆です。環境を考えれば、自ずと考えも変わっていくのです。だから、じっとその場に佇んで「自分を変えなきゃ」だなんてことを思っていても仕方がありません。

 「あなたはあなたのままでいい」だなんてつまらないことは言いません。本当に変わりたいと願うのなら、目に見えているものから変えていきましょう。しつこいですが、何度だって言いますよ。そこに理由なんて必要ありません。とにかく変えてみりゃあいいのです。考えるのはそこからです。

きみは考えを変えた

きみは考えを変えた

  • People In The Box
  • ロック
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  • provided courtesy of iTunes

taishiowawa.hatenablog.com

 

【今後の予定】

①8月26日(水)こきけんよう with ともさん、Nobueさん、よしのさん

②8月29日(土)4コマ漫画ができるまで with こちゃさん

③9月11日(金)らぱいんざWORLD with らいざさん、らぱんさん

④9月25日(金)らぱいんざWORLD with らいざさん、らぱんさん、mucchuさん

 

【リスナー募集】

①8月26日(水)こきけんよう

 毎週水曜日の定例会です。どうでもいい話をしています。週の真ん中、折り返し地点として聴きに来てはみませんか。水曜日に予定があるというだけで、目安になっていいものですよ。参加希望はツイッターのDMまで、よろしくお願いいたします。

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