ツイートの3行目

小学校の先生です。ツイートは2行まで。3行目からをここに書いていきます。

【日】学校がもっている評価基準だけでは計り知れない子どもたちが山のようにいる

 

 おはようございます。歩いただけで汗をかく季節がやってきました。においとベタつきさえなければ、いくらかいてもかまわないんですけどね。

 最寄りの駅まで15分かかるところに住んでいるので、家から出ること自体が億劫になってしまいます。スタートから汗をかいてしまうわけですからね。

 ただ、1日中まったく外に出ないのは窮屈なので、必ずどこかのタイミングで出かけます。どれだけインドアだとしても引きこもりにはなれません。

 そうなれば、自ずと朝の外出が多くなるわけです。気温はもちろんですが、人の少ない道を歩くあの感じがとてもいいんですよね。

 夏は朝。日がまだ昇らぬころはさらなり。闇もなほ、人の多くいびきかきたる。また、ただひとりふたりなど、会釈しすれちがうもをかし。雨など降るもをかし。どうも、インク納言です。

 

学校がもっている評価基準だけでは計り知れない子どもたちが山のようにいる

 学校の先生をしていて、もっとも悔しい場面のひとつに「天才を評価してあげられない」というものがあります。もちろん、ひとりの人間として個人的には評価しますよ。そのまま才能を伸ばしてほしいと本気で思います。

 しかし、そういう子に限って、集団生活が苦手だったりペーパーテストが苦手だったりします。学習における評価基準は学習指導要領によって定められているので、教員であるかぎりそれに則って成績をつけるしかありません。

 するとどうなるのかというと「先生は自分のことを認めてくれていると思っていたのに成績表を開けばCばかりじゃん」ということが起こるのです。

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 そもそも、ちがう人間をおなじ基準で評価しようとしていること自体が間違っています。機械のような労働者が求められる時代はとっくの昔に過ぎ去りました。天才たちが活躍できる場所はすでに用意されています。

 それにも関わらず、学校が天才たちを潰してしまいます。「みんなとおなじようにできない子」というスタンプを押し、広い世界を知るその前に徹底的に潰してしまうのです。

 評価うんぬん以前に、学校というひとつの場所に全員を集めていること自体が間違っているのかもしれません。そりゃあひとりの大人で、何十人もの子どもを評価しようと思ったら、基準をそろえるしかありませんからね。そして、そろえてしまったら、そこからあぶれてしまう子どもが出てくることもまた必然なのです。

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 たしかに常識的に考えれば、ソーシャルスキルというものは必要になってくるのでしょう。さらに言えば、学校の先生になっている人たちはある程度のソーシャルスキルをもち合わせており、身をもってその必要性を実感しているのでしょう。

 しかし、それはあくまでも「常識的」に考えたときの話です。「常識」の外にはとんでもなく広い世界が広がっています。

 きっとそんな外の世界には、いわゆるソーシャルスキルを身につけることが苦手な子どもたちが、存分に能力を発揮することのできる場所があるはずです。むしろそのような人材を求めているところもあるのではないでしょうか。

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 結局のところ何が言いたいのかというと、学校がもっている評価基準なんてかなり限定的なものだぞという話です。せまいせまい世界で統一された、限りなく局所的な基準でしかないのです。

 学校がもっている評価基準だけでは計り知れない子どもたちが山のようにいます。いやむしろ、学校がもっている評価基準では、なんにも計れていないのかもしれません。

 だからどうか学校が下す評価なんて「ふうん」くらいで右から左に受け流してください。Cがたくさんついていたって、いちいち落ち込まないでください。学校の成績がわるかったからといって「ダメな子」なわけでも「できない子」なわけでもありません。学校の評価基準の守備範囲と、その子自身がもっている才能の攻撃範囲が重なる部分がたまたま少なかったというだけの話です。

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 おわかりかと思いますが、今日の記事では「保護者」であるあなたに向かって話をしています。これまでにも述べたように、学校側にも大きな責任はありますが、やはり一斉指導という形をとる限りどうしようもないところでもあるのです。

 そんなときに、本当の意味で子どもたちを「個人」として評価してあげられるのは保護者だけです。保護者までもが学校の評価を鵜呑みにして、仮にでも子どもを叱るようなことをしてしまうと、その時点でその子の才能は行き場を失い、抑圧すべきものへと姿を変えてしまいます。

 保護者が信じてあげないと、学校が正解になってしまいます。学校を信頼していただけることはある意味ありがたいのですが、学校なんかより子どもの方が大切でしょう。

 だからどうか、学校の成績なんかに右往左往されずに、子どもを信じてあげてほしいなと思います。子どもたちは間違いなく天才ですからね。

taishiowawa.hatenablog.com

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【お知らせ:7/24】

  第2回「らぱいんざWORLD」の開催が決定しました。らいざさん(@rize_up_high)と らぱんさん(@lapinHSP)といっしょに、ゲストを招いておしゃべりします。第2回ゲストは、第1回ゲストである イスップさん(@bstogs1)にテレホンショッキング形式で紹介していただいた にょんさん(@EyzNo)です。ちなみに筆者はまったくといってもいいほど絡みがありません。おもしろくなることは間違いありませんが、はたしてどうなることやら。

 現在、聞き手を募集していますので、興味のある方もない方も、イヌもサルもキジも、画面の前のあなたも、ぜひご参加ください。参加希望はツイッターのDMにてお受けしております。自分なんかが行ってもいいのかなという考えは捨てましょう。あなたのご参加をこころよりお待ちしております。

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