ツイートの3行目

小学校の先生です。ツイートは2行まで。3行目からをここに書いていきます。

【金】グループラインの全員が返事をしなきゃいけない空気感が苦手です

 

 おはようございます。大学時代の恩師に「あなたの文章はとてもおもしろいけれど、ときどき自分に酔っていることがある」と言われたことがあります。このことばを聞いてとても嬉しかったことを今でもはっきりと覚えています。

 この先生に提出するレポートはずっと挑戦のつもりで書いていました。ほかの先生になら「もっと無難な書き方をしておこう」と思うような内容でも、その先生には遠慮なくそのまんま提出しました。

 なぜなら「わかってくれている」という信頼があったからです。書こうとしていることをわかってくれている。おもしろいと思ってやっていることをわかってくれている。狙ってはずしていることをわかってくれている。ボケていることをわかってくれている。

 だからこそ「あなたの文章はとてもおもしろいけれど、ときどき自分に酔っている」と言われたときに「やっぱりわかってくれている」と思ったわけです。きっとその「酔い」は今でものこっているはずです。ぜひさがしてみてください。どうも、インクです。

 

グループラインの全員が返事をしなきゃいけない空気感が苦手です

  グループラインの全員が返事をしなきゃいけないあの空気感が苦手です。特に「先輩・後輩」や「上司・部下」がまぜこぜになっているようなグループライン。あれはもう最悪です。どれくらい最悪かと言うと、髪の毛を濡らした後にシャンプーがほとんどないことに気がつくくらい最悪です。ビールの缶を開けた瞬間に中身が溢れ出てしまうあの最悪に匹敵します。

 「もっともわるい」で「最悪」なのに、その中に段階が存在しているっておもしろいですよね。「最悪」の中には「ちょっと最悪」と「めちゃくちゃ最悪」があるのです。「最悪」って不思議なことばです。「 one of the most 〜 」の意味が「もっとも 〜 なひとつ」だと教えられたときには、この人は何を言っているのだろうと思いました。

 すみません。脱線しましたね。話をもどしましょう。もっとも苦手なグループラインの特徴のひとつについてのお話でした。とにかく、返事をしなきゃいけないあの空気感が苦手です。とくに、まあまあ位の高い人事務連絡をしてきたときが厄介です。

 事務連絡が投下されたら、まずは全員が通知を確認して、バナーに表示された少ない情報からメッセージの全貌を推測します。その上で、ほとんどの人が「まだ開けない」という道を選びます。しかしそんな中でも、正面突破を得意とする猛者が、どのグループにも必ずひとりはいるものです。その猛者が、静まるトークルームに開戦の雄叫びを上げます。

 

 了解です!

 

 このひとことにより、静かだったトークルームが戦場と化します。「ありがとうございます!」「了解しました!」「承知しました!」「わかりました!」「わざわざありがとうございます!」「教えてくださってありがとうございます!」「御意!」......

 この人たちは、仕方なく返事をしているので、せめてもゲーム性を取り入れようと努めているのでしょう。古今東西、グループラインの返事。まったく同じ返事をした人は負けです。ひとり目が「了解です!」と言えば、もうほかの人は「了解です!」をつかうことができません。「了解です😄」は、審議が入りますがギリギリセーフです。

 そしてこの古今東西は次へ次へとつづいてゆき、出遅れた人ほど苦しい状況に追い込まれていきます。事務連絡があったのはもう1時間も前だけど、それでも返信した方がいいのかな。自分のたったひとことが全員に通知されてしまうけどいいのかな。だからと言って、何も言わなければ「無視しやがって」と思われてしまうかな。

 そんなことを考えているうちに、だんだんとグループラインが嫌いになっていくのです。先ほどは「事務連絡」を例にあげましたが「出欠確認」なんかも非常に厄介です。出席するのか、欠席するのか。いずれにせよ発言しなければなりません。もしも無視をつづければ、個人ラインにまで追っ手がやって来てしまうでしょう。

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 そもそも、メッセージに対する返事って、どこまでが義務なのでしょう。個人ラインは返さなければならないけれどグループラインは返さなくてもいい? ラインは返さなければならないけどツイッターは返さなくてもいい? ツイッターの中でも、DMは返さなければならないけれどリプライは返さなくてもいい?直リプは返さなければならないけれど引リツは返さなくてもいい? それとも、返すか返さないかはすべて本人の自由?

 

 返事をするかどうかはその人の自由?

 

 反対に、自分がメッセージを送った側だったとしたらどうでしょう。送ったからには相手からもメッセージが返ってくるのが当然だと思いますか。相手からの反応があるのは当たり前なのでしょうか。もしも反応がなかったとしたら、それは相手が悪いのでしょうか。相手が「無視をしてくる嫌なヤツ」であり「ロクに返事もしないズボラなヤツ」であり「すきな相手にだけ返事をする差別主義者」なのでしょうか。

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 似たような話を上の記事でも書いています。返事がしやすいメッセージを送ってよ。いいタイトルですね。この記事にも書いたとおり「返事があることを前提としたメッセージ」って、実はかなり厄介です。

 なぜなら、送り手の一方的な都合で、相手が「やらなければならないこと」をひとつ増やすことになるからです。メッセージを送ることで「返事をする」というタスクを強制的に追加することになるのです。

 

 一方的に相手のタスクを増やす。

 

 メッセージの受け手はどんなにがんばってもそれを防ぐことはできません。いつ誰からどんなメッセージがくるかなんて、受け手が決められることではありませんからね。不意に飛んできたメッセージに順番に対応するしかないのです。

 もちろん、何も「メッセージを送るな」と言っているわけではありません。個人的なことを述べるのなら、このブログへのコメントや、ツイッターへのリプライ・DMはとてもありがたいなと思っています。どんどん送ってね。

 ただし、あくまでも「返事があることが前提ではないぞ」という話です。......うーん、別に「返事があることをありがたく思え」と言っているわけではありませんよ。単純に前提がおかしくないかという話です。電車で席をゆずるのは、あくまでもその人の親切であり 、当たり前ではありません。居酒屋で料理をとりわけるのは、あくまでもその人の親切であり、当たり前ではありません。

  それと同じで、どうやらメッセージについても、反応が返ってくることが当たり前だと思われている風潮があるような気がしています。もちろんマナーやら礼儀やらという部分と重なってくるところもあるのでしょうが、一方的に送っておいて、反応がなければ相手が悪者になってしまうって、あまりにも暴論だとは思いませんか。前提から見直す必要があるのかもしれません。

taishiowawa.hatenablog.com

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【お知らせ①】

 こちらはなんと今晩です。21時からZOOMです。おとといのコラボ企画をふまえて、ふたりでぺちゃくちゃおしゃべりします。大したことはしゃべりません。この会は聴いていただくだけになってしまいますが「このブログを書いている人は一体どんな声なんだろう」くらいの気持ちで、ぜひ遊びにきてください。参加希望はツイッターのDMへ。

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 【お知らせ②】

 「おもしろい」は連鎖する。ということで、はやくもコラボ企画 第2弾が決定しました。お相手は らぱんさん(@lapinHSP)です。第1弾の らいざさん(@rise_up_high)同様「相手に聞きたい5つのこと」という企画を実施します。比較対象ができることにより、いい意味でそれぞれの個性が引き立つのではないかと思っています。5月9日(土)朝6時公開予定です。お楽しみに。

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【お知らせ③】

 こちらも同じく5月9日(土)です。20時スタートの予定です。同じくZOOMです。毎日のように「自分なんかが参加してもいいのかなという思いは捨てましょう」と言いつづけた成果なのか、はじめましての方々とお話することができそうです。みんなはじめましてなので、気軽に参加してくださいね。まだ間に合うよ。こちらも参加希望はツイッターのDMへ。

 そもそも「教育を存分に語れるバー」ってどんなかんじなの?という方は、以下の記事をお読みください。第3回の告知といっしょに、簡単に説明しています。あなたのご参加をこころよりお待ちしています。

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