ツイートの3行目

小学校の先生です。ツイートは2行まで。3行目からをここに書いていきます。

【火】先生がいなくても子どもは存在するけれど子どもがいないと先生は存在できない

 

 おはようございます。日曜日は通勤定期を買うために、致し方なく隣駅まで電車に乗りました。不要不急の外出は控えろと散々言われているので、さすがに乗客はいつもよりも少なかったです。

 ただ、その翌日である月曜日の電車は、いつもどおり満員です。休日はガラガラ。平日は満員。休日はこわいけど、平日はこわくない。なんだかなあ。

 まあ、その満員を構成するひとりなのでなんとも言えないんですけどね。不要不急の外出は控えましょう。不要不急の仕事も控えましょう。こんな状況で先生なんて仕事は要らないよ。どうも、インクです。

 

先生がいなくても子どもは存在するけれど子どもがいないと先生は存在できない

 子どもの声が聞こえない学校。大人の声しか聞こえない学校。教室から声が聞こえない学校。職員室からしか声が聞こえない学校。もうそろそろ飽きました。オラこんな学校いやだ。

 タイトルにもあるとおりです。先生がいなくても子どもは存在するけれど、子どもがいないと先生は存在することができません。ふだんはえらそうなことを言っているけれど、実際はただの片思いです。あなたがいなきゃ、わたしは生きてけないの。

 子どもが来ない学校に先生は要りません。なんの矛盾もない、論理的かつ知性的かつリアリスティックでファンタスティックな命題です。それにも関わらず先生たちは職員室に集まります。今日も明日も明後日も、職員室に集まります。これ、かなり異常です。

  イベントが続々と中止になったライブハウスは閉鎖を余儀なくされました。客が来なくなった飲食店は次々と閉店に追い込まれています。そんな中で、子どもが来なくなった学校がつぶれることはありません。子どもが来ないのに先生には仕事があるのです。錬金術かよ。

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 「学校の先生は世間知らずだ」と言われても仕方がないような気がします。業務内容はとんでもないですが、生きるための仕事という点においてはとても甘い環境下に置かれています。こんな状況でも仕事があり、こんな状況でも給料が発生します。ずっと公務員を続けていると、まるでそれが当たり前であるかのように思い込んでしまうのですが、それ、当たり前じゃないからな。

 ぐちぐちぐちぐちああだこうだと言ってますが、仕事がある。働くことができる。これって実は、とても幸せなことです。この大前提を忘れてはいけません。本当の意味で、文句を言えるのは、いつでも辞める覚悟がある人だけです。どんなに大口を叩こうとも、所詮我々は雇われの身なのです。

 もちろん「だから黙って働け」というわけではありません。改善できることは改善した方がいいに決まっているし、労働者が心地よく働けた方がいいに決まっています。

 ただ、最近のようすを見ていると、どうも労働者の権利を履き違えている人が多いような気がします。「改善」ではなく「被害者ヅラ」があまりにも多いとは思いませんか。

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 本当に嫌なのであれば辞めちまえよ。別にそこに居続ける必要なんてひとつもありません。辞められないくせに何言ってんだという話です。

 「上の人間は下々の労働者のことを考えていない」という声をよく耳にしますが、ではそういうあなたは上の人間のことを考えているのでしょうか。表面的なところだけを見て、相手のことを知ろうとなんてしていないでしょう。ねえ、そうでしょう。

 現状を嘆いて、被害者ヅラして、文句ばかり言って。では、あなたは一体何をしたと言うのですか。改善するためにどんな手を打ったというのですか。

 自分には何もできない。自分にはどうするこもできない。「もう勝手に言ってろ」と放り出したくなってしまいますが、どうもそういうわけにもいきません。

 これらの「被害者ヅラ」と真っ当な「改善」がごちゃ混ぜになるせいで、より現状は変わりづらくなっています。仲間であるかのように見えて、実は「被害者ヅラ」が「改善」の足を引っ張っているのです。

 もちろん「被害者ヅラ」はまったくそのことに気がついていません。だからこそ厄介なのです。しかも「改善」がうまくいけば、まるで自分の手柄であるかのように喜びます。足を引っ張っていることにも気がつかず、「改善」が多大なリスクをとって大勝負に出たことも知らず、一緒になって喜ぶのです。

 そうです。いろいろな意味で「被害者ヅラ」は幸せです。毎日たくさんの業務に追われて幸せです。そんな業務に文句が言えて幸せです。人の努力を自分のものにできて幸せです。不幸だと思うことができて幸せなのです。

 都合の悪いときにだけ目を逸らさないでください。あなたのことですよ。

taishiowawa.hatenablog.com

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 こんなときだからこそ見えてくることがあり、こんなときだからこそ考えられることがあります。

 大変ですね。はやく落ち着かないかな。これだけで終わらせてしまったら、あまりにももったいない機会です。そのままでは結局「被害者ヅラ」と同じです。こんなときだからこそよく見よう。こんなときだからこそ考えよう。仕事ってなんだろう。働くってなんだろう。