ツイートの3行目

小学校の先生です。ツイートは2行まで。3行目からをここに書いていきます。

【火】むしろぜんぶ同じです

 

 おはようございます。冬がくると毎年こんなことを思います。寒さなんてただの思い込みなのではないか。要するに「寒いと思うから寒くなるのであって、実際はべつに寒くなんてないのではないか」という説です。ええ、わかっています。「なに言ってんのコイツ」と思っているのでしょう。でも、そんなあなたの「なに言ってんのコイツ」もただの思い込みです。「なに言ってんのコイツ」と思うから「なに言ってんのコイツ」になるのであって、実際はべつに「なに言ってんのコイツ」ではありません。ええ、わかっています。「なに言ってんのコイツ」と思っているのでしょう。

 このように、外部に要因があると思い込んでいる感情を、内部に要因があるのではないかと疑ってみたり。反対に、内部に要因があると思い込んでいる感情を、外部に要因があるのではないかと疑ってみたり。この内部と外部の両方を自由に行き来することができるようになれば、すこしだけ見えてくるものが変わるような気がします。このブログはあなたの外部にあるものだと思い込んでいるでしょう。インクと呼ばれる外部の人間が書いていると思い込んでいるでしょう。もしかすると、あなたの内部から生み出されたただの幻かもしれませんよ。どうも、インクです。

 

むしろぜんぶ同じです

  ハマチとブリは同じです。「なに言ってんのコイツ」と思った方は、さすがに疑いすぎです。本当に同じです。ハマチやブリはいわゆる出世魚と呼ばれる魚で、成長するにつれて名前が変わっていきます。しかもその名前の変化は、地域によってちがいます。養殖をハマチ、天然をブリと呼んで区別することもあるようです。

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Wikipediaより

 スズキもブリと同じ出世魚です。25cm くらいのものをセイゴ、40cm 前後のものをハネ、そして60cm 以上のものをスズキと呼びます。他に有名なところでいうと、マグロなんかも出世魚の仲間です。30cm くらいのものをガキマグロ、50cm 前後のものをチュウニマグロ、70cm 以上のものをホボマグロと言います。 ちなみにみなさんがふだん口にしているマグロのほとんどはニセマグロです。40cm 前後のコンニャクを赤い染料でそめてカットしたものになります。

 

 このように「呼び方が違うだけで本当は同じ」というものがこの世にはたくさん存在します。たとえば、このおまんじゅう。「さすがにもういいだろ」と思ってしまうくらい、定期的にインターネットの網目をくぐり抜けて流れてきます。どんぶらこ。どんぶらこ。

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  こちらのおまんじゅうは、先ほどの出世魚と違って、サイズではなく「におい」によって呼び方が変わります。いいにおいのものは今川焼き、まずまずなにおいのものは大判焼き、ぎりぎり食べれるかなというものは回転焼き、くさいものはお焼きと呼びます。ちなみにアロマオイルでにおいづけをしたものは後付け焼き、毎晩クラシックを聴かせ続けたものはバッハ焼きと呼ばれています。最近大流行したタピオカもこのおまんじゅうの仲間です。ドラえもんが大好きなのもこのおまんじゅうです。

 

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 この靴もいろいろな呼び名をもっています。サイズでもにおいでもなく「思い切り投げたときの飛距離」で区別されます。10m 未満のものはうわぐつ、10m のものはうわばき、11m のものはバレエシューズ、12m のものはズックと呼ばれます。ちなみに、この世のどこをさがしても飛距離が12m を超えるものはありません。仮に12m を超えるものがあれば、それは製造段階でミスがあるということですので、今すぐ返品されることをおすすめします。 ちなみにNIKEのエアマックスはこの靴に着想を得てつくられたと言われています。ドラえもんが大好きなのもこの靴です。

 

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 このテープもいろいろな名前をもっていますね。ご存知のとおり「味」で呼び名が変わります。少ししょっぱいものが絆創膏、すっぱいものがバンドエイド、あまいものがカットバンです。最近は激辛のサビオなんかも人気ですね。 隠し味としてカレーに入れられることもよくあります。もちろん本来の用法は「かみなり様にとられないようにおへそを隠す」です。ときどきおへそがない人を見かけますが、きっとこのテープを常備していなかったのでしょう。おへそをとられる瞬間ってかなり気持ちが悪いらしいですよ。ある人の体験談によると「10回その場で回転したあとに車に乗って、耳元で黒板をひっかかれながら本を読んでいるかんじ」だそうです。みなさんはくれぐれもおへそをとられないように気をつけてくださいね。ちなみにドラえもんにおへそがないのは、このテープを貼っていなかったからだと言われています。

taishiowawa.hatenablog.com

 

 このように「呼び方が違うだけで本当は同じ」というものがこの世にはたくさん存在します。もちろん、その「呼び方」を決めているのは、わたしたち人間です。わたしたち人間が勝手に名前をつけて、勝手に分類しているにすぎません。本来はぜんぶ同じなのです。りんごも、みかんも、ぶどうも、ももも。ほうれんそうも、小松菜も、白菜も、チンゲン菜も。みんながみんな同じです。だから安心してください。