ツイートの3行目

小学校の先生です。ツイートは2行まで。3行目からをここに書いていきます。

【土】コミュニケーションにおいて引き際は重要

 

 おはようございます。温泉に入りながら日本酒をのむアレをいつかやってみたいなと思います。そうですそうです。おぼんの上にとっくりとおちょこがのっているアレです。やっぱりお湯につかりながらだと、酔いがまわるのもはやいものなんですかね。お猿さんが一緒に入ってきちゃったりして。カピバラとかも入ってきちゃったりしてね。みんなでなかよく盃をかわす。いいじゃないですか。おさるさん役とカピバラ役のエキストラを募集します。どうも、インクです。

 

コミュニケーションにおいて引き際は重要

 はじめはおもしろかったんだけど、このやりとり一体いつまで続くんだろう…。ツイッターやLINEではよくあることかと思います。終わらせるつもりで最後のメッセージを送ったのに、また返事が送られてきた…なんてこともあるでしょう。 文面におけるコミュニケーションの終わらせ方って案外難しいものです。

 面と向かってのやりとりなら、物理的に離れた時点でコミュニケーションは終了するので比較的わかりやすいかと思います。まあ、中には物理的に離れる隙を与えてくれないほどの弾丸トークをする人もいますけどね。

 一方で、文面におけるコミュニケーションとなると、いつでも繋がっているだけあって、どちらかが「終わらせよう」と思わなければ終わらないことがあります。このときに「なんだか無理やり終わらそうとしているかんじが相手に伝わってしまうんじゃないか」だとか「返事を送り続けないと無視したと思われるんじゃないか」という心理が働きます。こうして、だらだらとおもしろくもないやりとりが続いていくのです。

 今日はこの「文面におけるやりとりの終わらせ方」について、実際の例を挙げながら考えを述べていきたいと思います。そうです。みなさんお待ちかね、自分のギャグを自分で解説しようの回です。毎度おなじみあの方が登場しますので、お楽しみに。それでは始めていきましょう。

 

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1.終わらせ損ねてしまった例

 スタートはこんなところから始まりました。よくリプをくださるおじゃる丸さん(@singarinews)とのやりとりです。どういう流れだったのかは、またさかのぼってみてください。とにかくこのときは「犯罪」がどうのこうのという話になっていたので、せいぜい犯罪をおかすとしても「とんでもないものを盗むくらいです」という返事を送りました。

 皆様よくご存知『ルパン三世 カリオストロの城』の名シーンです。ルパンがいないところでとっつぁんが言うあのセリフ。見事ですよね。まあ、本当の名ゼリフはルパンがクラリスに言う「今はこれが精一杯」なんですけどね。また久しぶりに観ようかな。

 

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  そこにすかさず反応してくださったのが、みなさんお待ちかねズリアゲさん(@calcio_itaro)です。『カリオストロの城』と繋げつつ、筆者を持ち上げつつ、かつ文字数は限りなく少ない。とてもすてきなリプライだと思います。しかし、ここから始まるのは「終わらせ損ねてしまった例」です。だから今のうちに褒めておこうという魂胆です。

 

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  限りなく短いリプをくださったので、こちらも負けていられないと4文字で返信しました。あえて『カリオストロの城』のロマンチックな名ゼリフからは遠ざけるという高等なテクニックです。俗に言う「ハズし」というやつですね。笑いは緊張と緩和の落差から生まれます。

 

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  これは半分伝わらなくてもいいやと思いながら送りました。1911年にルーブル美術館からモナリザを盗んだイタリア人「ビンセンツォ・ペルーシャ」とかけているというわけです。ビンセンツォ・ペルーシャ...ビンセンツォ・ペルーシャ...便箋とペルシャ...。

 

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  この「江頭2:50」というワードから広げていこうかなとも思ったのですが、筆者の中には「そろそろ終わらせるべきだ」というアラームが鳴りはじめていました。要するに、このまま続けてしまうとせっかくのおもしろいやりとりが、間延びしてグダグダになっていく危険性があると感じたのです。別に自分が悪いとかズリアゲさんが悪いとかそういうわけではありません。どんなやりとりにも終わらせるべきタイミングというものがあります。そこを見逃してはならないのです。

 

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  だからこそ、終わらせるつもりでこのような返事を送りました。「モナリザ」も「タイツ」も「ビンセンツォ・ペルーシャ」も「江頭2:50」も、すべてをかなぐり捨てて強制終了させたのです。この強引さもまたひとつのテクニックであります。えっへん。

 

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  ところがどっこい。ズリアゲさんからさらに返事が送られてきました。返信の内容はとてもおもしろいと思います。こちらの意図をしっかりと汲み取ってくれていますしね。しかし、この時点でもうすでに間延びは始まっています。伝わるでしょうか。この感覚。これ以上このやりとりを続けてもきっと最高到達点を超えるものは生み出せません。はやめに止まっておかなければ、ただただ坂道を下っていくだけになってしまいます。

 逆に言えば、この感覚が共有できている人となら、きっとおもしろいやりとりを生み出し、ベストなタイミングで終わらせることができるのだと思います。今回はかなり失礼なことに悪い例として取り上げさせていただきましたが、ズリアゲさんとはこの感覚がかなり近いと思っています。実際に先ほどの返信の直後にこのようなツイートをされています。

  要するに、筆者が感じていた「そろそろ終わらせるべきだ」という感覚をズリアゲさん自身も感じていいたというわけです。この感覚が共有できているからこそ、これだけスーパーオモローなリプ合戦ができるのです。こちらこそ、こんなところで公開処刑のようなことをしてごぺんなさい。温泉に一緒に入ってくれるペンギン役のエキストラも募集しようと思います。

 

 

2.きれいに終わらせられた例

 では「終わらせるべきタイミングでピタッと終わらせる」とはどういうことなのでしょう。ズリアゲさんとのやりとりをもうひとつ紹介して今日の記事は終わりにしようと思います。それでは、はりきってどうぞ。

  スタートは筆者のこのようなツイートでした。出張からそのまま直帰した日のツイートです。17時っていいですよね。1日がまだ終わっていないあのかんじ。本当にまだまだなんでもできるような気もちになります。

 

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  「なんでもできる」からの「空も飛べるはず」はさすがですね。これもある種の「ハズし」と言えるのかもしれません。「全体の何%くらいだと思いますか?」「ん〜30%くらいですかね」「いいえ、なんと全体の83%なのです!」「ええ〜!そんなに〜!」というあの感覚と似ています。あえて枠の外に球を打つという高等テクニックです。そして、言わずもがなあの名曲の情報ものっかっているわけですからね。見事だと思います。

 

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 これでこのやりとりは終了です。この先にたったのひとつでもリプが続いてしまったら、このやりとりは台無しになってしまっていたでしょう。逆に、どこかひとつのパーツが欠けてしまってもいけません。これぞまさに正解です。完璧なパッケージです。

 このようなやりとりができるのは、先ほども述べたように「そろそろ終わらせるべきだ」という感覚を共有できているからです。ひとつの大きな波が生まれたあとに「次の波が来るのか」という判断をします。来そうなのであれば、その波に向かって進みます。1回目の波が最高到達点だと判断したのなら、これ以上の深追いはせずに終わりに向かって進みます。しつこいですが、この判断を水面下で共有することができるかどうかが大切です。訓練によって培われる部分もありますし、訓練なんてせずともはじめから共有できる人もいます。これが俗に言う「相性」の正体なのです。

taishiowawa.hatenablog.com

 

 

 やりとりには波があります。この波をしっかりと目で見ることが大切です。波に乗り損ねると大事故につながります。火傷することもあるでしょう。それを防ぐためにはやはり相手との協力が必要です。どちらか一方だけが波読みに長けていても仕方がありません。お互いに目線を重ねて、同じように波を読む必要があるのです。そのためには先ほど述べたように「訓練」と「相性」が必要です。トライ&エラーあるのみです。とにかくひたすら試してみましょう。もし万が一傷を負ってしまったら、温泉にでも入って癒されればよいのです。

 温泉といえば、湯に入りながら日本酒をのむアレをいつかやってみたいなと思います。そうですそうです。おぼんの上にとっくりとおちょこがのっているアレです。やっぱりお湯につかりながらだと、酔いがまわるのもはやいものなんですかね。お猿さんが一緒に入ってきちゃったりして。カピバラとかも入ってきちゃったりしてね。みんなでなかよく盃をかわす。いいじゃないですか。おさるさん役とカピバラ役のエキストラを募集します。どうも、インクです。