ツイートの3行目

小学校の先生です。ツイートは2行まで。3行目からをここに書いていきます。

【金】「嫌なら離れろ」が通用するからインターネットはフェアなのです

 

 おはようございます。先日、はじめてネットカフェを利用しました。街中で看板はよく見かけますが、そのほとんどは上階にあるため、なかなか入りづらいです。これまでは時間を潰すにしても喫茶店に入っていたのですが、さすがに3時間の空きは長いなと思い、勇気を出してネットカフェに入りました。

 結果としては、とてもよかったです。エクセレントです。スタンディングオベーションです。すみません、さすがに言い過ぎました。それでもよかったのは本当です。部屋は、天井が吹き抜けの半個室。中からは鍵をかけることができます。漫画は最新刊までそろっており、飲み物は飲み放題です。紙のコップで出てくるタイプの自動販売機がズラリと並んでおり、お金を入れなくてもボタンを押せば飲み物が出てきます。当然あたたかい飲み物もありました。さらに、キャンペーン中だったのか、ソフトクリームも食べ放題でした。3時間で1400円。こいつはリピート確定です。どうも、インクです。

 

「嫌なら離れろ」が通用するからインターネットはフェアなのです

 インターネットに強いのは間違いなく若者です。どれだけ大人の方が現実世界での経験が豊富だったとしても、やはりインターネットと共に学生生活を送り、インターネットと共に成長してきた若者にはどうしても勝てません。インターネットの存在が前提にある集団生活では、嫌が応にも適応していくしかありませんからね。生活におけるインターネットの重要性が段違いだったと言えるでしょう。

 それでもなお、本当の意味でのインターネットリテラシーを身につけている人は、ほんの一握りだと思っています。インターネットリテラシーと言えば、どうしても「詐欺メールのリンクを踏まない」だとか「怪しいフォームに個人情報を入力しない」というような事例がよくつかわれるのですが、そんなにコテコテな話ではありません。現実世界とインターネットの世界を、どこまで分断して考え、どこまで繋げて考えられるかという話です。

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 上の「匿名ラジオ」は、インターネット界における有名人「ARuFa」と「ダ・ヴィンチ恐山」がふたりで話しているYouTubeのラジオチャンネルです。YouTuberよりもはるか昔から、インターネットにコンテンツを発信し続け、有名になった人たちです。もちろんこのふたり以上にインターネットに精通している人なんていくらでもいるかと思いますが、表立った人たちの中で考えるのなら、このふたりはかなり深いところにいるのではないでしょうか。このラジオで話されているネタがひと通り理解できる人は、きっと昔からインターネットを触ってきた人なのだろうなと思います。

  結局は「好きこそももの上手なれ」です。自らインターネットに触れ、自らたくさんの可能性を試した人にリテラシー能力はついていきます。「人並みにツイッターやインスタをやっています」くらいではたかだか知れているのです。それなのに、自分はリテラシー能力があると思い込んでいるおじさんやおばさんがあまりにもたくさんいます。だからややこしいのです。

 ツイッターのタイムラインを見ていても、このリテラシー能力にはとても大きなバラつきがあります。誰でも利用できるのがツイッターですから当然のことなんですけどね。ブロックしただのされただの、ミュートしただのされただの、といつまでも言っているのはこのバラつきがあるからです。子どもどうしが「自分の方が大人だ!」とケンカしているようなものです。

 ブロックもミュートもツイッターのひとつの機能ですから、したければ勝手にすればいいのです。いつも思うのですが、その上で、どうしてわざわざそれを言うのでしょうね。「こんな人はブロックする」とか「〇〇にブロックされた」とか。勝手にすればいいじゃない。一方的に関係性を切ることができる。これがインターネットの最大の特徴ではないですか。そこを変に現実世界と混同させて考えるからややこしくなるのです。

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 インターネットは広い世界のように見えて、実はとてもせまい世界です。自分が好きな人とだけ関わりをもつことができる。そんなクローズドな世界です。時々「自分とは違う考えの人の意見も聞かなければならないでしょ!」だなんて至極真っ当なお説教をしている人がいますが、それは現実世界のお話です。インターネットの世界では、そんな意見を聞くか聞かないかもすべてユーザーが選択できます。要するに、自分にとって甘い空間を簡単につくり上げることができるというわけです。

 「その上であなたのためを思って忠告してあげているんだ!」なんて言う人もいますが、それは余計なお世話でしかありません。先ほども述べたように忠告を聞くか聞かないかもその人の自由です。忠告を聞かずに失敗したのなら、それまでの人間だったというわけです。逆に、インターネットで「みんな仲良くしようよ!」だなんて言っている人もいますが、それも無理な話です。これこそ人によってリテラシー能力がまったく違いますからね。相手の表情や声色が実感できない分、熱量の差が大きくなって当然です。そんな環境下でみんなが仲良く協力するなんて不可能です。それが嫌ならあなたがここを去るべきです。

taishiowawa.hatenablog.com

  そして最後に、情報の受信者としてもっとも大切な力について話します。ありきたりかもしれませんが、それは「人を見る目」です。ここまでに述べてきたように、インターネットの世界では、自分が好きな人だけを周りに置くことができます。しかも、その集団が一致団結するための「敵」もしっかりと存在しています。だからこそ、やり方次第では、黒鉛をダイヤモンドに見せることだってできるのです。一番おそろしいのは、発信者自身がそれを本当にダイヤモンドだと信じ込んでいるパターンです。別に周りの人たちを騙そうとしているわけではないのです。だから怖いのです。

  受信者には、それが「黒鉛」なのか「ダイヤモンド」なのかを見分ける力が必要です。とことん疑えばいいと思います。それもインターネットリテラシーのひとつです。その上で「これはダイヤモンドだ!」と信じられるものがあったのであれば、とことん付いていけばいいのではないでしょうか。その先に破滅が待っていようとも、それはその道を選んだ自分の責任です。それがインターネットです。どうか付いていく先輩を間違えんなよ、小僧。

 

 

 ツイッターで「小学校の先生」を名乗るようになって、それほど長くはないのですが、ざっとツイッターの先生の世界を覗いてみて、自分はどのグループにも所属できないのだろうなと思いました。こればかりは現実世界と同じです。変なこだわりが強い分、既存の集団に入っていくには灰汁が強すぎるのです。

  だからこそ、既存の集団に飛び込むのではなく、自分のことをおもしろがってくれる人を周りに集められたらなと思います。これぞまさに自分にとっての「甘い集団」です。甘い集団の構成員募集中です。誰にでもできる簡単なお仕事です。履歴書お待ちしております。

 ただし、くれぐれもツイートや記事をよく読んで、「黒鉛」なのか「ダイヤモンド」なのかはしっかりと自分の目で見極めてくださいね。最近はダイヤモンドのような光沢感を表現できるインクもあるみたいですからね。

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