ツイートの3行目

小学校の先生です。ツイートは2行まで。3行目からをここに書いていきます。

【土】Beatlesの凄さと戦争の恐ろしさは似ている

 

 おはようございます。たとえ自分が注文したものだったとしても、荷物が届くって嬉しいですよね。「その時間帯は家にいなければならない」だとか「コンビニに出かけた隙に不在連絡票が入っていた」だとか、文句を言われることが多い宅配便ですが、結局はそれらも含めて「荷物を待つ」という行為は幸せなことなのだと思います。

 届くかどうかも分からない荷物を待つのは「かなしい気持ち」かもしれませんが、届くと分かっている荷物を待つのは「しあわせな気持ち」なのです。たとえ、配達員が「かたつむりくん」だったとしてもです。どうも、インクです。

 

Beatlesの凄さと戦争の恐ろしさは似ている

 昨日まで、世界中の誰もが知っていたビートルズ

今日僕以外の誰も知らないー。

というコピーがつけられている映画『イエスタデイ』を先日鑑賞してきました。ビートルズのメンバーのドキュメンタリーではなく、ビートルズの曲を存分に使用したオリジナルストーリーでした。エド・シーランが本人役で出演したことも話題になっていましたね。ビートルズに関する知識の浅深に関わらず、誰にとっても分かりやすい映画だったと思います。

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映画『イエスタデイ』公式サイト

 そんなビートルズですが、映画のコピーにもある通り、世界中の誰もが知っていることが前提になるほど、とんでもないバンドです。シンプルなコード進行にキャッチーなメロディ。ビートルズの曲を一度も聴いたことがないという人は、まったくと言ってもいいほどいないでしょう。

 私たちはそんなビートルズの「凄さ」を知っています。曲を聴いたら分かる「凄さ」ももちろんですが、「ファンが気絶した」「来日の際は厳戒態勢が敷かれた」などのエピソードからもその「凄さ」を知っています。

 しかし、当然「若者」と呼ばれる世代の人々は、「体験」としてビートルズを知りません。なんせ50年前に解散したバンドですからね。 彼らの残した「作品」と語り継がれる「エピソード」からしか、その「凄さ」を判断することができないのです。

 この感覚は「戦争」とよく似ています。戦争も、「体験」としては知りません。子どもの頃から、とにかく「戦争は恐ろしいものなんだ」と教え込まれてきたから、まるで知っているような気になっているだけです。ほんとうの恐ろしさは、やはり実際に体験した人にしか分からないものなのです。

 ビートルズもきっと凄かったのでしょう。「凄かった」ということばでは収まりきらないくらい凄かったのだと思います。ただ、どれだけ熱く語られようとも、若者はビートルズを知りません。どれだけ曲を聴いて、その曲に惹かれようとも、もう知ることはできないのです。

 この映画を観終わったあと、そんなことを思いました。「知識」として知っていることと、「体験」として知っていることは、やはり違います。天と地ほど違います。私たちは、しばしばこの「知っている」を混同させてしまいます。人間は賢いからこそ、簡単に「知ったつもり」になってしまうのです。

 そう考えると、人生において、本当の意味で「知る」ことができるものは案外限られているのかもしれません。今という同じ時代に存在するものしか「体験」として知ることはできませんからね。「人生は移動距離で決まる」だなんてことばを聞いたことがありますが、やはり自らの足で「体験」を集めることが大切なのかもしれません。

 座っているだけでは見逃してしまう、今に散らばる「小さなビートルズ」を可能な限り集めていきたいものです。お金は「体験」に換えていこう。そんなことを思った映画でした。まだ公開している映画館もあるみたいなので、気になった方はぜひ足を運んでみてください。

 

 

  もっとも古いビートルズの記憶は『All You Need Is Love』です。車の中でかかっていたことを今でもはっきりと覚えています。当時は「ビートルズ」なんて知らずに、この曲を聴いていました。やっぱり耳にこびりつくんですよね。特に、歌詞の「All You Need Is Love」の後に続く「テッテテレレー」の部分(こんなので伝わるのか?)がとても好きでした。

 その後、ちゃんと「The Beatles」を認識した上で曲を聴くようになったのは、ロックにハマった中学生のころでした。それでもおそらく「にわか」の域を超えてはいませんが、いろんな音楽を聴くようになったからこそ、改めて「ビートルズって凄いんだな」と思った記憶があります。

 今でも時々聴きたくなることはありますが、昔ほどの熱量をもって音楽に向き合うことはできなくなってしまいました。しかし、考え方によっては、それでも聴き続けている曲は、それだけ自分にとって大切なものだったということなのでしょう。

 先ほど紹介した『All You Need Is Love』に加えて、お気に入りの曲をもう2曲紹介して終わろうと思います。選曲からにわか加減が溢れてしまいますが、何度も言う通り、筆者はにわかです。くれぐれもその点、ご了承ください。

 

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