ツイートの3行目

小学校の先生です。ツイートは2行まで。3行目からをここに書いていきます。

【月】「何でも聞いてね」は相手がミスをしたときの保険

 

 おはようございます。昨日、かなり久しぶりに実家に帰ると、車の色が黄色から赤色に変わっていました。別に家族と仲が悪いわけではないのですが、昔から居心地の良い場所ではなかったので、特別な用事がない限りわざわざ帰ろうとは思いません。

 「久しぶりに帰ると両親が喜ぶ」だとか「母親の料理を食べられる」だとか「やっぱり落ち着く」だとか、様々な通説がありますが、どの家にも当てはまると思ったら大間違いです。家族の形は、家族の数だけ存在します。あなたがイメージする「家族」は、「あなたの家族」であって「他の家族」にも当てはまるわけではないのです。また「家族」というテーマでひとつの記事を書いてみよう。どうも、インクです。

 

「何でも聞いてね」は相手がミスをしたときの保険

  「分からないことがあったら何でも聞いてね!」は魔法の言葉です。気遣いができる自分の優しさをアピールできる上に、相手が失敗してしまったときの保険にもなります。いざというときには「分からなかったら聞いてねって言ったでしょ!」と怒ればいいのです。上司には「聞いてねと言ったのに聞いてこなかったから私は知りません!」と言えばいいのです。なんて簡単で便利なことばでしょう。だからみんながこのことばを使いたがります。

  しかし、言われた側からすれば、なかなかに困ることばです。何が分からないのかも分からない状況で、すべての責任を突然放り投げられる感覚です。表面に見えているものは「手助けするよ」という思いやりですが、本質は「聞いてこない限り私は知らないよ」という責任逃れでしかありません。まじめで一生懸命な人ほど「自分で考えて頑張らないと!」と思ってしまうのです。

 そして、当然のことながら自分の力だけではうまくいかず、「分からなかったら聞いてって言ったでしょ!」と怒られることになります。怒られたことによって、より聞きづらくなり、また似たような失敗を繰り返してしまいます。悪循環でしかありません。負のスパイラルです。そして、最終的には「悪いのは全部自分だ」と自分を責めるしかなくなってしまうのです。

 人が本当に危険な状態に陥るのは、他人のせいにできなくなったときだと思っています。すべてが自分のせいで、すべて自分が悪い。まわりの人が言っていることはすべて正しい。そんな正しさに適応できない自分が悪い。そう思い始めたらかなり危険です。人のせいにしてイライラしている状態って、一見ストレスを感じているように思いますが、実は健全でとてもいい状態だと言えるのかもしれません。

 そういう意味で、「愚痴」はもっと許容されるべきだと思います。心の健康を保つために、愚痴をこぼすことはとても大切です。他者から「それは相手が悪いよ!」と同意してもらえることが、その人にとっての「救い」になりえるのです。

 でも、愚痴をこぼすのが苦手な人もいますよね。よく分かります。むしろどちらかと言えば、愚痴をこぼすのが苦手な人ほど、自分を責めてしまう傾向にあるような気がします。どうかもうこれ以上、自分を責めるのはやめてください。今目の前に見えている世界は、顕微鏡を通して見た小さな小さな世界です。そんな小さな世界で、お先真っ暗だなんて決め付けないでください。自分のことを悪く言ってくるようなミジンコの相手をする必要なんてありません。その場所で生き続ける必要なんてこれっぽっちもないのです。

 前の記事にも書きましたが、変化することを拒むと、時の流れに逆らうことになり、時間が経てば経つほど苦しくなっていきます。周りがどんどん変化していく中で、自分だけがその場に留まろうとすれば、そりゃあ苦しいですよ。激しく流れる川の真ん中に棒を突き立てるのは至難の技です。できたとしてもいずれは折れてしまいます。

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 だから、もし読者の皆様の中に苦しんでいる方がいるのなら、意図的に何かを変えてみてください。苦しみの原因とはまったく関係のないところで構いません。髪型を変えてもいいし、メガネからコンタクトに変えてもいいです。洋服を一新してもいいし、普段はつけないアクセサリーをつけてみるのもいいかもしれません。なんでも構いません。自ら何かを変えてみてください。おすすめはやはり例にも挙げた通り、見た目を変えることです。手っ取り早く、変化が分かりやすいからです。

 何かひとつを変えてみると、歯車が噛み合ったかのように、いろいろなものが変わっていきます。もしかすると、もうこんな見ず知らずの他人の声なんて届かないようなところにいるかもしれませんが、少しでもこの声が聞こえているのなら騙されたと思って試してみてください。そして、どこかで会って、一緒にお酒でも飲みましょう。

 

 

 今日はいつにも増してえらそうなことを言いました。すみません。改めて自分の書いた文章を読み返してみるとおこがましいったらありゃしませんね。ごめんなさい。その上で、さらに無責任なことを言って申し訳ないのですが、それでもなんとか生き延びてください。

 

いつだってそうやって頑張って考えて探してきたじゃないか

疑った手で掴んで大切に信じるしかなかったグライダー雨雲の中 

beautiful glider/BUMP OF CHICKEN