おはようございます。電車に乗っていると、ついついいろいろな人の靴を見てしまいます。決して、靴で人を見定めようとしているわけではありませんよ。単純に種類がたくさんあっておもしろいのです。
かつては「靴といえば ABC マート」だと思っていました。むしろ ABC マート以外のどこで靴を買えばよいのかがよくわかりませんでした。しかし、電車に乗っている人たちの足元を見ると ABC マートには絶対に並んでいないような靴を履いています。
この人たちは一体、どこで靴を買っているのだろう。ずっとそんなことを思っていました。今でこそ洋服が好きになったので、その流れで靴にも多少は詳しくなりましたが、多くの人がどこで靴を買っているのかは未だによくわかっていません。
靴選びって結構むずかしいんですよね。デザインは好みなのに、サイズがなかったり。色はいいのに、履き心地が悪かったり。迷っているうちに、いま履いている靴の限界が近づいてきてしまったり。
みなさんは一体何を基準に靴を決めて、どこでお買い物をしているのでしょうか。問いかけておきながら何ですが、そこまで興味はないので、靴に関するコメントはご遠慮ください。どうも、インクです。
悪気のない正義のヒーローが一番厄介
悪気のない正義のヒーローが一番厄介
— インク@青年求職家 (@firesign_ink) 2020年1月23日
心の中で3回唱え、ヒーロー見参!ヒーロー見参!ヒーロー見参!そうすりゃオイラがやって来る!
なんてことを言いながら、彼はいつもぼくを助けてくれました。ガキ大将がいじわるをしてきたときも、大きな犬に追いかけられたときも、算数の問題がわからなかったときも、彼はいつだってヒーローでした。
そんな彼に助けられてばかりだったぼくも、もう随分と大きくなりました。今では大抵のものごとを話し合いで解決できるし、大型犬を優しく撫でてやることだってできます。数学は未だにちょっぴり苦手ですが、まあ、一生懸命がんばっています。
心の中で3回唱え、ヒーロー見参!ヒーロー見参!ヒーロー見参!そうすりゃオイラがやって来る!
また彼の声が聞こえてきます。僕が話し合いで解決しようとしていると、彼は恐怖で相手を追い払います。ぼくの方から撫でてやろうと近づいたのに、大きな音を立てて犬を怯えさせます。もう少しで解けそうだった数学の問題も、すべて解説してしまいました。そうです。彼は未だにヒーローなのです。
去り際にはいつもこう言います。「困ったことがあったらいつでも呼べよな!」と。そして、満足そうな顔をしながら、彼はゆっくと帰っていくのです。
この文章を読んでくださっている方々は、もうわかってくださっていることでしょう。今のぼくは、べつに困ってもいないし、彼を呼んでもいません。
しかし、彼には恩があります。困っていたころのぼくを助けてくれたことは、紛れもない事実です。彼には本当に感謝しています。だからこそ、彼の善意を無碍にはしたくありません。だって、ぼくを助ける彼は、あんなに生き生きとしているんだもの。
だからぼくは彼に一生懸命「ありがとう」を伝えます。本当はもう弱虫なんかじゃないけれど。本当はもう自分で何とかできるけれど。彼の笑顔を守るためにも、精一杯に感謝をします。本当にありがとう。
でもぼくは最近になって、彼のことを「嫌だな」と思ってしまいました。何度も言いますが、彼には本当に感謝しています。彼のことは本当に大好きです。
それなのに、はっきりと「嫌だな」と思ってしまったのです。そんなふうに思ってしまった自分が、本当に嫌になりました。だって彼は、ぼくのために、ぼくを守るために、がんばってくれているんだもの。
でもやっぱり嫌でした。彼の声が聞こえるたびに「またか」と思ってしまいます。そして「またか」と思ってしまうたびに、自分のことが嫌になるのです。
心の中で3回唱え、ヒーロー見参!ヒーロー見参!ヒーロー見参!助けて、新しいヒーロー!
【今後の予定】
①12月9日(水)こきけんよう Vol.22
①12月18(金)スナックらいざ Vol.8
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